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福岡県神社誌を確認して一瞬「?」となりましたが、高雄神・闇雄神とは、高淤加美神(たかおかみ)、闇淤加美神(くらおかみ)のことだと思われます。
http://www.fsg.pref.fukuoka.jp/e_mingei/detail.asp?id=52-3
貴船神社は雨乞い・水難除けの神として各地に勧請されており、江戸時代中期から獅子舞の伝統があるところをみると、おそらくそのころか、それ以前に創建されたものと思われます。
狛犬のかわりに、溶岩石?が置かれているのが気にかかります。
なかなか立派な扁額です。
社伝によれば、神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川・鴨川・貴船川を遡って当地に上陸し、水神を祭ったのに始まると伝えている。社名の由来は「黄船」によるものとし、奥宮境内にある「御船型石」が、玉依姫命が乗ってきた船が小石に覆われたものと伝える。「気の産まれる根源」が転じて「気生根」になったともいう。
(略)
永承元年(1046年)7月、出水により社殿が流失し、天喜3年(1055年)、現在の本宮の地に社殿を再建・遷座して、元の鎮座地は奥宮とした。当社は長らく賀茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社とされてきたが、これは天喜3年の社殿再建が契起となっているとする説がある。近世以降、それを不服として訴えが続けられ、明治以降になってようやく独立の神社となった。江戸時代までは賀茂別雷神社の祭神である賀茂別雷命も祭神としていた。
これまでうかつだったとしか言いようがなかったのですが、崇神天皇(中筒男尊、賀茂別雷神)を祀る上賀茂神社の摂社だったという背景にずっと気づいていませんでした。
なるほど。道理で、貴船、賀茂の本家筋にあたる英彦山の山伏が(ほかにも水神様は居るのに)貴船神社を熱心に勧めて歩いたのか、やっと理解できました。
それにしても貴船神社にしてはえらく社殿も立派で、しかも正面向かって左脇に「天降神社」の遥拝所まであるのが気になります。
福岡県神社誌:下巻402頁
[社名(御祭神)]貴布祢神社(高雄神、闇雄神)
[社格]無格社
[住所]嘉穂郡頴田村大字佐与字南
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2021.04.29訪問)