松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年2月10日の日録。

小室直樹「信長」(ビジネス社、2010)

信長 -近代日本の曙と資本主義の精神-

この「信長」という本は、最初、別のタイトルで私が大学生のころに刊行されました。のちに加筆修正され、小室先生の逝去後に復刊そして電子本化されたものです。

なぜ皇室に忠誠をつくして戦争遂行していた官僚が、敗戦でいきなり、新たな主人であるアメリカ様に熱誠をつくし、アベベの祖父をはじめ「保守政治」の中枢におさまったのか。なんの手のひら返しだよ、と私には理解できないままだったのを「むしろそれが日本人のほんらいの姿。いまのサムライ精神(武士道)の源流は信長。メッキがはがれると元の行動原理があらわれる」と喝破した小室先生の原著を読み、切り口に泣いたものです。当時、これほどあざやかな分析がほかにあったでしょうか。

ただ、さすがに小室先生も、日本人の地金がこんなものなら、小選挙区なんて大失敗するとまでは書きませんでした。信長以来のサムライ精神が勝利し日本に民主主義が根づくかも?とお考えだったのかもしれません。

小選挙区になったとたんに「勝ち馬に乗る」「食わせてくれるひとがご主人様」が投票行動に如実にあらわれるようになり、とんでもないことになりました。いまや政治が崩壊寸前です。

たまたま高良山登山の休憩中に汗がひくまで日陰で読書をしていたら、思いがけずこの場面に出くわしました。

どの小室先生の本で読んだかすら忘れていたのですが、なんと、この本だったとは。

 

高良山に登る。

お百度参りは無理でも10回ならできるだろうシリーズ

1回目 2024年1月6日の日録。

2回目 2024年1月8日の日録。

3回目 2024年1月13日の日録。

4回目 2024年1月14日の日録。

5回目 2024年1月27日の日録。

6回目 2024年2月10日の日録。

7回目 2024年2月11日の日録。

8回目 2024年2月12日の日録。

9回目 2024年2月17日の日録。

10回目 2024年2月23日の日録。

高良山に登りました。百度参りは無理でも10回参りはやろうと願を立てて、やっと6回目です(笑)

やりうどん 久留米店 - 西鉄久留米/うどん | 食べログ

今日も西鉄久留米駅1階の「やりうどん」で、朝めしに肉うどんにわかめ追加したものをいただきました。

西鉄久留米駅で路線バスに乗り、竹の子バス停で下車しました。GPSログをとるためiPhoneを操作しているうちに、バスが折り返して、車で5分ほどのところにある営業所に戻っていきました。

後谷登山口の入口に来ました。

まず、東屋でトイレを借ります。じつは下山中に知ったのですが、どうやら最初は「せせらぎコースのトイレ」という名前がついていたようです。

今回は、まだ歩いていない道を踏破するのが目的です。橋を渡って、ほぼ壊れかけの階段を登ります。

途中から川を見下ろすとこんな感じです。この道、十数年前に整備されたのですが、その後、荒れるがままになっています。もうそろそろ久留米市もどこかから補助金もらってきて、頑張って再整備して欲しいのですけどね……。

車道にいちど合流します。車道から後谷コースにむかう階段があるのですが、さすがに木が腐って壊れたところがおおく、そちらを登るのは断念します。

すっかり水が干上がってしまったしょうぶ池にやってきました。

夏場の出水で流入した土砂を撤去していないため、池が埋まっています。もともとの水流もほとんどなくなっており、かりに土砂を撤去しても、また池の姿に戻るのかは謎です……。

池から直接、つつじ公園の広場に向かう石段を登ります。

甘木のほうを向くと古処山・屛・馬見に、英彦山。西の小郡方面に目をやると、四王寺山に花立山がみえます。今日は比較的見通しがよい感じです。

売店の休憩所で、今日もチョコレートと缶コーヒーをいただきます。

シャッターが間に合わず毛づくろいしている場面しか撮れなかったのですが、猫は背中を床にこすりつけながら、ひなたぼっこをしていました。シラミやノミがかゆいのでしょうか?

休憩後、奥宮に向かいます。

奥宮で、(1)北陸の地震が沈静するよう、(2)さいきん生活がいよいよ苦しいのでどこかよい現場に拾われるよう、(3)知人の娘によい縁談、(4)通販の関係で世話になっているお店の繁昌、(5)知人のお店(飲食店)の集客UP、(6)みやま市の人口増加、(7)同じ町内でおきたオレオレ詐欺が捕まってカネが戻ってきますように、(8)宝くじ5億10億どーんと一発お願いします、とメモしてきたiPhoneの画面を眺めながらてんこ盛りでお願いをしました。

ちなみに、(1)(2)と(8)が私のお願いです。

ほぼ毎週のように顔を出していていまごろ気づいたのですが、毘沙門天の真言をとなえろということのようです。どんどん先祖返りしてますね……。

とにかく晴れているせいか、山中でひとによく出くわします。境内に直接下りるとかなりの人出があるだろうと予想できましたので、わざと、神籠石の裏手側にまわりこみます。

境内社にさきにお参りします。

紅梅がきれいです。

久留米市街を撮影してみました。

今日もなかなか人が多く、ひとが写り込まないようにするのに骨がおれます。

高良山茶屋 望郷亭 - 御井/うどん | 食べログ

高良山茶屋で、肉うどんとお稲荷さんで昼食にしました。

高良山の車道は、もともと1940年に陸軍が開通させたものという話を聞きました。消防署の訓練か、年末年始にくらいしか使っているのをみたことがない旧道から、高良内コースに向かいます。

ここは洗い越しなのですが、雨量が少ないため、干上がってしまっています。

林道脇の湧き水で、祠に手を合わせます。

諫早方面を望みながら撮影してみると、陽射しが後光のようにみえます。

地理院地図にこれまで歩いた記憶がない道がまだ残っていました。

入口がわかりません。

もしかしてこれ?と思いつつ、歩いてみると……。

イノシシの掘り返し跡だらけです。

イノシシの掘り返し跡を過ぎたら、丸太を並べてここが道であることを示しています。

なんと途中から舗装されており、坂道の左右に、桜の木が植樹されています。ということは遊歩道として数回にわけて工事の途中、やめちゃった?

2階建ての東屋と、方向標識が見えてきました。後谷登山口から登るときにつかったトイレ付き東屋は、「せせらぎコースのトイレ」というのが名称だと気づきます。

(どこが300mだ、地図で直線ひいて適当に書いたんじゃねえの?)と思いつつ、坂を下ります。

再度「せせらぎコースのトイレ」横の東屋を借りて、汗がひくまで休憩したあと、竹の子バス停に向かいました。

16時12分発の西鉄久留米行きで駅まで戻り、電車に乗り換えて、甘木に帰りました。

今回も、GPSの生データは12kmぶんあり、アプリに精度のよくないデータを整理させると10.8kmになるのに、アプリの機能で画像に出力すると9.3km……なにかおかしいような?