美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

2月23日の日録(稚児忘(ちごわすれ)登山 前編)

生活困窮者です。

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沈丁花が咲きました。玄関よりも家のなかのほうが良い香りがするためなにごとかと思ったのですが、室外機の裏側に通気口があり、そこから香りが家の中に入ってきているようです。

 

12月31日の日録 - 美風庵だより

12月31日、朝倉市甘水地区にある岩村神社を訪問しました。

あとで「神社めぐり」の原稿を書こうと調べてみると、どうやらここには戦前まで「稚児忘:ちごわすれ」という集落があったらしいのです。

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2017diary

無題ドキュメント

時々参考にさせていただいているホームページ「九州低山そうつ記」などでも紹介されており、行けばなんとかなるだろう?と思って、自宅を自転車で出発しました。

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今回は、自転車と徒歩あわせて約21kmの行程でした。

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下渕の集落を過ぎると、今回の目的地である稚児忘が見えてきます。

それにしても「子供を見失う」という集落名はインパクト大で、忘れようがありません。

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今回も、12月31日同様、北辰社(白木神社)脇に自転車を停めさせてもらい、ここからは徒歩で向かいます。ヤマハの電動自転車とか、もっと高級なものに乗っていれば、登山口ギリギリまで自転車で行けるのでしょうが……。貧乏が憎い。

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きれいな水流を眺めながら、林道を登って行きます。ところどころに大雨で崩落した場所がありますが、徒歩で登るぶんには問題ありません。

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岩村神社にたどり着きました。道中の安全をお願いして、さらに奥へ足を進めます。

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軽トラックが通れるくらいの幅に道板が掛けられており、しかもその道板の下には、丸太で補強がなされています。地図に載っている林道で、こんな補修はじめてみました。ほとんど誰も使わないからでしょうか。

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元は田んぼだったと思われる場所に、小屋がいくつも建っています。近づくと、犬舎と鶏舎で、気配に気づいたのか、ずっと犬と鶏の鳴き声が響きます。近くには廃車となった軽トラックや2トントラックが半分錆びくれて放置されていたり、どこか荒れた気配があるものの、それなりに人手が入っている感じもします。そもそも犬や鶏が小屋や檻のなかで生きているのですから、定期的に誰かがここにやってきているはずなのです。

舗装された坂道があり、その脇に、おそらく民家があったと思われる広い敷地がありました。

ただ、事前に調べた話では、最後に離村した時点で2,3軒あったということですから、これだけでは敷地が足りません。それに、戦前の地図で建物とおぼしき点があった場所とも、離れています。

もっと上に集落本体があったのだろうと考えて、さらに登って行くことにしました。

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林道を登ると、立派な石垣が見えてきました。田畑にしては石垣の積み方が立派で、どうもこの辺りから稚児忘集落の本体となるようです。

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石垣のある土地ひとつひとつ、ここに家があったと言われてもおかしくない面積があります。なかには、立派などんこ(椎茸)が多数生えたホダ木も組まれているのですが、ホダ木が痛んで、かたちが崩れてしまっています。ひとの手がきちんと入っているなら、木組みが崩れたまま放置するはずはありません。ここ数年で、訪れる者が居なくなったのでしょうか。

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すっかり枯葉で埋もれているため、パッと見ても石段とは気づきません。ただ、現在もこの石段はきちんと機能しています。ひとが足をあげた位置に次の段差がちゃんとくるようになっており、地震や雨風で狂ったりはしていないようです。

石段の先に在るのは、墓石でした。墓石や猿田彦かなにかの石碑がまとめられており、ここが昔は墓地だったことをうかがわせます。このようなまとめ方をしている場所は、たいてい改葬されているものです。おそらく、離村後に麓の納骨堂や墓地に移したのでしょう。

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川を挟んで集落の反対側も、石積みがしっかりとなされています。あそこも田畑だったのでしょうか。集落の出入り口から出て、さらに登山をつづけます。

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インターネットの情報にあったとおり、稚児忘の山頂を目指して、九電の作業道のプラ階段を登り始めました。

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14号鉄塔の横を過ぎると、今度は15号鉄塔まで作業道が続いています。途中、2か所ほど害獣除けの網がありますが、ひもで縛ってあるだけなので、簡単に通り抜けられます。

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ところが、害獣除けの網を通り抜けたあとから、ほぼ自然にかえりつつあるむかしの作業道となります。足にからみつくツルに閉口していると、いきなりキャタピラ跡がある立派な作業道に出ました。

GPSで位置を確認すると、たしかにこの道で間違いないようです。

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半信半疑で足を進めると、伐採現場に出ました。15号鉄塔が見えます。しかし、ここをよじ登る?そんな過酷なはずはない……。

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左手に、おそらくは昔からの作業道がありました。何度か折り返しつつ登って行くと、15号鉄塔の下にたどり着きました。

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古処山が見えます。今回、まともな眺望があったのは、このときだけでした。ここで昼食をとろうかとも考えたのですが、事前のインターネット情報では、ここから一気に経路がわかりにくくなるとのことだったので、我慢して先に進みます。

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稚児忘山頂に到着しました。三角点があるのを確認し、古処山側を1枚撮影してみました。

(後編につづきます)

高野山大師堂「塗香」2種

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極上塗香 15g カップ入 - 香老舗 高野山大師堂

心身を清めるお香。上級者向け。中身は弊社製造の「極上塗香
※こちらの塗香は、「高野山奥之院」のものと同じものとなります。
当店の通常タイプの塗香に比べ香りはまろやかで、原料も貝香など5種類多く調合しています。
※行者用の身を清めるための本来の塗香(ずこう)です。
香りを楽しむ「塗り香」ではありません。
古来の経典に基づいた天然原料を調合しております。

上品塗香 15g カップ入 - 香老舗 高野山大師堂

心身を清めるお香。上級者向け
※行者用の身を清めるための本来の塗香(ずこう)です。
香りを楽しむ「塗り香」ではありません。
古来の経典に基づいた天然原料を調合しております。

 仏教的に重要なのはほんらい丁子と白檀で、この2種の粉末で身体を手・口・心を清めるものとされています(たしか)。さらにシナモンなどの香料を加えたのが塗香で、体温で香るよう調製されています。

極上のほうが香りにツンとくる部分が少なく、こちらのほうが売れているようです。個人的には上品のほうが好きなのですが……。元々は香水同様、体臭を隠すためのものとして作られたらしいのですが、仏教に取り入れられ、水がないところで身体を清めるために使われるようになりました。

少量手に取り、両手と手首、そして胸元に軽くつけるようにします。重要なのは少量というところで、少量が体温で温められ体になじむと、甘い香りに変化していきます。


高野山の香り 線香・塗香

高野山大師堂「極上沈雲香」

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焼香 - 香老舗 高野山大師堂

古来の儀軌に則り、沈香、白檀、丁香を始め数種の和漢香料にて調合、悪気を去り心識を清浄にする事はもとより、仏様を供養する事を念頭に謹製したものです。 原料はすべて天然の香料を調合しております。
牡丹香・・・お値段もお手頃で、最も実用的な焼香、業務用
祥雲香・・・漢薬原料の焼香ですが、軽い香りの使いやすい焼香
瑞雲香・・・白檀を主体に沈香も配合した本格的な天然漢薬香料のとてもお徳用な焼香
紫雲香・・・2種類の沈香を配合し、漢薬原料の焼香として、もっとも調和のとれた焼香
沈雲香・・・沈香調の焼香として、沈香の香りを生かした配合の高級な焼香
極上沈雲香は沈雲香に調合している沈香のグレードを最上品にし量を増やしています。

ベースは漢薬原料のお焼香ですが、沈香の香りが濃厚に漂います。たしかに高級品と銘打つだけのことはあります。

ただ、「紫雲香」の値段3倍だけのことはあるかと言われたら、このお店の香りとしては「紫雲香」で充分完成されていると言ってよいでしょう。

2月21日の日録

生活困窮者です。

今日は知人が午後からやってくるため、土産に明太子を持たせることにしました。

蔵出し明太子のさかえや(辛子明太子)/TOPページ

昨日も行った山隈駅近くの明太子工場のついでに、久しぶりに城山(花立山・じょんやま)まで自転車で運動することにしました。

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往復で約18kmと、そこそこの運動になりました。

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モンベル | オンラインショップ | ドライ サドルバッグ S

昨日、管理人に手伝ってもらってサドルバッグを取り付けました。その画像をみて、朝方LINEで「その角度だったら、開封口を逆に折り畳まないと雨がはいるだろ」と指摘があり、さっそく逆に折り畳んでおきました。mont-bellのロゴが隠れてしまいますが、しかたがありません。

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田園風景の向こうに、目的地の城山(花立山)が見えます。

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城山(花立山)の一般的な登山経路は、緑で示したものです。焼の峠古墳側からは離合は困難ですが舗装され、ほぼ山頂まで車やバイクで登ることが出来ます。

今回は、花立集落の日子神社側から、登りました。

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ため池のまんなかを抜けると、そのまま日子神社の参道となっています。

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小郡市山隈 日子神社 - 美風庵だより

日子神社で道中の安全を祈願して、境内向かって右から伸びる登山道に足を踏み入れます。

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途中、御堂があるところまでは、セメントで舗装されていました。

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舗装が途切れたところで周囲を見回すと、御堂がありました。御神体が石でよく判別できなかったのですが、周囲の石に「**番札所」といった文字が彫られており、むかしの霊場跡かもしれません。

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登れば登るほど、道はけわしくなります。まるで貧困にあえぐ生活困窮者の行く末を暗示するかのようです。とはいえここまで来て引き返すわけにはいきませんから、GPSアプリで現在地を確認しながら、よく踏み跡を確かめて登ります。

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数分も歩くと、車道脇の駐車場に出ました。山頂に来たのは、2019年10月以来です。

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来た道を見下ろして1枚撮影してみました。これ、パッと見て花立集落からの登山路だとは、誰も気づかないと思います。

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朝倉郡筑前町四三嶋 愛宕神社 - 美風庵だより

小郡市干潟 日方神社 - 美風庵だより

筑前町側にある愛宕神社小郡市側にある日方神社をそれぞれお参りしました。

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小郡や筑紫野市側を眺める展望台があり、途中の自販機で買ったコーヒーを飲みながら、しばらく休憩しました。

 

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下山後、山隈駅前をとおって明太子工場のほうへ向かう途中、御堂が見えたので立ち寄ってみました。

菊池武光 - Wikipedia

南軍は高良山に陣を敷き、対する少弐軍は筑後川右岸の味坂に軍を進め、ここに史上名高い筑後川の戦い(大原合戦・大保原合戦)の幕が切って落とされた。
この合戦は菊池軍4万、少弐軍は6万の兵力を擁したと伝わり、まさに九州の合戦史上最大の戦いとなった。この合戦では、7月19日に菊池勢が筑後川を渡河したのを機として、少弐勢が大保原に退いて以降一進一退の攻防が続いたが、8月7日に両軍の主力が激突する大激戦となった。この日の激戦は、南軍の総帥である懐良親王が3ヶ所の深手を負うほどであったが、武光をはじめとした南軍諸将の奮戦もあってこれに勝利した。少弐勢は総大将・頼尚の子息・少弐直資が戦死したのをはじめ、2万以上の死傷者を出し大宰府へ敗走、一方の菊池勢も武光の甥である菊池武明や一族の赤星武貫らが戦死し、こちらも多くの死傷者を出したため、これを追撃する余力は無かったといわれる。なお、この戦いの後に、傷ついた武光が己の太刀についた血糊を小川で洗った事から「太刀洗」(現福岡県三井郡大刀洗町)の故事が生まれたと伝わる。この他、筑後川古戦場付近には「大将塚」、「千人塚」、「五万騎塚」などこの時の合戦に由来する地名が数多く残されている。

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逆光でよく見えませんが、この「菊池武光太刀洗之碑」を中心に、大保原の合戦で亡くなった方々の慰霊塔などがあり、裏手の御堂にて手をあわせました。

ちなみにここからすぐのところに、大刀洗町の大刀洗公園があり、ここには菊池武光公のブロンズ像があります。今回は午前中のうちに帰宅する必要があったので立ち寄りませんでした。いずれ、あわせて訪問したいと思います。

 

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帰宅後、知人が来るまでのあいだに、紀州ミカンの植え替えをすることにしました。

いつの頃からか水はけが悪くなり、水やりをしてもなかなか中に染み込んでいかなくなっていました。このままではさらに樹が弱るため、土を入れ替えることにします。

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6号のスリット鉢はそのまま使いまわします。だいぶ痛んできていますが、まだまだ新品と交換するのはもったいありません。鉢底にココピートを敷き詰め、その上に水はけのよい培養土などを詰めておきます。

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再度植え付ける位置を確認しつつ、根を切り詰めていきます。

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最後に、根鉢の周囲にココピートと化学肥料を押し込み、さらに上からココピートで覆土して完成です。ココピートで育てることについては賛否両論あるようですが、保水力の高さを考えると、むかし購入した在庫(あと2袋)がある間は、これを使い続ける予定です。

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最後に、元々の場所に移して、じょうろで水をやっておきます。何回か水やりをしているうちに土が締まってくるので、足りない分は覆土しておきます。元気に根付いてくれるとよいのですが。

 

知人の帰宅後、ここ最近の寒暖の差で体調がすぐれないため、久しぶりに「亀や薬」を煎じることにしました。

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亀や薬(婦人漢方薬)|亀や薬本舗・武石亀石堂

効能・効果

血の道、頭痛、月経不順、月経前後の下腹疼痛、産前産後、肩のこり、下腹腰足の痛み、冷え込み、のぼせ、耳鳴り、めまい、むくみ、神経衰弱、ヒステリー、ひきかぜ、子宮病、子宮出血

外出時に使っているクッカーセットと固形燃料で、漢方薬を煎じます。固形燃料は30分経つと燃え尽きるため、火加減の調整が要りません。アルミ鍋に生薬をいれて400mlの水を加えたら、マッチで火をつけるだけでOKです。その間に、風呂に入ります。

亀や薬や中将湯はティーバッグに入っているためそのまま利用する方がほとんどですが、ティーバッグのままだと、お湯のなかで対流せず、有効成分がきちんと抽出されません(出来上がった煎液の色を見比べれば、誰でもわかります)。手間でも、きちんと破いて中身をしっかりお湯のなかで対流させましょう。

風呂からあがって、生薬をこしとり、ティーポットに煎じ薬をとりました。ちょっと400mlでは水が多すぎたようで、一回で呑むには多すぎました。

呑んで数分すると、身体があたたまり、首筋のだるさがやわらぎます。よく眠れそうです。