飯塚市(旧筑穂町かつ旧内野村)弥山地区にある老松宮を実見することができました。
iPhoneのgoogleマップである程度、見当をつけたはずなのですが、現地に行くと田天神社と扁額があり、間違えたか?という気になります。すこし石段をあがると、今度は老松宮とありびっくりしてしまいます。
この老松宮は桂川町土師にある老松宮と祭神は同じで、大国主、大物主、事代主、菅公、吉祥女(菅公の嫁)を祀っています。
桂川町土師にある老松宮には「最初は大国主を祀り、つぎに大物主を祀り、太宰府天満宮領となって菅公を祀るようになった」という由来がありますので、同じ流れで弥山の老松宮もとらえてよいと思います。
境内は思いのほか広く、比較的大きな摂社が、どうやら田天神社のようです。
社殿をのぞきこみ、老松宮の扁額の立派さに驚いていると、社殿に伴神の木像があるのに気づきます。
社殿は覆屋(鞘殿)があり、県南でよく見る様式です。天満宮領になり「老松宮」に上書きされる前は、大国主や大物主が支配した時代もあったでしょうが、まず、大山祇と大幡主を祀る田天神社だったのではないでしょうか。
地元の方もそこは理解されているようで、最初の鳥居の扁額だけ真新しいのも、それが理由のようです。
(2019.06.08訪問)