松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

福岡市南区老司2丁目 天神社(地禄天神社)


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幟旗は「地禄天神社」と「禄」をもちいて正解なのですが、扁額は「録」になっています。

社殿全景をiPhoneで撮影するには距離が近すぎ、広角レンズに切り替えたため、うまく撮影できていません。様式と雰囲気はつたわるとおもいますが……。

本殿部分の後ろは、地元の集会所です。

地禄天神社【由来記】
鎮座地
福岡市南区老司二丁目十九番六号
由緒不詳

御祭神
埴安比古命(ハニヤス、ヒコノミコト)
御祭神
埴安比売命(ハニヤス、ヒメノミコト)
二神は、土地に関する総てを司りそこに住む者の、家内安全を守護し給うにより地禄と五穀豊穣を敬う。

老司地禄天神社
御祭神・埴安命(ハニヤスノミコト)は、土をつかさどる神様です。本殿・拝殿の改築は明治以降三回行い、昭和六十年の改築、平成十八年神殿改築以降現在に至っております。
昭和十八年頃まで、推定樹齢三百~四百年にもなる二本を含め六本の松が生い茂っていましたが、当時、猛威をふるっていた松食い虫の被害で枯死してしまいました。現在では椎の木一本推定樹齢二百~三百年一本が保存となっています。
鳥居大正十年十月建立
神社の北隣に(老司中園公園)という小さな公園もあります。
平成二十五年十二月現在

帰宅してこの文章を整理していて、現地案内板が「埴安命」を敢えて「はにやすひこ」「はにやすひめ」の2柱として記載しているのに気づきました。

当日、拝殿内や本殿を外からのぞかせていただいたときには、そこまで思い至らなかったのですが、表向きは埴安命(大幡主=博多のお櫛田さん、塩土老翁、神皇産霊神)と届け出ているものの、もしかすると御神像が2体(2柱)あるのかもしれません。

この二人、私をふくめ九州王朝説の信者のなかには、夫婦ではなく、兄ちゃんと妹と理解しているものが居ます。埴安姫とは、月読命(大山祇)の嫁 草野姫のことで、お子さんは大己貴(大国主)、木花開耶姫命(このはなさくや)、罔象女神というビッグネームだらけだったりします。

朝倉市上浦 高天神社(鷂天神社:はいたかてんじんじゃ) - 美風庵だより

県内ほかの神社には、神皇産霊神と天照大神を夫婦として祀るところがあります。

ほんとうに「はにやすひこ」「はにやすひめ」兄妹なのか?すこし疑問もあります。

ずいぶんと痛んで弱っている気もしますが、これがのこった御神木の椎のようです。

周囲ががっちり舗装され、建物で囲まれ、根の張るところがなくなっています。ちゃんとした植木屋さん呼んで、もっと根が動ける場所に移植してあげると、だいぶ違うんでしょうけどね……。土地がないのか……。

福岡県神社誌:下巻380頁
[社名(御祭神)]天神社(菅原神)
[社格]無格社
[住所]福岡市大字老司字中園
[由緒]記載なし。
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2022.09.03訪問)
 
訪問当日の様子はこちらに掲載しています。

9月3日の日録 - 美風庵だより