松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年3月16日(土)の日録。

高良山に登る。

奇門遁甲の時盤を確認すると、3月16日の午前5時から7時にかけて、南西の方位に「己乙:柔情密意」が巡ってきていました。「己」は求情、「乙」は求安の方位とされています。もう少し踏み込んで書くなら「己」は肉体的な満足(ぶっちゃけると性欲とか)をつかさどり、「乙」は心の結合をつかさどります。心と体の両面から充足するという意味があり、吉とされます。この天盤・地盤を逆にしても「乙己:乙奇得使」となり、これもまた吉です。

ただし、金運には効きません。

あくまでも周囲の人間関係が改善されチームワークで乗り切る、という意味です(乙と己のどちらが天盤に来るかの違いはあります)。「これはどういう意味か?」と訊かれたら「男女においては釣りバカ日誌のハマちゃんと嫁さんの関係。男同士だとハマちゃんとスーさんの関係。女同士だったらはオレは女じゃないから思いつかん」と答えるようにしています。

食い扶持に困ることはありませんが「丙」のような脅し取る要素はありませんから、カネを得ることには限界があります。とはいえ、10刻1局でみても60刻1局でみても「己乙」ですから、使わない手はありません。

自宅を出て、西鉄甘木駅まで歩きます。ぬけるような青空です。佐賀空港か福岡空港発の航空機が、上空をかすめていきました。

今日歩いた経路はこんな感じです。

朝8時台ということもあり、いつも利用している「竹の子」行などの路線はまだ動いていません。朝は平日土日祝関係なく、JR久留米駅や西鉄久留米駅から高校・大学の学生輸送に全振りしているためです。途中まで久留米附設高校や南筑高校の学生に圧縮されながら「紫山住宅前バス停」で下車し、まず高良下宮社にお参りして、今日の安全をお願いします。

太陽の位置的にどうやっても逆光となって写り込んでしまいます。どうにかして太陽の筋が写り込まない場所を探してみますが、日陰になる場所がありません。

もう少し社殿に近づこうにも、社殿前に部活仲間を待ち合わせている学生さんたちが集まっており、彼らの姿が写ってしまいます。なんとか掲載しても文句が出そうにないのは、この1枚だけでした。

今日は車道を歩き、つづいて虚空蔵堂に向かいます。

お地蔵さまや観音さまが迎えてくれます。

廃仏毀釈でいちどは破壊され、セメントで首や胴体を接いだ跡がわかります。

明治になるまでながねん仏教の支配下におかれてきた神道家やその支持者によるルサンチマンの発散がいかにすさまじいものであったか、この山に登るたびにどこかで必ず実感します。

虚空蔵堂内の仏さまひとつひとつ、手を合わせていきます。

虚空蔵堂 〒839-0851 福岡県久留米市御井町190

googleマップの口コミをみると、どうやら虚空蔵堂の裏手から吉見岳コースに合流する道があるようです。地図で確認すると、たしかに尾根を歩けば、合流するっぽい感じはします。

おそらくこの坂が、吉見岳コースに合流する道なのではないかと見当をつけました。

途中で道らしき道は途切れ、周囲を見渡してたぶんこれが道の跡だろうと思われるところを慎重に歩きます。するとなんと、休憩用の椅子がある場所に出ました。

信じられないことですが、どうやら一度はちゃんとした登山道として整備されたことがあるようなのです。利用者が少なくて、破棄されたのでしょうか?

たしかに吉見岳コースに合流することができました。但し、途中墓地を横切ることになるため、これが正しい道なのかどうかはわかりません。もしかすると、正しい合流点は別にあるのかもしれません。今後、再調査してみることにします。

なお、赤線が今回歩いた経路のGPSログです。

吉見岳コースを、吉見岳の展望所にむけて歩いていきます。

展望所に到着しました。

空気がかすんでいます。久留米成田山の観音様を目印にして向き直り、左側の視界がよければ雲仙岳を望むことができるのですが、さすがに今日は無理なようです。

九千部山やJR久留米駅方面は、近いだけによく見えます。

高良会館(高良大社の社務所)が見えます。太鼓の音がしますので、おそらく祈願の真っ最中なのでしょう。

ここで1回目の休憩です。今日はトップバリュのコピー品と、アサヒの「クリーム玄米ブラン」の2種類を用意しました。なんと先日、駅前のイオン系列のお店で「クリーム玄米ブラン」のほうが10円安い事態が発生していました。ひさしぶりに1つ買い求めます。

長いことトップバリュのほうが栄養価は低いのだろうと思い込んでいましたが、食べ比べながら栄養表示を見比べると(包装の違いで片方は4枚ぜんぶ、片方は2枚分のみの違いはありますが)、タンパク質は「クリーム玄米ブラン」の勝ちで、ほかのビタミンやミネラルはほとんどがトップバリュのほうに多く含まれています。

馬鹿にしてすみませんでした……。

琴平神社にも足を運びます。

高良大社(高良玉垂宮)の三の鳥居までやってきました。このまま高良大社に直登して先にお参りしてもよかったのですが、まず、奥宮に向かうことにします。

北面コースの入口は、一時期に比べると看板が増えてわかりやすくなりました。

すれ違うひとも少なく、快適につつじ公園を目指します。

つつじ公園に近づいている途中で気づいていたのですが、ずっと犬の鳴き声がします。声に高低差があるので複数なのは間違いありません。休憩所と売店がある小屋に近づくと、3匹がひもでつながれていました。どうやら談笑している登山者2名の飼い犬のようです。

つつじ公園の駐車場から、甘木方面を撮影してみました。

iPhoneの15倍ズームで撮影してみました。白く高いビルが、甘木駅前のビジネスホテルだと思うのですが……。

奥宮にお参りしました。iPhoneを持って撮影するさいに気づいたのですが、全体的に地盤がすべってきているのかもしれません。iPhoneに表示された水平線どおりに構えると、地面が傾きます。

奥宮コースで高良大社に戻ります。なんと下向坂(旧参道)の途中に福岡ナンバーの車が落っこちていました。たしかに傾斜はありますが、マニュアル車がサイドブレーキ引き忘れでもしないかぎり、こんな見事な転落はしません。この車種ってATばっかりじゃなかったっけ?と思いますが、よくわかりません。車屋のかたが来て、どうやって引っ張り上げるかを話しておられました。下向坂の石段もだいぶ壊れていましたし、高くつくでしょうね……。

さすがに事故の本人や車屋さん、野次馬がおられるなか、事故車の撮影はしませんでした。御了承ください。

高良会館の展望所から、朝、自分が見上げた吉見岳の展望所を見下ろします。

今日も自販機で飲み物を買い求め、1000円札をくずして賽銭用の小銭をつくります。

境内からずり落ちた事故車をチラ見しながら、下向坂(旧参道)の石段を下ります。

高良山茶屋 望郷亭 - 御井/うどん | 食べログ

今日もお昼は、高良山茶屋で肉うどんとお稲荷さんをいただきました。

なお、お客さん私以外全員、名物のところてんをいただいておられました。会話を盗み聞きしていると、どうもまずところてんを頼み、それからぜんざい(汁粉)やコーヒーをもらってじっくり談笑するというのが「通」の利用方法だそうです。

ぜんぜん私は「通」ではありませんでした。

寒い季節はうどん一択です。

申し訳ございません。

うどんとお稲荷さんをいただいたら、下山することにします。

朝いちど来た北面コースとの分岐点を直進し、古宝殿城跡と四百階段に向かいます。

古宝殿城跡に出ました。ここには昭和初期に奉納された不動明王と仏さまが並んでいます。

手入れをするかたがもうおられないのか、屋根が傷んで風で吹き飛び、そっくり返っていました。

ちょうど仏さまに囲まれるような位置に、不動明王があります。ここでも手を合わせます。

四百階段を下り、王子池に出ました。

桜が咲いています。寒緋桜というやつでしょうか?

私が学生のころは、ここはキャンプ場でした。いつのまにかただの空き地になってしまいましたが、もったいない気もします。

元キャンプ場から、高良御子神社の境内に下りることができます。

高良御子神社と坂本神社で無事下山した感謝をして、追分バス停まで歩いて路線バスに乗りました。

今日は6.8km歩きました。