美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

嘉麻市貞月 天満宮


大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )

f:id:bifum:20210123143743j:plain

f:id:bifum:20210123143847j:plain
f:id:bifum:20210123143915j:plain

ちょうど丁字路のところにあり、前の仕事場に勤務しているころから、前を通ることが多かった神社です。ただ、境内に入るのは、今回が初めてでした。

現地を訪問するまで、最初から天満宮だったのか、天神社から天満宮に変化したものなのかわからなかったのですが、おそらく最初から天満宮だったのではないかと思えます。福岡県神社誌にほとんど記載がなく、由緒についてはあれこれ想像するよりほかはありません。


大きい地図・ルート検索  ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI ) 

ひとつ参考となりそうなのが、大悲庵という寺跡の存在です。江戸時代の文献には現在の福岡市中央区今泉にある長円寺の末寺とあります。その長円寺は、現在の筑前町弥永にあった清月寺を慶長14年(1609年)に黒田藩が移転したものです(注:秋月藩の分立は1623年です)。

秋月藩領も驚くほど安楽寺(現在の太宰府天満宮)からの勧請が多かったところですから、もしかするとここも安楽寺からの勧請で創建されたのかもしれません。

f:id:bifum:20210123143810j:plain

社殿よりも気になったのは、神武天皇遥拝所の存在です。

f:id:bifum:20210123194815p:plain

後世に、元々建てられた方角を無視して移築されたものではないと仮定すれば、田川の地を向いて拝むことになります。

【崇神天皇の生誕地はどこか[1]】田川市位登 位登八幡神社 - 美風庵だより

【崇神天皇の生誕地はどこか[2]】田川郡川崎町池尻 大石神社 - 美風庵だより

【崇神天皇の生誕地はどこか[3]】田川郡川崎町田原 正八幡神社 - 美風庵だより

【崇神天皇の生誕地はどこか[4・終]】田川郡川崎町川崎 天降神社 - 美風庵だより

日本書記が分かりにくいのは、意図的に九州王朝の天皇である神武天皇と、背乗り簒奪王朝である現皇室の祖 崇神天皇(中筒男尊)を意図的にごちゃ混ぜにしている点にあります。

崇神天皇 - Wikipedia

日本書紀』における神武天皇の称号『始馭天下之天皇』と崇神天皇の称号である『御肇國天皇』はどちらも「はつくにしらすすめらみこと」と読める。「初めて国を治めた天皇」と解釈するならば、初めて国を治めた天皇が二人存在することになる。これについては、神武の称号にみえる「天下」という抽象的な語は崇神の称号の「国」という具体的な語より形而上的な概念であるため、本来は崇神が初代天皇であったが後代になって神武とそれに続く八代の系譜が付け加えられたと考える説がある[8](『常陸風土記』にも「初國所知美麻貴天皇」とある)。

田川の地を遥拝するということは、神武天皇を遥拝しているのではなく、崇神天皇を遥拝しているのでしょうか? 

福岡県神社誌:上巻358頁
[社名(御祭神)]天満宮菅原大神、中将、吉祥女)
[社格]村社
[住所]嘉穂郡大隈町大字貞月字長成
[境内社(御祭神)]高木神社(記載なし。)
(2021.01.23訪問)