松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年11月16日の日録

与党になりたくない病。

増税メガネの嫌われっぷりがすごいことになっています。

岸田内閣の支持率が30%を切ったことがJNNの世論調査でわかりました。調査の方法は異なりますが、2012年に自民党が政権復帰して以降、最も低い支持率となりました。

岸田内閣の支持率、JNN世論調査で過去最低に 政府・与党内「危険水域」 | TBS NEWS DIG

ただ、代わりに誰がなったとしてもあと15年のあいだ高齢者は増え続け、医療・介護・年金が重くのしかかる構図に変化はありません。さすがに自民党内でも賢いひとほどババを引こうとしないでしょうし、野党第一党の党首が「政権奪取まで準備5年」と事実上の与党化回避宣言をするに至っています。

ここからみえてくるのは、おそらく自公で足らなくなれば自公国連立、自公国維連立に舵を切って、足し算でしのぐだろうということです。

連合が執拗に立憲に共産切りを迫るのも、連合という組織の性格もあるのでしょうが、野党票の足し算を回避しようとする動きでしょう。なんのことはない、連合すら自民党延命の側面支援をしているわけです。

旧民主党政権のとき、野党時代には開示してもらえなかった資料と現実に直面し、期待したほど埋蔵金なんてものはないわ、どこもかしこもがんじがらめだわ、大崩壊におちいります。下々から上を眺めていて、落ちてくる話のぶざまなことはなく、ゾッとしたものです。

民主主義は自然に存在する状態ではありません。人類がサルと分かれて数万年だか数十万年だか知りませんが、せいぜいそのうちの数百年ほどです。しかも、現在もこの制度は手を加えらえ、日々世界各地で作り直されています。

あくまでも人工的につくられた競争社会であり、常に競争し続けることを要求されます。

民主主義を経済に適用したのが資本主義で、独占禁止法がビルトインされているのは、強制力を行使してでも競争状態を維持し続けることが、民主主義そのものの維持に不可欠という前提があるからです。

これを税制に適用したのが累進課税と所得控除であり、これもまた競争状態を維持することを目的としています。高収入層を中間層に押し戻し、貧困層を中間層に押し上げることで、競争状態を維持するのです*1

ここで、所得税の累進課税と所得控除は、稼ぎがある個人を対象とすることが問題となります。むかしは高齢者の数が少なく、引退・隠居後の余生が短いためあまり問題になりませんでした。ところが年金生活者が増え、引退後の余生が長くなり、また、高学歴化がすすみ就労開始年齢が遅れれば遅れるほど、稼ぐ層(勤労層)は減ります。給与から税金を天引きできる層が細るなか、従来の考えかたに頼りすぎると、勤労層だけがとことん盗られ、日干しになりかねません。そして、勤労層はたいてい子育て層とかぶりますから、子育てどころではなくなってさらに少子化がすすみ、社会は立ち行かなくなります。

稼ぐ層から盗るのではなく、稼ぎのあるなしにかかわらず経済活動から広く盗る付加価値税(消費税)を導入する国が多いのは、投網の掛け方をかえて特定層の負担を軽減するためです。

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新聞やテレビといった旧来メディアについての年齢傾斜は国によってかなり異なる。新聞は若年層の差は小さく、高齢層の差が大きい。高齢層の新聞依存は日本やドイツで高く、韓国、中国は低く、米国、カナダは両者の中間である。 

図録▽年齢によって情報を得るメディアがどのように違うかについての国際比較

問題は、新聞を情報源として重視する層は高齢者に偏っている点です。年金生活者がメインの読者層であるからか、年金生活者にウケる消費税減税・廃止を論調としています。さらに給料天引きがあまりに当たり前すぎて、手取りからさらに消費税を盗られている感覚しかなく、給与生活者も(負荷分散であるのに)消費税減税に抵抗感がありません。

立憲民主党の泉健太代表は10日の記者会見で、次期衆院選の政権公約の柱に位置付ける中長期的な経済政策を発表した。消費税の軽減税率廃止を提起。直近2回の国政選挙で掲げた消費税減税の明記は見送った。 

立民、消費減税を見送り 「責任政党」アピール|47NEWS(よんななニュース)

消費税減税すれば、ほかのどこかから盗るしかないため、勤労層減税・免税に向けて消費税維持というのなら、そう間違ってはいません。

気になるのは「消費税の軽減税率廃止を提起」のほうです。こいつらインボイス導入には反対してるし、どこの学者がいまスタッフとしてからんでいるか知りませんが、笑うしかありません。貧すれば鈍すると言いますか、旧民主党時代より明らかに劣化しています。

付加価値税(消費税)は一般的にフラット・タックス(均一課税)をとるため、累進課税のような貧富格差の修正が困難と言われます。海外は軽減税率を導入してこの点を修正しています。

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/108.pdf

財務省さんのHPから資料を引用しました。

ほんらいはインボイス完全導入&欧州のように複数税率を導入し、生活必需品(とくに食料品)は税率を軽減もしくはゼロにするべきなのです。「日本は海外より消費税率が安い(だからもっと寄越せ)」と財務省(とその犬ども)が垂れ流していますが、ここでいう標準税率とは、むかし日本にもあった物品税(=ぜいたく品購入上乗せ税)に近い性格を持っている点を、隠しています。

ずるいですね……頭のよいクズのやることは始末におえません

ここまで書いていて、ため息がでました。

議員にはなりたいが与党になって叩かれたくない。だからちょっと残念な政策を敢えて掲げよう。

美味しいご飯を食ってお姉ちゃんにもてたいが、責任はとりたくない。そう言っているのと同じです。

終わってます。

 

15日の残りの記録。

朝比奈隆/ブルックナー:交響曲全集(最後3回目)(1992-1995)<タワーレコード限定>

平日常勤している事業所に向かう途中、1995年収録の朝比奈さんと大フィルのブルックナー9番を聴きはじめました。しばらく1996年か1991年の東響との録音ばかりでしたが、大フィルとのものはやはりどこか手慣れた雰囲気があります。

昨日は放射冷却でだいぶ冷えていましたが、今日は3度ばかり気温が高く、ガラスの凍結はみられませんでした。

倉庫のかたすみで、今日もお弁当をいただきます。

いちど帰宅し炊飯器を仕込んでから、今日も駅前まで半額ハンターしにでかけます。

半額シールは不漁でしたが、とりあえずお惣菜やもやしをいろいろ手に入れることができました。

黒米を入手したので、ごはんを2合炊くときに、スプーン2杯ほど加えます。赤飯のような色合いになります(アントシアニン色素ですからね……)。ボウルにしそふりかけを入れて混ぜ、タッパーウェア込みで300gになるようはかって、2つつくりました。

残ったご飯が今日の晩飯です。さきに買った値引きのお惣菜といっしょにいただきました。

 

当籤御礼。

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2日は甲子日でした。 - 2023年11月3日の日録 - 松村かえるの「かえるのねどこ」

向こう2か月、3,200円分買うので、せめて1,000円くらい取り返せればいいなぁ、と書いたら、このたび1,000円取り返しました。

ほんとうは、1等とか2等とか当たって、日記のアクセス数もうなぎのぼり、広告収入もうなぎのぼり、年収もうなぎのぼり、といきたいところですが、さすがにね……。アマチュア占い師としての実力はこんなもんなのかもしれません。

 

16日朝の記録。

野菜を味わう塩タンメン -イオンのプライベートブランド TOPVALU(トップバリュ)

朝はカップ麺をいただきました。

商品リニューアル(という名の10円値上げ)にともない、旧型が1つ68円で在庫処分されていました。めんが55gと、湯戻しして2.5倍になったとしてもおおよそ半玉分なので、2つ食わないと一食なかったりします。そこが袋めんにくらべてコスパがよくないところというか……。味はさすがに製造元が明星食品さんなので、間違いはありません。68円というだけでも感謝しないと……。

*1:結果として全体が底上げされ、社会主義から共産主義へと至るというのが共産主義者のほんらいの主張で、現実世界にある共産国家と理想のなかの共産主義はまったく別物です。この両者を混同すると、混乱します