松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年2月23日の日録。

高良山に登る。(010)

お百度参りは無理でも10回ならできるだろうシリーズ

1回目 2024年1月6日の日録。

2回目 2024年1月8日の日録。

3回目 2024年1月13日の日録。

4回目 2024年1月14日の日録。

5回目 2024年1月27日の日録。

6回目 2024年2月10日の日録。

7回目 2024年2月11日の日録。

8回目 2024年2月12日の日録。

9回目 2024年2月17日の日録。

10回目 2024年2月23日の日録。

やっと10回目到達です。満願達成なるでしょうか?

tenki.jpだと昼から晴れることになっていました。

ポツポツ、傘をさすかささないかギリギリのところで、頭に雨粒が落ちてきます。

もし私が薄毛だったら、酸性雨でさらなる◎ゲの進行を気にしたところです。

後谷登山口からのぼり、しょうぶ池をめざします。

ここ2、3日ほど、1日あたり30ミリほどの雨が降っていたのでもう少し溜まっていると思ったのですが、しょうぶ池の水量は期待に反してあまり増えてはいませんでした。そもそも、池に流れ込んだ土砂をまずさらわないと、どうにもならないのかもしれません。

傘を持つほどでもなく、かと言ってまったく気にならない状態でもないのはかわりません。つつじ公園の広場にある休憩所で待てば少しは持ち直すかとtenki.jpのレーダー画像を確認すると、雨雲で真っ白です……。

ただ、南のほうに目をやると、陽光がはいってきています。雨雲がこのまま北か東に移動してくれればよいのですが……。

つつじ公園の駐車場に来ました。

雨雲で山頂が隠れています。その割には地面が明るいので、雲の厚さがまばらだということがわかります。今回も四王寺山~花立山~古処・屛・馬見~英彦山と撮影してみました。

今日も缶コーヒーとチョコレートで休憩です。

奥宮に向かいます。

手水舎の裏手に水源地があります。

高良会館(社務所)の展望所にやってきました。ひさしぶりに有明海と雲仙・島原がしっかり見えます。雨がポツポツ落ちてくる天気なのにまさかこれだけよく見えるとおもわず、ビックリしました。

高良会館のトイレを借りたあと、拝殿に向かいます。

正月の臨時賽銭箱設置や神事など、神社の行事で拝殿の広前が封鎖されることがあります。回廊にある賽銭箱はそのときに使うものなのですが、初めてのかただったのか、女性2人がここでお賽銭を投げ入れておられました。私の前に居た家族がさっさと拝殿前に向かい、気づいたようです。家族連れの後から広前に入ってこられました。

その女性2人組もそうですが、一部のお宮さん金光教のような四拍手どころか、八回ぺちぺちと手を叩くかたをたまにみかけるようになりました。

さいきん、一般人に八拍手を勧める霊能者でも登場したのでしょうか?

高良山茶屋 望郷亭 - 御井/うどん | 食べログ 

遅めの昼食に、三の鳥居まえの高良山茶屋で肉うどんをいただきます。

下向坂(旧参道)側の鳥居を通りすぎ、1940年開通の旧道を下ります。

雨雲レーダーの画像を確認すると、いい感じに雲が避けてくれています。

名木・巨木シリーズ(筑後エリア)=⑩高良山の金明竹林(キンメイチクリン)= – 福岡林業普及ネット

この旧道沿いに、国指定天然記念物の孟宗金明竹があります。天然記念物なので私は食ったことはありませんが、むかし住んでいたアパートの大家さんはまだ記念物指定前にタケノコを食ったことがあるそうで「ずこずこで食われん(ふにゃふにゃ柔らかく食えたものではない)」と言っていました。タケノコは食感を楽しむものでもあるので、柔らかすぎるなら、食用には不向きでしょう。

付け替えられた現道との分岐点までやってきました。この旧道を拡張しなかった理由はさだかではありませんが、現道と比べ物にならないほど傾斜が急です。戦時中に陸軍の関係者が毎日戦勝祈願をするためやってきていた時代ならともかく、普通の自家用車向けではないでしょう。

正月に駐車場として使われる空き地から、神籠石コースに合流することができます。

いまは荒れていますが、ところどころに石段の跡があります。この道を真っすぐ行っても大学稲荷にたどり着くのですが……。

さきに、即心上人墓に手を合わせるため、違う道をとおります。

画像ではわかりづらいのですが、雲の切れ目から日が差し込み、道だけが明るくなっていました。即心上人墓でも、(1)北陸の地震の沈静(2)さいきん稼ぎが落ち込んで死にそうですなんとかしてください(3)さいきんいろいろ巻き込まれすぎて疲れました(4)元をただせば政敵どうしの足の引っ張り合いなのにとばっちりを食らった元同僚が居ます助けてください。見殺しに差し出した連中こそ悪です。とお願いをします。

道の反対側にある大学稲荷に向かいます。

まず最初に、三九郎稲荷さんや階段下にある俗称小学稲荷をお参りします。

小学稲荷の狐穴で手を合わせていると、びゅうびゅう風が吹きます。寒いです。

構造的にはしゃがんで屋根の下から狐穴を拝まないといけないのでしょうが、数回ほどむかし頭をぶつけたので、外から手をあわせます。

境内のほかのお稲荷さんをぐるりとお参りしてから、最後に大学稲荷さんにお参りしました。

拝殿内の畳の間にあがることはふだんしないのですが、今日は、拝殿内で正座をして、お参りします。記帳の願意に書いていいものかどうか十秒ほど迷い「懲悪」と記します。

蹴落とし合いのためなら他の者を巻き込んでいいというものではありません。勝手に関係者だけで気が済むまでやればいいことです。そして悪党どもが誰も捕まりそうにないという噂もあります。とばっちり食らった者だけがくらい損なら世も末。こんな馬鹿な話はありません。

あまり御神前でぶつくさ文句は言いたくありませんが……。

帰りは大学稲荷バス停から路線バスに乗るため、車道をとおらずショートカットしました。

今回は5.8km歩きました。

 

小室直樹「新版 三島由紀夫が復活する」(毎日ワンズ、2023)

新版 三島由紀夫が復活する

高良山登山の行き帰り、電車のなかで小室先生の著作を再読しました。

この「ミリンダ王の問い」に関する部分を読んで興味をもち、むかし大学図書館に行って借り、読みましたがちんぷんかんぷんだった記憶があります。

新訳 ミリンダ王の問い

なんといま、電子本で翻訳が手にはいります。むかしと違いますね……。三島がどう仏教を理解していたかが小室先生によればキモらしいので、まず、三島が発想の基礎とした「ミリンダ王の問い」を、明日から読み返すことにします。