松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

栗ごはんが苦手

http://d.hatena.ne.jp/bifum/20170914/1505328887
先日、こんな記事を書いたところ、「栗ご飯はどうですか?」というコメントをLINEでいただいた。
 
じつは、栗ご飯は苦手なのだ。とくに、栗とうるち米だけで作ったもの、つまり、白っぽい色をした、ほかに調味料を加えていないものが、苦手。栗おこわのように、もち米ベースに、ほかの材料が入っているものであればよいのだが、どうしても栗ご飯にしてしまうと、栗の味が白米に対して勝ちすぎるのだ。栗を丁寧に処理すればするほど、栗の甘味が勝ってしまう。甘さが際立つため、白米と合いにくい。
 
栗だけでなくほかの材料も加えたおこわの場合、栗ともち米のあいだを、調味料やほかの具材がとりもつので、そこまで違和感は感じにくい。とくに、山菜おこわの類は、まったく栗の存在が気にならないので、ふつうに食べられる。
 
これは、酢豚のパイナップルとか、ポテトサラダのリンゴみたいなものだと思ってよい。味が主張し過ぎるのだ。そして、これが好きなひとはやたらと入れてしまい、全体の調和を壊しているのに気づかない。
 
同様の理由で、サツマイモの入った豚汁も苦手。里芋やジャガイモの豚汁はうれしいが、サツマイモでは、甘味が勝ちすぎる。栗ご飯の栗や、サツマイモが入った豚汁に違和感を感じないセンスを持っているひとは、味が判っていないのではないかと思うのだが。