松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

日本センチュリー交響楽団 第281回定期演奏会

第281回定期演奏会| 公益財団法人日本センチュリー交響楽団

日本センチュリー交響楽団 第281回定期演奏会

日時:2024年04月12日(金)19:00開演(開場18:00)

会場:ザ・シンフォニーホール
[出演]
指揮:秋山和慶
ピアノ:小林愛実
管弦楽:日本センチュリー交響楽団

[曲目]

レズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」序曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 作品43
デュティユー:交響曲第1番

[ソリストのアンコール]

ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 KK. IVa-16

出かける回数がめっきり減ったこともあり、センチュリー響の演奏会に来るのは、2022年11月以来です。ザ・シンフォニーホールとも1年以上ご無沙汰だったということになります。

今回の演奏会で過去に実演を聴いたことがあるのは「パガニーニの主題による~」とソリストのアンコール曲(ショパンの「夜想曲第20番」)のみで、あとは録音しか経験がありません。

デュティユーについては、以前フローラン・シュミットのCDを海外から購入した際、送料調整で購入したものでした。BBCフィルハーモニックなのでおそらくこの演奏です

レズニチェクは軽くかっ飛ばす演奏も多いなか、テンポ遅め、重心が低めです。ただ、それは過去に聴いたレコード盤時代の演奏と比べてしまうからかもしれません。2024-2025シーズンのはじまりにふさわしい演奏だったかと思います。

(ショパンの夜想曲は別として)3曲並ぶなかで唯一聴いたことがある「パガニーニの主題による~」は、どこか聴きやすさや優しさが感じられます。秋山さんはいい意味で「芸術家を超えるアルチザン」なので、むかしから曲の良しあしがそのまま出ます。ラフマニノフは後年の作品になればなるほど神経質さがどうしても表に出てしまい、聴いていてつらくなることがありましたが、日にかざして楽譜が透けるような演奏から、聴きやすくフォローする(化粧する)姿勢に変化してきた気がします。

どう表現するのがわかりやすいか悩むのですが、むかしギュンター・ヴァントさんという指揮者が居て、それはもうカミソリのような雰囲気が背中から放射していましたが、晩年、ゆとりとでも言うべき雰囲気がでてきて、それはそれはもう神々しいものでした。いずれそういう境地に到達するのかもしれません。

次回は、6月14日(金)の広響定期か、6月19日(水)の中部フィル定期ということになろうかと思います。

第92回定期演奏会 NAGOYAソワレ・シリーズ1 | コンサート | 中部フィルハーモニー交響楽団

定期演奏会 | 広島交響楽団

シベリウスの4番なんてなかなか聴けませんから、なんとかして行けるよう考えたいのですが、いかんせん水曜日なんですよね……。弱ったな……2日も休みもらえるかしら(泣)。