松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年7月30日の日録

いまさらながら記者会見をぜんぶながめてみた。

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【ノーカット】ビッグモーター 兼重宏行社長が会見で辞任表明「不正知り 耳を疑った」保険金不正請求行為について(2023/7/25)ANN/テレ朝 - YouTube

いまさらながら、寝る前に2時間かけて記者会見をながめてみました。

この会社とかかわり被害に遭われたかたや、除草剤で街路樹を損壊された地公体のかたにはご愁傷さまと申し上げるしかありません。

しかし、規模はともかくワンマン創業者ってこんなもんじゃないかというのが、第一印象です。べつにここしか中古車販売店がないわけじゃありません。

行かなければよい、いやなら関わらなければよい、という以上の感想はありません。

私がながねん存在を否定し反対し続けているNHKのように、日本唯一の公共放送であり、その政治権力で国民に契約の義務を課している存在とは、わけがちがいます。

ここが嫌なら、どこかのディーラーでも町の中古車屋さんでも行けばよく、不祥事があかるみにでれば客足が遠のき、淘汰されるだけです。

ただ、気になるのは、

工場長が勝手にやった。ノルマが厳しいからといって全員が悪事に手を染めたわけではない。達成できている社員もいるのだからやはり悪事を働いた現場の責任だ。社員の刑事告訴も検討する

と、言い切っちゃってる点でしょうか。

このノルマを課したのは社長ですし、課題設定(目標設定)を誤ったから犯罪者を生んだ責任はよほどのボンクラでないかぎり内心気づいているとはおもいますが、その点を謝罪するようすはありません。

当初、船場吉兆側は一連の偽装を「パートの女性らの独断によるもの」としていたが、2007年11月14日、売場責任者だったパートの女性ら4人が記者会見し、「店長(湯木尚二取締役)から1か月期限を延ばして売るように直接指示を受けて賞味期限のラベルを張り替えていた」と語り、偽装問題発覚後の10月31日夜、「全責任はパート女性にある」とする会社作成の「事故報告書」に署名・押印を尚二に求められ、パート女性が拒否すると「それは言い訳や」と怒鳴った上、翌日も期限切れ商品を販売した理由を紙に書くよう迫られたと一連の経緯及び船場吉兆経営陣の関与を明らかにした。パート女性は押し問答の末、1時間半後に署名せずに帰宅している。

船場吉兆 - Wikipedia

2008年5月、「客の食べ残した料理の使い回し」を10年以上も前から行っていたことが発覚して以降、予約のキャンセルが相次ぎ、客が発覚前の半分、末期には3分の1程度に減少。資金繰りに窮し、グループ内外の支援を受けることもできなかったことから、2008年5月28日、大阪市保健所に飲食店の廃業届を提出し、経営破綻。大阪地裁に民事再生手続の廃止を申し立てた。6月23日、破産手続開始決定。

船場吉兆 - Wikipedia

内側の人間を切り捨てて生き延びよう、保身をはかろうというのは、あの船場吉兆事件を思い出します。これ、一時しのぎはできますが、ほぼ間違いなく身内から見捨てられ、マスゴミに売れるうちにホットなネタの切り売りがはじまり、暴露合戦が過熱、いずれ破綻に至ります。

黙っていたら自分たちが悪者にされるのですから、内情暴露で反撃するのはあたりまえのこと。過去のリストラが大流行した時代もそうですが、身内切りに失敗すると、すぐ会社は傾きます。

ただ、船場吉兆のばあいでも、賞味期限改ざん事件から、残飯リサイクル発覚で息の根が止まるまで半年かかっていますから、ビッグモーターもいますぐお父さんということはないでしょう。1~2年は生き延びるのではないでしょうか。

念のため書いておくと、賞味期限改ざんを指示した船場吉兆の元店長は、現在ちがうブランドで料亭を経営されておられます。ビッグモーターの兼重一族も、違うブランドで再出発となるかもしれません。

損害保険ジャパンの経営責任が問われようとしている。
中古車販売大手・ビッグモーター(東京都港区、和泉伸二社長)が事故車修理における保険金を不正に水増し請求していた問題で、損保ジャパンが現場で不正の指示があったことを認識していながら、「指示はなかった」と金融庁に虚偽報告していることがわかった。
同報告があったのは、2022年7月19日のことだ。

損保ジャパン、ビッグの不正認識も当局に虚偽報告 ビッグモーターの保険金詐欺が迎えた重大局面 | ビッグモーター「保険金水増し請求」問題 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

むしろビッグモーターより損保ジャパンのほうが悪質です。

安田火災があれこれ吸収合併して一時期業界トップに躍り出ましたが、東京海上や三井住友海上に抜かれてやっきになっていたようですし、そのあたりの焦りもあったのかもしれません。

いくら社員が数千人いても非上場の中古車屋をねらうより、国も大手損保の一角を攻撃したほうが「働いてる感」を演出できますし、今後は、損保ジャパンがやり玉にあがっていくでしょう。

 

30日の記録

今日は午後から福岡市内で演奏会を聴く予定があります。3時間早めに家を出て、西鉄大橋駅付近にやっていまいりました。

以前、元請けの社員が下請けに払うカネを持ち逃げし、その支払いをあてこんでいた私も生活費があわやショートしかけたことについて触れました。その後分割払いで返済をうけて以降ご縁はなかったのですが、ひさしぶりに先方から話があり、その事業所に顔を出します。

経営者にしょうじきにお話ししたとおり、じっさいところまったく儲かっていません。(1)ある事業所に平日常勤しており、(2)ネット通販で取り扱う新商品開拓があって、(3)いちおう「議員秘書」でもある、という話をして「さすがにこれ以上かけもちはむり」とお断りをしました。

むろん(1)+(2)+(3)を上回る月収を約束してくれれば、どんな尻軽よりも最速で裏切る自信はありますが、経営者のご家族が持ち逃げしたという前科をかんがえれば信用できず、しっぽを振るには少々つらいところです。

アパートの敷金なみに3か月分くらい前金でもらわないと、信用できません。

 

27日にも来たばかりですが、今日はアクロス福岡シンフォニーホールで、バッハの「ロ短調ミサ」を聴きます。14時15分開場ということで、約10分前にホールに到着しました。

演奏会の感想は別掲載としています。

カンタータ・プロジェクト2023 ミサ曲ロ短調 オリジナル小編成古楽器によるバッハ - 美風庵だより

17時半過ぎに終演となり、アクロス福岡を出て晩飯にします。

肉厚豚焼肉定食<小鉢付き>|メニュー|松屋

いくら30日の丑の日だからといって、27日にも食ったのにまたうな丼などという贅沢はできません。まだ今月の収支を〆ていませんが、たぶん月曜日に洗剤などを買ったら今月プラマイ10円程度、収支トントンもいいところです。

というわけで、豚焼肉定食に豚汁をつけました。まぁ、これくらいがふつうの贅沢というところですかね……。