松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年4月27日(土)の日録。

お金の原料も書画材も輸入しています。

日本の紙幣の原料に使われるのは「ミツマタ」という植物です。かつては日本でも多く栽培されていましたが、2005年以降は生産量が減り、その多くをネパールから輸入しているそうです。

(略)

日本でのミツマタ栽培は高齢化を原因とする農家の減少などによって衰退していきましたが、ネパールからの輸入品が9割を占めるほどになった理由の1つは、2015年に発生した大地震。日本から専門家が派遣され、農家によるミツマタ栽培の支援が行われました。

日本の紙幣のもとになるミツマタはほとんどがネパールで作られている - GIGAZINE

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0f/Edgeworthia_chrysantha-2014.jpg/250px-Edgeworthia_chrysantha-2014.jpg

ミツマタ - Wikipedia 

江戸時代に中国から和紙原料として導入されたミツマタは、明治期に紙幣の原料として研究され、大蔵省印刷局と契約した農家が指定された農協をつうじて納品するとむかし習ったものでした。20年ほどまえから栽培農家が激減して国内需要(紙幣印刷に必要な量)が満たせなくなり、ネパールから輸入に頼っているとのこと。

いくらキャッシュレスといってもお札が完全になくなるわけではないのですから、栽培してくれていた農家さんが廃業したら、国策として国有地として買い取り栽培し公務員に農作業させればよかったわけです。こういうところに「パンがなかったらケーキを食え。国産がなかったら外国から買ってこい。いくらでも外貨はある!」という、右肩あがりな日本の残影がみてとれます

あと何年かすれば、徹底した国内回帰路線がはじまるでしょう。いま海外に栽培指導に行っている株式会社かんぽうの皆さんも、輸入コストが割に合わなくなれば、国内での栽培指導に切り替えていかざるを得ません。

なんせいま円安の影響で外国産の牛肉より国産牛肉のほうが安いという逆転現象がおきています。いずれ海外から輸入している濃厚飼料の原料価格が反映され、その差は逆転する(つまり国産牛肉も値上げラッシュとなっていく)でしょうが……。

もともと日本画は、顔料の粉や煤などを膠に混ぜて描く芸術です。
そのため、膠は日本画にとって欠かせない存在だと言えます。ところが、昔ながらの手仕事で作る国内生産の膠は、下降の一途をたどっているのです。
「あるとき、膠を作っていた最後の職人さんが廃業され、伝統的な膠が日本からなくなるんじゃないかという深刻な危機に襲われたときがありました」と語ってくれた杉本さん。
何十年も前に買った膠を細々と使いながら、「このまま膠がなくなったらどうなるんだろう」と考えるようになったそう。

日本画家 杉本洋 | 錦光園(きんこうえん)奈良墨工房でにぎり墨体験 奈良土産 (kinkoen.jp)

低年収貧困生活を送っている私の手元にも10年ほど前に購入した鹿膠でつくられた固形墨があります。膠の良いものがないと文化財の修復もままならないなか、国内での鹿膠の製造が途絶え、墨運堂さんの現有原料在庫かぎりでの製造という触れ込みに、2本だけ買い求めたものです。

使うことなくいまも押し入れに眠っていますが、えらそうに日本文化の素晴らしさを語る連中(評論家とか知ったかぶりとも言いますね)はいっぱいいるのに、創造につかわれた書画の原料がすでに国内で調達困難であり、国産原料の生産が絶えて修復もままならない現状を語らないのには、当時、絶望したものです。

これも国内で商売が成り立たないなら外国から買いたたけばいい、という発想が根底にあったことはうたがうべくもありません。

円安がすすむことで、貴重な外貨をつかわせず、国内で自給自足できるものが見直されていくことでしょう。しかもそれを外国の方が買ってくれて、外貨を落としてくれるならほんとうにありがたいことです。

そういう意味では、都会より田舎のほうがカネになる資源は多いはずなのですけどね……。円安がすすみ国力低下がみえてくれば、自然と食い物の調達がしやすい田舎に目が向くことになります。じつは人口格差是正のチャンスでもあるのです。

いずれ高度経済成長期からの逆転も想定しないといけないのかもしれません。

 

27日の記録。

先日、袋めんの麺だけつかい粉末スープが残りました。ひと袋30円のもやしを炒め、粉末スープで味付けして朝食とします。

今日は散髪に行きました。途中の自販機でふとダイドーさんの「フルーツオレ」を購入してみました。

https://www.dydo.co.jp/products/detail/1067

「無果汁」で、生乳ではなく「脱脂粉乳」の「フルーツオレ」です。果物も牛乳も使わないのに「フルーツオレ」……私が考えているより言語の定義はひろいのかもしれません。

前回が2月3日だったので、散髪は約3か月ぶりでした。床の散らかり具合を、掃除する前に撮影させてもらいました。

散髪を終えてひとつ別件で顔を出したあと、近くに来たので大己貴神社にお参りします。

遥拝所から御神体山に手をあわせました。

22日、投げ売りされていた冷凍牛タンブロックの仕込みをしました。5日冷蔵庫で寝かせ、いい感じに黒くなっています。熟成できた証拠です。かみ切りやすいよう食べるぶんだけ包丁で筋目をいれていきます。

残りは4枚ずつ分けて、あいだにアルミホイルをはさんで冷凍保存しておきます。

つぎにいつ買えるかわかりません。大事に食わないと……。

そのあいだに、明日用に鶏ミンチでハンバーグを準備します。

ハウスのハンバーグヘルパーに、エスビーのカレー粉(赤缶)と塩を振ってざっくりと混ぜておきます。乾かないようボウルにフタ(またはラップ)をして、冷蔵庫で明日まで寝かせます。鶏ミンチは300g準備します。4個はできるはずなので、朝晩はこれで食いつなげるはずです。

牛タン焼きにいつもの菊正宗、そして袋めんを玉ねぎともやしで焼そば風に仕上げて、晩飯としました。

やっぱり牛タン焼きが美味いです。

寝かせるほど柔らかくなり、旨味があふれます。あとは七輪か炭火が準備できればねぇ……。もっと香ばしく焼けるのですが。さすがにマンションでは無理です。

 

以下はわかっているかただけご視聴ください。

youtu.be

【舐めるな!】漫湖:名前だけじゃない、生命の器【VOICEROID旅行】 - YouTube 

すみません大笑いしてしまいました。

どれだけ心が汚れているか試されている気がします。