計算書を改定する。
リピーターさんからの「選挙で当選するか」とか「息子の転職がはやくかたづくか」といったご依頼をこなすことはあったものの、なんと完全御新規さまは2016年以来でした。
お話は「上京して夢をかなえたい」というもの。
依頼そのものがひさしぶりということもあって、張り切ってしまいました。
四柱推命の命式と大運を作成しただけでは判断にまよう項目も多いため、2006年ごろからこういう「計算書」なるものをExcelで作成しています。
現在つかっているのは2010年バージョンです。
今回、ひさしぶりも引っ張り出してみて埋めてみると、どうも納得がいきません。
この計算書が自慢できる点は、
- 五行を数値化し、格をわかりやすく、喜神(本人にプラスとなる)・忌神(これ以上増えるとマイナスとなる)を明確にしている。
- 通常とちがい、大運は敢えて十干すべての十二運配置を示し、それを数値化する。いま支配しているのが忌神か喜神かわかりやすくする。同じ「建禄」や「帝旺」でも、強力な人生の助っ人なのか、有難迷惑の貧乏神やキングボンビーなのかを見てわかるようにする。
という点でした。
あらためてよく出来ているなぁ、とおもいつつ眺めているうちに、どうもいまの視点からは足りていない部分もあります。
せっかく五行の強弱を算出しているのに、大運は十二運の数値化しかやっていません。
そのため、水行が44%で、金行が4.5%とここだけでも実質10倍近い力の差があるのに、それを反映できていませんでした。
もうすぐ50代男性の計算書を一部改変して掲載しています。先日からの依頼者と関係ありません。とうぜんですね。これみるひとがみれば年齢と性別がわかっちゃいますから。
上記の例だと、0歳から3歳まで、甲行は長生が巡ってきています。数値化にあたり長生には9点を与えているのですが、甲行と乙行(=木行)は五行の配分のうち26%しかないため、
9×0.2605=2.344点
とします。おなじようにすべて五行の配分比率を掛けて、喜神(木行・火行・土行)から忌神(金行・水行)を差し引いた点数を、右に記載します。
参考として、今回から十二運そのもの点数合計もその横に表示するようにしました。
これにより、実際に与える影響をより正確に数値化できるようになりました(たぶんね)。
33歳・43歳・53歳・63歳の項目で、いちばん右の合計がそれぞれ73点となっています。これは強い十二運がめぐってきていることを指すのですが、これまでだと「33歳から72歳までが本人のピークなので、ここで稼げなきゃダメ」という見方しか提供できませんでした。それが同じ73点でも実際の五行のバランスを考慮すると、波があるのがわかるようになります。
たいした差ではないようにおもえるかもしれませんが、これを月運・日運レベルまで適用すれば、大きな差がでます。
だいぶ精度向上が期待できそうです。