松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

防災力講座

www.asubaru.or.jp

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赤貧は、11日、防災力講座なるものに参加いたしました。テントを建て、空き缶でごはんを炊き、新聞紙とビニール袋で作った紙食器と割り箸でカレーをいただき、最後に避難所生活の運動不足をケアする体操の実習というなかなか盛りだくさんの内容でした。
紙パック3つぶんを細く切ったものをくべて、アルミ缶に入っているお米が炊けるというのは、なかなか新鮮な体験でした。米1合より少し少ないくらい(160g?)と水を加えた時点で「いくらアルミ箔できっちり上に蓋をしたとしても、紙パックの細切れごときで沸騰するんやろか?」と不信感満点。ところが時間さえかければ、ちゃんとアルミ箔の隙間から吹きこぼれるまで沸騰するのです。考えてみれば、紙パックは紙の両面をビニールコーティングされていますから、燃えやすいのですね。なかなか閃かないアイデアだと感心しました。
むかし、新聞紙を丸めて上からよく踏むことで、同じ重さの薪と同程度の火力が得られるというのは聞いていましたが、紙パックも意外とあなどれないものです。
……ごはんの出来は、意外と美味くてびっくりしました。もう少し水気が少なかったらなあとは感じましたが、このあたりは何度かやっているうちに加減がわかってくるものなので、あまり問題ではありません。工夫次第で、身近な道具をもちいて調理と食事ができることに気づくという点では、講習は大成功だったと思います。

「StageCameraHD2」

StageCameraHD2 - 高画質のカメラ

StageCameraHD2 - 高画質のカメラ

  • sky-nexus Inc.
  • 写真/ビデオ
  • 無料

 日記用の画像などに使用しているカメラアプリに新バージョンが登場しました。使い勝手に問題はなくこれからはこれでよいかと思ったのですが、画像サイズから1280x720が削除されていました。もっとも画像サイズの小さいものでも、1920x1080からになってしまっています。
日記用の画像は、場合によっては加工しますので高画質である必要はないのです。
とはいえ、画質の向上にまったく意味がないわけではありません。

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エディタの画面を新旧のアプリで接写してみます。
縦縞の減った左側が、同じ解像度で新しいバージョンで撮影したものです。そのかわり、1割ほど画像サイズも大きくなっています。
しばらく使ってみて、日記に画像をアップロードしやすいかどうかで、どちらを使い続けるか、決めようと思います。

「幻の花 散りぬ一輪 冬日の中」

http://www.maff.go.jp/primaff/koho/seika/nosoken/nogyosogokenkyu/pdf/nriae1978-32-4-6.pdf

そのむかし、和田博雄さんというかたが居ました。戦後、局長から次官を飛び越して農林大臣となり農地改革を率い、その後経済安定本部長官となった人物です。
いろいろな視点はあると思いますが、どうみても終戦後の数年で日本のあらたな国体が構築されたのは疑いもないところです。憲法問題しかり、農政、社会構造、さまざまなものが、このときに構築された枠組みのうえで成り立っています。その完成形が55年体制と呼ばれるもので、こんにちに至るまで多くの政治家が登場し、威勢の良いことは言っているけれども、本気で根底からぶっ壊したひとは誰もいません。
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https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0138.html
小作人に農地の所有権を与えるとともに傾斜生産方式による化学肥料特に硫安の増産により、米価の抑制にもかかわらず、食料生産は増加した。米価の抑制、農地改革、傾斜生産方式、これら全てを実施したのが和田だったのである。
 
和田経済安定本部長官の功績はこれにとどまらない。「過度経済力集中排除法」は経済の民主化に名を借りて、日本の企業を細切れにしようとしたものであった。和田がGHQに対し「経済の民主化なら賛成する。しかし、日本経済の弱体化なら反対する。もし強行するなら経済安定本部長官を辞任する」と詰め寄った結果、「過度経済力集中排除法」は緩和された。しかし、経済安定本部の権限が予算編成権にまで及ぼうとしたため、大蔵省事務次官である池田勇人との抗争が生じ、これが結果的に社会党右派と左派の激しい対立を引き起こし、片山内閣は総辞職した。
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農地改革や安本長官として腕をふるいすぎ、保守与党に敵を作りすぎたせいか、安本長官退任後、官界からあらためて政界入りするときに他に進路がなく社会党に入党します。結果として、政治の中枢からとおくはなれてしまいました。
その彼の辞世の句が「幻の花 散りぬ一輪 冬日の中」です。
自民党を割って出て政界再編に臨んだはいいが、野党ボケしすぎていざ与党になるとどうにもならなくなり、いまや残骸がなんとなく残っている某党をみていると、果たして幻の花を追うような気骨者が居たのかどうか、疑わしい気持ちになります。

「日本沈没」

日本沈没 (1) ‐列島震撼‐

日本沈没 (1) ‐列島震撼‐


日本沈没 (2) ‐天変地異‐

日本沈没 (2) ‐天変地異‐


日本沈没 (3) ‐地殻変動‐

日本沈没 (3) ‐地殻変動‐


日本沈没 (4) ‐列島消失‐

日本沈没 (4) ‐列島消失‐

ふと思い出してさいとう・たかを版(むろん原作は小松左京さん)の「日本沈没」を読む。最後のほうで田所博士が「みんな日本と一緒に沈んでほしかった」と言い、沈みゆく日本に残る場面が、妙に記憶に残る。

祖国を追われて見知らぬ土地でどう生きるか。

いっけん荒唐無稽なSFだけれど、根っこに戦争で負けて国を追われた状態と一脈通じるものがあるのに気付く。作者の戦争体験がなければもっと違うものになっていたかもしれない。