松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年12月3日の日録

大規模修繕工事も半ばをすぎて思うこと(3)

この話はそのほとんどが2008年から2010年ごろにかけての話なので年金支給開始年齢が60歳であることが前提になっています。この点は現状と異なります。

長文のため、以下の4回に分けました。

大規模修繕工事も半ばをすぎて思うこと(1)
大規模修繕工事も半ばをすぎて思うこと(2)
大規模修繕工事も半ばをすぎて思うこと(3)
大規模修繕工事も半ばをすぎて思うこと(4)

4 立体駐車場を解体する。次のアイデアを募集する。

「比較的若く稼ぎがあるうちに、修繕積立金をさっさと値上げしてしまったほうが、年金生活者だらけになってから値上げして四苦八苦するよりはるかにまし」と、初めて出席した理事会だったか、2回目だったかでうっかり発言してしまい、では誰がこれを提案するかでもめます。値上げしたい派はすぐにでも臨時総会やろう!くらいの雰囲気でしたが、さすがにそれは反対しました。

そもそも、基礎データがありません。まずはアンケートなりなんなりで、情報収集しないとどうにもなりません。

管理会社から資料提供をうけ、区分所有者にアンケートをとり、あれこれ思案するなかで、どう考えても露骨な金食い虫が2匹居ることに気づきました。

エレベータと立体駐車場です。

エレベータはいくら金食い虫でも、10階まで歩けなんて言えません。さすがにこちらは「生活必需品」です。

ところが、立体駐車場はちがいます。

「1戸につき敷地内に最低1台の駐車スペースを確保しないといけない」とよく聞きます。これはなんらかの法令で決まっているものなのか、不動産屋さんの商慣行なのか、管理会社に問い合わせました。すると、法令によるものではないとのこと。

であれば、立体駐車場をつぶすことで不足する台数分、近隣の駐車場を管理組合名義で借りれば、済みます。

この話をしたところ、1戸につき敷地内に1台分の駐車枠がないのは資産価値に影響するのではないかという質問がありました。

実際のところはどうかというと、駐車場不足で困るのは最初の10年ほど。よそのケースどおりなら年金生活者が増え、子供が就労して家を出ていけば、敷地内駐車場はがらがらになるケースが大半です。近所の15年ほど先に出来たマンションは、空いた駐車区画を隣の事業所に貸し出しています。近くに借り手があるからできる芸当ですが……。

さきにこの傾向が出るのは駐車場ではなく駐輪場です。最初の年が駐輪場の自転車台数のピークで、その後、いっかんして減りつづけています。

自転車通学する子供が減れば、空きます。

都会は、敷地内に無理やりでも停めたほうが、外部を借りるより安くつきます。それはあくまでも都会の話です。こんな田舎の場合、周囲のどこの月極駐車場に声を掛けても、特定の病院や企業に丸ごと貸しているようなところでないかぎり、空いています。「長期契約してくれるならもっと安くする」とすら言われる始末。

立体駐車場の解体費用は3年で取り返せることを資料に書いて総会決議でさっさと解体しました。

そのとき、敷地の有効活用、ほかのマンションにあるような携帯電話の鉄塔を誘致できたりしないかアイデア募集という話をします。

5 携帯鉄塔がやってくる。

総会や書面で修繕積立金の確保についてお願いしたおかげで、すぐ携帯電話の鉄塔の話を、ほかの区分所有者のかたが持ち込んできてくれました。交渉の結果、2社誘致に成功します。

2社で、税金を差し引いても毎年約200万円が、修繕積立金会計に入るようになりました。これのおかげで修繕積立金の値上げを回避できているといっても過言ではありません。

 

2日、ひさしぶりに高良山に登ってみた。

新しい御神札をいただきに、高良山(高良大社)に登ることにしました。

ここ最近、高良山(高良大社)に行ったとしても車で直接あがることが多かったのですが、ひさしぶりに電車とバスを利用して登ってみることにしました。西鉄久留米駅から「竹の子」行に乗り、下谷バス停で下車します。

今回は妙見宮(赤星神社)側から高良山林道に抜けて、奥宮→高良大社→北谷と抜けるコースです。

妙見宮で「怪我がないよう」とお願いしようと小銭入れをあけたら、5円玉1枚+50円玉1枚しか入っていないのに気づきます。登山がひさしぶりすぎて準備をわすれ、うっかり交通系ICカードで飲み物の代金を払ってしまいました。神社行こうって言うのに小銭つくるの忘れたよ……。今日の経路、すくなくともこの妙見宮と奥宮まで自販機はないので、5円玉で勘弁していただきます。

この経路は途中まで舗装されており、比較的登りやすいわりにあまり他人と遭遇しません。

まっすぐ登ると、高良大社に直登します(たぶん最速ルート)。今回は奥宮にさきにお参りしたいので、林道に向かいます。

地理院地図では、林道から数十メートル上のトラバース路(奥宮コース)にここからあがれるようです。

いちおうピンクテープの目印はあるのですが、とても歩けそうにありません。断念します。

林道を歩く途中、湧き水があり、ちいさな神棚が置かれていました。寒いので水をいただくのは遠慮して、手だけ合わせます。

奥宮に向かう道がみえてきました。

途中から階段になります。奥宮めざして、西に向かいます。

奥宮がみえてきました。

福岡県神社誌では水分神社という扱いになっていますが、奥宮は、もとは高良廟と呼ばれ高良玉垂命の「墓所」とされた場所です。ろうそく立てがあり、線香がお供えされています。

今回は左に曲がって、奥宮コースから高良大社を目指します。これ、まっすぐ登っても車道や尾根コースにでて高良大社にたどり着きます。さらに時間があれば、北面コースまでぐるりと迂回することも可能です。

古い歴史のある山なので多くの古道が現在も残っていて登山道として使用されています。北側、西側、南側から登山道がありますが、どの登山口から登っても山頂までの所要時間は1時間前後です。登山口から山頂までの標高差はおよそ250m前後です。
物足りないと感じる登山者は複数の登山口を繋いでコース設定されると良いでしょう。朝から晩まで歩いても歩き切れないほどのコースがあります。

高良山ハイキングコース案内(登山地図)

その日の気分でいろんな道を歩けるのが、高良山のよいところです。

久留米成田山の観音像をながめつつ、12時の休憩をとりました。チョコレートをいただきます。

いわゆるトラバース路で、高低差はほとんどありません。

分岐のどちらに向かっても高良大社の境内に出るのですが、今回は旧参道と合流する道を選びます。

旧参道脇に、過去の御神幸行列の説明と行列を描いた陶板があります。玉垂命は鵜葺草葺不合命(うがやふきあえず)から神器を継受した関係にあるため、三種の神器があります。

お客さんが途切れたところで1枚、社殿全景を撮影してみました。

手水舎の横にある桜は、冬も咲きます。十月くらいから咲きはじめ正月にもまだ花がついており、そのまま春も咲きます。十月桜という春秋咲きの品種だそうで、ほぼ途切れず半年ほど、花を眺めることができます。

お参りしていると、拝殿内では祈願の真っ最中でした。(神職の祝詞と雰囲気から察するに)どうやらかたほうは遅ればせの七五三、もう片方は車のお祓いのようです。お賽銭を放り込んで二礼二拍一礼して顔をあげると、ちょうど神職のかたが拝殿内の祈願者のお祓いをしている真っ最中でした。大幣って切った半紙の束でシャカシャカやるものだとばかり思っていたら、真鍮ぴかぴかの御幣でビックリします。

おもわず神職と真鍮ぴかぴかの御幣をガン見してしまいました。

休憩がてら展望所で、小銭をつくるため境内の自販機で買った飲み物をいただきます。

休憩後、授与所で新しい神棚のお札と、家内安全の木札、あと、ひごろ身に着けている八方除けのお守りを3体いただきました(複数まとめて授与を受け、汗臭くなったらお取り替え)。それから、時計回りに神輿庫→えびす様→印鑰神社→高良御子神社とお参りしていきます。

九州王朝説の一派にしたがうと、じつは私は玉垂命のお子さんのうち、暮日豊盛・朝日豊盛(宮地嶽でいう頼大神・村大神)の末裔ということになります。御利益は、なんと「無敵の勝利」。

人生どこまでも負け犬街道まっしぐらで、勝てたためしないんですが?好きなときに牛タン定食が腹いっぱい食える程度にはしてくれませんかね?できれば毎日お昼は牛タン定食でかまいません。とお願いをします。

高良山茶屋 望郷亭 - 御井/うどん | 食べログ

石段を下りて、いつもどおり高良山茶屋で肉うどんをいただきます。優しいすめ(スープ)がたまりません。周囲のお客さんはうどん+汁粉とか、いなりずし+甘酒とかすごい組み合わせを頼んでいますが、さすがに甘いもん食いながらはね……。不思議と汁粉+甘酒という注文は聞こえてこない……。

吉見岳・北谷コースに向かって下山をはじめます。途中まで歩いて、このコースだと大学稲荷神社に立ち寄れないことに気づきました。

いちおうむかしは表参道に合流できる坂があったのを思い出し、枯れ枝で蜘蛛の巣をはらいながら歩いていくと、途中から崩落していました。引き返し、今回は大学稲荷訪問を諦めます。

代わりにといってはなんですが、社殿裏手から入って途中の琴平神社に手をあわせます。

北谷コースは舗装された歩きやすい道です。途中、倒竹の掃除を行っている皆さんがおられました。軽トラでチェーンソーを運びこみ、どんどん竹を整理されていました。

久留米市御井町 高樹神社 - 松村かえるの「かえるのねどこ」

麓の高樹神社まで戻ってきました。この無格社でもおかしくない建物の旧社格はなんと郷社だったりします。

放生池です。私が学生のころお店があった辺りは取り壊され、参拝者の駐車場になっているようです。ここに車を停めて高良山に向かう姿をみます。

西鉄久留米駅で買った麩で、鯉に給餌します。

むかし、鯉は胃がなく満腹という概念がないという話を聞きました。ぽちゃ、と物が落ちる音で近づき、近眼の目で視認してから、食いつきます。麩をなるべく、水面で音がするように投げ込むのがポイントです。

群れから離れて行動しているものにも投げ込んでやるのですが、動きがおそく、麩に食いつくことができません。そうこうしていると、さきほどまで争っていた集団が押し寄せ、すべてをうばっていきます。

あくまでも眺めた印象ですが、群れから離れたものは寿命が近いのかもしれません。押しのけて奪い合うのは、青年や壮年層でしょうか。

麩を2袋とも給餌し終えたら、ここでもまたチョコレートで休憩です。

休憩後、御井町バス停に到着して、ここで今日の高良山登山は終了です。

GPSログはこんな感じです。約7㎞でした。

2日残りの記録。

帰宅して、まず神棚のお札を取り替え、着ていった服を洗濯します。

我が家の神棚が箱宮であることについて以前質問をいただいたのですが、これ、じつは天板が空くようになった別注品だったりします。もういま別注品を注文できるほどのおカネはどこにもないので、ところどころ傷んでいますが、大事に使うしかありません。

ぱっかりと上が取り外せるため、幅45cmしかありませんが、5社宮としてつかえます。真ん中が高良大社のお札、その左右に美奈宜神社と大己貴神社(ともに自分が住む郡内の県社)を置いて、その左に各地のお気に入りのお宮さん、右側に穴守稲荷さんと地元神社(神社本庁教的には氏神とされる神社)のお札を並べています*1

御札の取り換えが終わったら、廊下に2日につかったリュックや衣服を干して、2時間ほど昼寝(夕寝?)をしました。

2時間ほど寝てから起床します。太ももが痛くてたまりません。

ひさしぶりに歩きましたからね……。

駅前のイオン系列のお店で、新しいコップ酒とお榊を買い求めました。日付を油性ペンで書いておきます。なんと5か月取り替えてなかったんですね……。

水が腐らないように入れている10円玉も、もう10年以上つかっていますがボロボロで表面が読めなくなってきました(銅イオンは殺菌効果があります)。水の腐敗防止に10円玉を使うテクニックはむかしからけっこう行われていると思うのですが、これで貨幣損壊で逮捕されたケースってあるんでしょうかね?ちょっと謎です。

貨幣損傷等取締法
① 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
② 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
③ 第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

 

貨幣損傷等取締法 | e-Gov法令検索

 

この日記を証拠に書類送検くらっちゃかなわない気もしますが、活け花とか拓本採る方とか、水の腐敗防止に10円玉使ってますもんね……。どうしても問題なら、銅の針金買ってきて細工するだけですが……。

高良山に履いていった靴と、ふだん事業所に履いている靴を、風呂場でまとめて洗いました。玄関先で乾燥機にかけます。フローリング越しに振動がつたわるとよくないので、乾燥機の下に振動を吸収するようバスタオルを敷いておきます。

さすがに5か月放置したコップ酒は、黄色くなっていました。

味ももとのフルーティーなものからほど遠く、酸味が勝ったいちおう飲める酒といった感じです。

 

3日朝の記録。

乾燥機のタイマーをセットして、そのまま寝てしまっていました。

さすがモンベルさん、廊下に部屋干しでも、服もリュックも乾いています。素晴らしい……。

靴のなかをかいでみると、どうも汗臭い匂いが残っています。このあとファブリーズしてから、15分ほどもういっかい乾燥機にかけて、玄関に仕舞いこみました。

*1:なお、これは正しい神社本庁教が推奨するお祀りのしかたではありません