ヤマハ ワイヤレスストリーミングスピーカー アンプ内蔵/Wi-Fi/Bluetooth/MusicCast対応 ナチュラル WX-051(MN)
- 出版社/メーカー: ヤマハ(YAMAHA)
- 発売日: 2018/08/10
- メディア: エレクトロニクス
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HPのプリンタを購入したついでに、思い切ってヤマハのwx-051というスピーカーを購入しました。
これまでのtsx-140と違い、iPodを接続する部分もCDプレイヤーもなく、無線LAN接続でNASやiPhoneやiTunesから音楽データを送信して聞くものです。操作は、iPhone上のアプリから行います。リモコン感覚です。
幅はほとんど変わらないのですが、厚み(奥行)が6cmほど増えているため、飾りに置いていた鳩居堂さんの香立てを、スピーカーの上に置くようにしました。全体的に楕円形で角がないため、少しだけ斜めに配置して、正面から聞き取りやすいようにします。
接続して音を確かめてみると、tsx-140同様、aacやmp3といった不可逆圧縮音源でひとクセあります。
まず、まったく音質のバランス等をいじらない(=買ってつないだだけの)状態でALAC(アップルロスレス)のファイル再生を指示してみます。
とうとう無線LANでここまで来たか、と感じ入ってしまいました。8年間の技術の進歩を感じます。
ところが、AACに変換後のファイルを再生してみると、低音が強調されすぎてあきらかにバランスがおかしいのです。tsx-140も同様の傾向があったので不思議でしたが、今回はさらにひどい。
ヤマハさんのホームページを確認していて気づきました。ホームシアターの一部(サラウンド用のフロントスピーカーやリヤスピーカー)としても機能するのがウリのようです。映画視聴がメインだから、それに対応するためには低音の響きが重要になります。低音だけをかなり絞ると、ちょうどよい感じです。
こんな感じでひとクセあるのですが、いちど設定してしまえば、SニーやPナの製品よりもずっと音はよいものです。楽器屋さんのほうが、(家電屋さんよりも)映画とポピュラー音楽を重視したドンチャカ系の味付けを標準にしているというのがなかなか興味深い点ではありますが。
グレツキ;交響曲第3番 (Gorecki: Symphony No. 3 [Hybrid SACD])
- アーティスト: Henryk Gorecki,Alain Altinoglu
- 出版社/メーカー: Naive
- 発売日: 2005/11/15
- メディア: CD
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さっそく、シンフォニア・ヴァルソヴィアの演奏で、グレツキ「悲歌のシンフォニー」を聴いています。
ファイルは同一のものを、NASとiPhoneの両方を聴き比べてみました。
NASから配信するとALACとアプリに表示されますので、おそらくサーバからALACでWX-051に送り込まれ、それをデコードしているのでしょう。かたやiPhoneだとPCMと表示されます。iPhone側でPCMにデコードして、送り込んでいるのでしょうか。同じファイルで同じボリューム設定なのに、実際に出てくる音の大きさにほんの少しだけ差があります。
驚くことに、NAS+WX-051のほうが、くっきりとしているように感じます。どうやらリモコン代わりにiphoneをつかって、NASに配信させたほうがよいようです。
ただ、NASから曲を探すのはなかなか骨がおれます。赤貧の場合、作曲家で検索するのに慣れていたため、アーティスト単位で並べられるとなかなか目的地に到着できません。あと、NAS経由だと曲の早送り・巻き戻りができないため、曲頭からずっと聴くことになります。クラシックを聴くとき(この曲のあの楽想が聞きたい)と思うことがありますが、そこまで親切ではないというわけです。
「悲歌のシンフォニー」のあとは、中部フィルの自主製作盤からショーソンの「詩曲」を繰り返し聞きました。詩曲は名曲だと思います。
(2019.10.05記述)