美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

久留米市太郎原町 日吉神社


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神社修築の際におろした鬼瓦が境内に飾られています。なんと笹竜胆紋です。

日吉神社で御祭神が大山咋(おおやまくい)で笹竜胆紋……。どうも違和感のある組み合わせです。
境内に案内板があり、それを読むと坂本山王宮を勧請したものとあります。
正平7年(1352年)、太郎原村の地頭職を命ぜられた上津荒木五郎次郎(こうだらきごろうじろう)が勧請したものと推定されるとあり、これに従えば、上津荒木氏の家紋が笹竜胆紋でもないかぎり、謎が解けません。

おそらくは、高良玉垂命の子 坂本命を祀る坂本神社から、坂本山王宮に衣替えし、やがて大山咋の山王宮に移行した神社のひとつではないかと感じます。むろん、そうでない可能性もあるわけですが……。

この場合、笹竜胆紋は、高良玉垂命鵜葺草葺不合命(うがやふきあえず)から受け継いだ桐紋を隠すためのものと見ることができます。

同じく桐紋を使う(玉垂命の妃)神功皇后の聖地である朝倉市三奈木の美奈宜神社が笹竜胆紋とし、桐紋を隠しているのと同様に見てよいでしょう。なぜすり替えたか。おそらくは玉垂命の痕跡をごまかすためではないかと思います。

同じ社地に天満神社があります。この太郎原の地も過去のどこかで、安楽寺(現在の太宰府天満宮)領に組み込まれたのかもしれません。

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福岡県神社誌:中巻181頁
[社名(御祭神)]日吉神社大山咋命
[社格]村社
[住所]三井郡山川村大字太郎原字西
[境内社(御祭神)]天満神社
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(2020.07.05訪問)