大きい地図・ルート検索 ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )
福岡県神社誌では「乙宮神社」と記載されており、また、御祭神は豊玉姫とされています。
豊玉姫は田心姫とも呼ばれています。また、筑紫君から「道主貴」の尊称を贈られた神であり、宗像三女神のひとりとして一般的には有名です。
現地に行くと鳥居の扁額には乙姫大明神とあり、乙姫(=豊玉姫)を祀る神社なのだろうと思って境内を眺めていたところ、案内板を見て目を疑いました。
御祭神は奇稲田姫だというのです。
竜宮城の乙姫様のお宮だとばかり思っていましたが、奇稲田姫が乙姫?……。
社殿をのぞきこむと三座あり、祠の御神紋などを確認していないものの、市杵嶋姫・田心姫・湍津姫の宗像三女神を祀っているのではないかとも考えるのです。市杵嶋姫が中心であれば厳島神社や宗像神社と名乗っているはずですが、ここでは田心姫だからこそ「乙姫大明神」なのだと思うのですが……。
----------------------------------------
【追記】
近くに 宝満宮の「母宮」という言い伝えがある宝満宮が存在します。玉依姫の母親は奇稲田姫ですから、乙姫という名前に引きずられすぎると、過去の歴史を誤読しかねない気もしています。結論は保留とさせていただきます。
いったい何者なんだここ……。
(2019.08.31訪問)