美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

筑後市井田(井上) 玉垂命神社


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長い参道の奥に御神橋があって、鳥居があって……とセオリーどおりの様式になっていてもよさそうなのですが、どうも境内が広すぎるし、拝殿のかたちも違います。

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これ、おそらくは火事か何かで焼けたのではないでしょうか。花壇のように見えるものは、楼門の基礎だったとも思えるのです。画像で社殿側に2か所写っているのは、福岡県神社誌に記載されている高良御子神社2社の跡で、父親を守る門守として、祀られていたのに違いありません。

社殿向かって右手にあるお宮が、素戔嗚社(祇園社)と高良御子神社を併せたものとすれば、もとからこの姿ではなかったのではないか、と容易に想像できます。

この資料では、寛永11年(1634年)に、井上村の庄屋下川氏が高良山を勧請したとあります。

明治9年(1876年)に、井上村と下牟田村が合併して井田村となり、さらに周辺と合併して水田村、そして現在の筑後市となったとのこと。いくつも神社が密集しているように思えるのは、明治以前の「村」が、それだけ小さかったからなのだと、あらためて感じました。

福岡県神社誌:中巻285頁
[社名(御祭神)]玉垂命神社(武内宿禰
[社格]村社
[住所]八女郡水田村大字井田字東ノ前
[境内社(御祭神)]高良御子神社(波多八代宿禰、蘇賀石河宿禰、木角宿禰許勢小柄宿禰)、高良御子神社(平群都久宿禰、葛城長江曾都毘古、久米能摩伊刀比売、若子宿禰)、素戔嗚社(素戔嗚尊
(2021.02.27訪問)