松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年12月9日の日録

9日の記録。

起床しネカフェの代金を精算して、小倉駅バスセンターに向かいます。いつもは誰かが歩いているパチンコ屋通りも、誰も見かけません。

ソーセージエッグW定食|メニュー|松屋

さすがに朝から牛丼を食う気力はないので、途中、いつもの松屋でソーセージエッグ定食をいただきます。

小倉駅のバス乗り場に到着しました。時刻表をみると次は7時10分発です。

バス:北九州空港

9日朝に乗った北九州空港直行便と、9日深夜に乗った小倉砂津行各停便をそれぞれGPSログを記録して地図に落としてみると、都市高速と高速道路をあれこれつなげて走る直行便のほうがジグザグで距離もながいのになぜか早く着くことに気づきます。信号がなくスピードが出せるからと言えばそれまでですが、ぱっと見は不思議です。

それにしてもA生先生が御存命のあいだに、どうにかして小倉から北九州空港まで企救山地ぶち抜いて直通鉄道線が建設できないものでしょうか。新門司港&北九州空港アクセス鉄道ができるだけで、ずいぶんと違う気がするのですけどね。

北九州空港島を眼下にながめつついつのまにか爆寝していたら、羽田空港の滑走路で全力着陸中でした。フライト時間は90分ほどでしょうか。

500日ぶりの穴守稲荷

我が家の神棚に御神札をいただいたら、Excel表で拝受日を更新して管理しています。

穴守稲荷さんの神棚のお札を前回いただいたのが2022年7月26日でした。なんと500日以上経っています。

ほかのお守りやお札は郵送でもかまわないと思いますが、神棚のお札だけは可能なかぎり行って自分でお受けしないと、どうも気分がよろしくありません。

京急線穴守稲荷駅を出ると、すぐコンちゃんという御神狐像と、穴守稲荷の鳥居があります。駅舎を出たらすぐ、一の鳥居とその護衛なコンちゃんが目の前というわけです。まさに、穴守稲荷の街。

コンちゃんに飛行機に乗る前に買った未開封のガムとキャラメルをお供えします。以前は駅前の並びにあるコンビニでコップ酒を買っていたのですが、正式名が「コンちゃん」ということは何年たっても子供のはずで、途中からお供えはお菓子か炭酸飲料にするようにしました。今日もミカンやリンゴが並び、たぶん穴守稲荷の神使でいちばんお菓子が献上されている一匹でしょう。

穴守稲荷さんで撮影しようとすると、必ずだれか写り込むためなかなかいい機会がありません。

東京羽田 穴守稲荷神社

ずいぶん待って、ひとが途切れたのを機に社殿の全景を撮ることができました。

私がかよいはじめたころは、ここは狐塚でした。境内整備工事で狐塚は新たに作り直された稲荷山に移転し、あらためて飛龍明神の塚として再整備されました。南参道側から境内にはいり、最初にここに手をあわせます。

通販業務をしているお店と、自分の本名で奉納している幟旗を、それぞれ出世稲荷さんの横でみつけました。「出世」はしゅっせと読み、世に出ること、偉くなることを指すとされていますが、じつはこれ「いずる=せ」(世界に登場する)で「伊勢」のことではないかと疑いはじめています。

奥宮には、通販のお店名義で奉納した土鈴があります。じつはこれ、試作品段階ではお店で実物を拝見し絵付職人さんと意見交換したのですが、完成品は直接お店から郵送したため、現物とは今日が初対面です(笑)ほかの狐さん達に混じってしっかり暮らしていることに安堵します。しかも、しれっといつのまにか小さい狐さんまで引き連れているという……。奉納主より出世するとは。

奥宮を眺めていて、御神砂をもらって帰るための小袋もお玉もないことに気づきます。

どこに行った……?

狐塚だった場所に行くと、雰囲気が変わっています。いちど部屋をでて扁額をたしかめると「御神穴」になっていました。戦前、いまの羽田空港の地に穴守稲荷さんが在ったころ、神社境内の「御穴」で「御砂」を授与していたという話があります。おそらくそれに倣って、配置を見直したのでしょう。

では狐塚はどこ行った?と振り返ると、なんと稲荷山に登る階段(登山道)の下に移設されていました。稲荷山周辺に飾られた小さい鳥居を見ていると、稲荷山そのものが御塚でもあるのだと気づきます。この稲荷山、奥宮でもあり、御穴でもあり、御塚でもあるわけです。都会らしい複合建築です。

「狐塚」あらため「御神穴」にある狐さんのお面です。

まだ稲荷山が新しくなる前の奥宮に飾られていました。あの頃は何とも言えない怖さを感じたものですが、怖さがだいぶ抜けて表情がやさしくなったように感じます。

ときどきX(Twitter)で見かけるネオンの鳥居は「御神穴」に在りました。X(Twitter)で見かける画像は壁が黒だったので、てっきり奥宮のどこだろう?と思っていたのですが、ここでしたか……。

米軍基地化のため旧社地が接収されたさい一度埋められ、のちに掘り起こされたのが福徳稲荷さん前にある通称「サバイバー狐」さんです。社殿前の鳥居の左右に居る通称「イケメン狐」さんよりも、いまや露出は多いでしょう。

そういう有名どころ以外も、穴守稲荷さんの境内に居る狐さんはどれも個性的です。稲荷山の3合目?の、仲良くこちらを向いている狐さんもいい感じですし、飛龍明神を守る狐さんも、いい表情をしています。

水琴窟(すいきんくつ)は、日本庭園の装飾の一つで、手水鉢の近くの地中に作りだした空洞の中に水滴を落下させ、その際に発せられる音を反響させる仕掛け

水琴窟 - Wikipedia

水琴窟『東国一』
穴守稲荷の水琴窟に用いられた甕は都内随一の大きさを誇り、羽田穴守町鎮座時代の氏子宅で用いられていた水甕が奉納されたもの。銘の由来は、かつて畿内以東十六名勝の首座に選ばれた故実に因む。稲荷大明神と水琴窟の祖小堀遠州命をお祀りしている。

穴守稲荷神社 - Wikipedia

水琴窟は、上からひしゃくで水をかけると水滴が落ちる音が増幅され、まるで琴の音色のように聞こえるというものです。子供連れの方がちょうど遊んでおられたので、自販機でコーヒーを買って休憩し、立ち去ったのを確認してから戻ってきて私も音を楽しみました。

境内をひととおりまわって手を合わせ、最後に社務所で新しい御神札と新年お取替え用の御砂守(赤・黄)を2ついただきました。

用事を終えたあと、再度、京急線を途中下車して福岡に戻る前に今度はお別れの挨拶をしました。

 

「杉作」

杉作 - 川崎/牛タン | 食べログ

京急川崎駅からミューザ川崎まで歩き、これまた久しぶりに「杉作」さんで牛タン大盛定食をいただきました。ミューザ川崎に演奏会を聴きに行くようになって、その前後どちらかでかならずここの牛タン定食をいただきます。ミューザ詣では、この店と演奏会がセットといっても過言ではありません。

ここは焼き手のかたが2人おられます。

年配のかたは、表面に焦げ目と焦げからくる香ばしい香りをつけ中は汁たっぷりに仕上げます。若いかたのときは、焦げ目をあまりつくらずふっくらとした仕上がりです。牛タンそのものの美味さは年配のかたが勝り、ご飯とあわせたときの食感(噛み応え)や塩加減は、若いかたのほうが勝ります。いずれも美味いのはもちろんですが、おそらく同じ仕込みからこれだけ違う味を引き出すというのがポイント。プロの技と個性なのだろうなぁ、といつも感じ入ります。

そして、白菜の漬かり具合もみごと。

福岡や小倉で仙台牛タンを食うと、どうしてもチェーン店ということになります。チェーン店でここまで技のきいた定食に巡り合うことはありません。また、牛タン定食を出す店でも地元資本だと、熟成させずに焼肉屋の牛タンっぽく仕上げる店がほとんどです。

ここに年1~2回来ることができるのは、そういう意味でも楽しみなのです。

 

「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第194回」

当日聴いた演奏会のようすは、別にまとめて掲載ずみです。

ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第194回 - 松村かえるの「かえるのねどこ」