松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年5月18日の日録

こういう詐欺事件をみていると。

鳥栖署は12日、鳥栖市の40代男性がSNS(交流サイト)を利用した詐欺事件で20万円をだまし取られたと発表した。
同署によると、4月中旬、男性が利用するSNSに「投資グループに参加しませんか」とのメッセージが届いた。男性は参加してSNSでやりとりし、FX(外国為替取引)への投資名目で20万円を金融機関の口座に振り込んだ。追加の送金をしようとした際に不審に思い、詐欺が分かった。誘導されたアプリは、投資によって利益が出たように表示されていたという。

SNSでFXの投資話、鳥栖市の40代男性が詐欺被害 鳥栖署発表 | 事件・事故 | 佐賀新聞ニュース | 佐賀新聞 (saga-s.co.jp)

「FXでカネを溶かした」系の話は私がネットをはじめた20年以上まえからずっとネットを賑わしており、定期的に「全財産溶かした」だの「親(会社)の預貯金に手を出した」だの、そういう悲惨な話がでてきます。

最初はまじめに反応してましたが、しばらく前から反応するのはやめました。

中学生がスマホいじって簡単にネットに触れるこのご時世、いいほうにも悪いほうにも簡単に情報が手に入ります。それなのに「自分だけは全戦全勝だ」とかんがえるアホは、ある種救いがないといいますか、どうしようもありません。

……と「そういうまた話題か?」とおもいつつこの佐賀新聞さんの記事をよんでいると、違います。なんと、儲けがでているように嘘をレート配信してだましていたというわけです。yahooファイナンスでもテレビでも、代表的な為替相場は報道するとはいえ、まさか儲かってるようによそおう嘘配信アプリまで準備されたら、これはもうね……。

みなさん、お気をつけください。

 

炊き込みご飯の作法。

2023年5月16日の日録 - 美風庵だより

どうやら、ネット界の「常識」として

  • 洗米をザルでやるとお米が割れる
  • 洗ったお米をザルで水切りすると、吸水が中途半端になって粒がつぶれる
  • 具材をさきに煮て処理しない

という話があるようです。

上記の画像を見ていただくとわかりますが、ザルとすっぽり合うサイズのボウルをいっしょにつかって、流水でお米をかきまぜるように研ぎ、ときおりザルをもちあげて水を入れ替えます。

田舎のお百姓さんからいただくお米は、市販されているお米のような立派な工場で精米されたものではありません。たいてい(15万くらいの)自家用精米機ですので、白いとぎ汁がずっと出ます。

玄米の表面をけずって白米にするのが「精米」ですが、工場では複数の工程を経て、なるべくお米を加熱させず、熱による割れをふせぐようおこなわれています。かたや市販の自家用精米機は高速精米で、構造上加熱はどうしても避けられません。石も入るし、けずりカスの白いとぎ汁はいつまでも出るし、割れるし、そんなにありがたいものではないのです。とうぜん、洗米にもそれ相応の知恵が要ります。

基本の五目炊き込みご飯のレシピ/作り方:白ごはん.com

ネットから一般的な「五目炊き込みご飯」のレシピをひろってきました。

気づくとおもいますが、この一般的なレシピ、具材から水気が出るものがありません(生椎茸ではなく干し椎茸を具材として紹介している時点でわかるとおもいます)。

具材を加熱したら水分が出るものをつかうと、お米がぺっちゃりつぶれてしまい、水分が増えて味も薄めになってしまいます。

これをふせぐためには、加熱すると水分が出る具材はさきに煮てしまうのがいちばんです。あとから調味料がうすくなることもなく、具材に接した部分だけお米がぺっちゃりと粒がなくなるのもふせげます。

「ざる米」にするのは、しっかり煮汁を吸わせるためにわざと吸水を制限しているわけですし、さきに具材を煮てしまうのにも、意味があります。

ネット情報だけをうのみにせず、つかう具材におうじて応用も必要だということです。