松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年6月24日(月)の日録。

救急車を原則有料にすべき。

松阪市内の基幹3病院が6月1日から、救急車で運ばれたが入院しなかった軽症患者に対して、7700円を徴収する。救急出動件数が増加し、救急医療体制が 逼迫ひっぱく する懸念が出ていることを受け、軽症者による救急車の利用を抑制する狙いがある。市民からは賛否の声が上がっている。(松岡樹、佐々木主税)
対象は、松阪市の済生会松阪総合病院、松阪中央総合病院、松阪市民病院。軽症患者からは、紹介状なしで受診した場合に請求する「選定療養費」として7700円を徴収する。学校での熱中症や交通事故などは徴収されない。
同様の取り組みは伊勢赤十字病院(伊勢市)で2008年から行われているが、地域の基幹病院が足並みをそろえて徴収するのは全国的に珍しいという。 

三重:救急車「軽症有料」に賛否 出動数抑制/呼びにくい 入院しない患者に7700円 松阪市きょうから:地域ニュース : 読売新聞

これ、報道では分かりにくいのですが救急車を有料にするというわけではありません。もともと大病院に地元病院の紹介状なしでかかると、初診に選定療養費として7,700円が加算されます。この選定療養費は、救急の場合は病院の判断で徴収しなくてもよいということになっているため、救急車でいきなり大病院に運び込まれても、これまでは払わずに済んだ、というりくつです。

今後、実際に運び込まれてきて症状いかんによっては7,700円の選定療養費をしっかり盗るよと言っているわけで、むしろ正しい対応といえます。

否、なんでもかんでも救急車を呼ぶ、という風潮が問題となっているのであれば、この問題を地域の医療問題とせず、全国いっせいに「原則救急車は有料。生死にかかわる救急搬送については判断のうえ免除」とする必要もあろうかと思うのです。

いまはどうか知りませんが、むかし中国人留学生の尻について劉備玄徳と諸葛亮孔明のお墓と、五丈原を見に中国に行ったことがあります。このとき気づいたのは、救急車は有料だということ。あくまでも医師や看護婦さん同乗の担架付きの車が病院までの送迎に来るという建付けです。事故に遭った本人の身分証明書を確認し、正規の市民(or旅行者)か、他省からの流入者なのかをまず確認します。そして、本人もしくは誰かがおカネを払わなければ、出発しません(原則先払いですが、身分証明書で身元がきちんと確認できれば、後払いOKということもあるそうです)。片腕へし折れていようと足がもげていようと、この時点でカネを払えなければ患者ではありません。知人やその家族がぶっ倒れている現場に居合わせたら「これで病院まで運んでやってくれ」と周囲が立て替えるということはふつうに行われます。よくネットで「救急車を呼んだ者に代金が請求される」という話を見かけますし私も長いことそう思っていましたが、どうも運ばれる本人が法令上の請求先で、居合わせた顔見知りや知人友人が救急車を呼び、ぶっ倒れておカネの支払いどころではない本人の代わりに立て替えているのだそうです。

マイナンバーカードの取得は任意です、などと寝言をいわず、「日本国民(日本国在留者)身分証」に制度を見直して「とりあえず病院まで運ぶけど、救急を要する状況じゃないのが判明したら、身分証に登録されている住所に救急車代の請求書を送るから」とするのが、いいと思うのですけどね……。

こう書くと「なんでもカネか!」という批判がむかしなら殺到したものです。人間としてどうか?などと訳知り顔で説教くらったりもしました。しかし、話が逆でしょう。タダだからと「歯が痛い」で救急車呼ぶやつがいるから救急車が足らなくなるのです。まず、タダであることを止める。先払いか後払いかはともかく、お代はちゃんと請求する。それが重要です。

 

24日の記録。

23日の夕食に鶏ひき肉でハンバーグをつくった残りを電子レンジで温め直し、コーンポタージュを朝食に準備します。あとはいつもの昼弁当と神棚と水筒用の紅茶です。