松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

朝倉市石成 日吉神社


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神社の裏手に、共同利用している農機具の倉庫がある神社ははじめてみました。

農機具倉庫の横がゲートボール場として整備されており、その横に集会所があります。いろいろなものが一か所に集まっている印象で、たんなる祭祀の場を超えた位置づけの場所のようです。

日吉神社なので大物主こと大山咋が中心となり祀られている神社のはずなのですが、福岡県神社誌に記載されている御祭神をみていると、不思議なことに気づきます。

この神社にはお祀りされていませんが、宝満宮の玉依姫からみると、

大物主(=大山咋)は夫です。

菊理姫(=天之御中主)はおばにあたります。

国狭槌命(=金山彦)と国常立命(=大幡主)は父系・母系の祖父にあたります。

豊斟渟尊(=豊玉彦)も夫です。

応神天皇は、孫です。

お稲荷さんであり、外宮の神様である宇賀魂命こと、天細女(あめのうずめ)さん以外、大山咋の妃である玉依姫からみた縁故者のグループを形成しているのです。

日吉神社って大山咋がメインじゃ……)と思いつつ退散したのですが、もう少しじっくりと考えてみる必要がありそうです。

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[福岡県神社誌(抄)] 中巻29頁

[社名(御祭神)]日吉神社(大物主命、国常立命応神天皇、国狭槌命、菊理姫命、豊斟渟尊宇賀魂命

[社格]無格社

[住所]朝倉郡大福村大字石成字西

[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.10.20訪問)

下関市伊崎町1丁目 鈴ヶ森稲荷神社


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10月19日、午前中神社めぐりをしたあと、午後から個人事務所の用事で下関に出ました。帰路、知人の家族が経営している雑貨店と、赤貧自身の商売繁盛祈願に、鈴ヶ森稲荷神社にお参りしました。

いまの下関の姿からはぴんとこないかもしれませんが、日銀の支店が大阪の次にできたのは、下関でした。幕末の動向を考えればわかるとおり、小倉よりも博多よりも、下関だった時代があったのです。

日本の中心のひとつであった時代を経験した町を見つめて、お稲荷さんが建っています。見えるひとには1mほどの白狐がみえるそうですが、赤貧はそのような能力はありません。ただ、社殿横の狐穴のただならぬ雰囲気を感じて、手を合わせてお願いをするだけです。

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鈴ヶ森稲荷神社にお参りしたあと、そのまま石段をくだって豊川稲荷の分社に手をあわせます。来るたびに、少しでも香りのよいお線香を買ってくればよかったとおもうのですが、忘れてしまいます。下関大丸にも線香売り場はあったはずで、今度行くときはすこしはまともなお供えができるとよいのですが。

 

朝倉郡筑前町石櫃 天満宮(天神宮)


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社殿の屋根は見えているのに入り口が判らずぐるりと周回し、なんと幼稚園のなかに入り口があったのでびっくりしました。幼稚園の休業日だからよかったものの、一般人にはなんと入りづらい立地でしょうか。

参道脇に、大きな菅公が鎮座しています。なかなか面白い光景です。

福岡県神社誌では境内社の記載はありませんが、庚申塔や事代主、天照大神(オオヒルメノムチ)の石碑があります。

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赤貧が驚いたのは、正面向かって左手は梅鉢紋ですが、向かって右手は輪宝紋が本殿と覆屋についていることでした。ここは菅公を祀る天満宮ということになっていますが、おそらく(竈門神社系統の)宝満宮も祀られているようです。

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[福岡県神社誌(抄)] 中巻19頁

[社名(御祭神)]天満宮(菅原神)

[社格]村社

[住所]朝倉郡夜須村大字石櫃字屋敷

[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.10.19訪問)

朝倉郡筑前町中牟田 寳満宮(寳満神社)


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筑前町朝日地区の宝満宮を訪問したあと、そのとなり中牟田地区の宝満宮を訪問しました。コンクリート造りの御社殿は、現在の見解にもとづいてつくられたものであるため、過去の痕跡をうかがい知ることができず、見どころが少ないのが難点です。

この神社はおそらく明治か幕末ごろの木造建築でしょうが、木造には消し漏れた痕跡をさがす楽しみがあって、時間をかけて社殿をながめます。

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画面左手の画像は、手前から 恵比須社、八幡社、祇園社、金刀比羅社です。

画面右手の画像にある石祠は、梅鉢紋がありましたので、天満宮でしょう。

福岡県神社誌に記載の境内社は、「須佐神社、田神社、恵比須神社」なので、田神社が梅鉢紋の天満宮にどこかの時点で差し替えられていることが、わかります。

ここでも、大幡主隠しが行われていました。
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[福岡県神社誌(抄)] 中巻19頁

[社名(御祭神)]寳満宮(神功皇后玉依姫応神天皇

[社格]村社

[住所]朝倉郡夜須村大字中牟田字菊澤

[境内社(御祭神)]須佐神社、田神社、恵比須神社
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(2019.10.19訪問)