松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2024年3月21日(木)の日録。

「味◎素の使徒」には悪いけれども。

「昨日和食屋さんで飲んでたら隣の席の人が所謂【味の素アンチ】で」と切り出し「『リュウジさん、昔は好きでしたが最近味の素使いすぎで離れました…』と言われたので」と続けた。
そして「『僕、デビュー当時から超使ってますけど…』と返したら変な空気流れた 昔は好きでしたがファンやめましたって人、大してファンじゃない説」と、TBS系「水曜日のダウンタウン」ばりの仮説を打ち立てた。

リュウジ氏が痛烈反論、「最近味の素使いすぎで離れた」元ファンに「デビューから超使ってます」 - 芸能 : 日刊スポーツ

はてなダイアリー(はてなブログ)に移行するまえ、自力でホームページをこつこつ作成していた時代からずっと主張していることなのですが、味◎素はみょうちくりんな化学物質ではありません。

グルタミン酸はアミノ酸のひとつであり、天然に存在します。昆布、トマト、緑茶、ざっと思いつくままあげてもいろいろなものに含まれます。そもそも「だし」として我々は利用しているのですから、とうぜんです。

食用グルタミン酸ナトリウム生産の先駆けである味の素は、当初小麦のグルテンを加水分解することによって生産していたが、製造費用が非常に高くつくため、石油由来成分(アクリロニトリルなど)による化学合成に替わった。
しかし1950年代中盤になり、協和発酵工業(現・協和キリン)の田中勝宣、中山清、木下祝郎、鵜高重三らにより、グルタミン酸生産菌 Corynebacterium glutamicum(英語版)が発見され、これに廃糖蜜(サトウキビから砂糖を搾り取った残滓)などをエネルギー源として与え、発酵によりグルタミン酸を得る手法が開発された。費用面において優れていることから、グルタミン酸生産菌による発酵法に転換している。

グルタミン酸ナトリウム - Wikipedia

化学合成法
アクリロニトリルを原料に、ホルミル化、シアノアミン化、加水分解によってグルタミン酸のラセミ体が得られる。3つの反応行程が必要で、需要の多いL-グルタミン酸だけを生産できず、これをさらに分離する行程が必要になる。また、異物混入事故による健康被害、発がん物質、製造過程で発生する公害など、化学合成物を食品添加物として利用することへの不安を払拭できず需要拡大には至らなかった。 

グルタミン酸 - Wikipedia

また、うまみ調味料の主成分L-グルタミン酸ナトリウムもかつてはアクリロニトリルからの生成が試みられた。アクリロニトリルの原料であるプロピレンは石油由来原料であり、これが「味の素の原料は石油」と呼ばれた所以である。 

アクリロニトリル - Wikipedia

私たち団塊ジュニア世代より上の世代がグルタミン酸ナトリウムに拒絶感を示すのは、いまCMでやっている「サトウキビから味◎素」になる前、なかなかすごい時代があったからです。

youtu.be

味の素CM87年 愛燦燦(あいさんさん) - YouTube

この拒絶感を払しょくするためのCMはいくつもつくられ、この美空ひばりさんの「愛燦燦」が流れるものはとくに有名になりました。いまにして思えば、商品にこびりついた悪いイメージを払しょくするために、これをやっていたわけです。

とはいえ、いちいちだしをとるより使いやすいのはたしかなので、私も「いの一番」をほぼ常用しています(味◎素さんの「ハイミー」よりちょっと安い)。親が離婚し自分であれこれ料理をつくらないと晩飯がなかった時代からかぞえれば40年近くになりますが、あれだけ常用していてもまだ死んでいません。そういう意味では「料理家の動画にいまさら化学調味料で文句を言うか?」とも思うのです。

それにしても、重要なスポンサーとはいえ、必死になってかばいすぎると逆にボロも出ます。

私のような貧困層には、化学調味料は手軽に料理をつくるときの必需品ですが、やはり専業主婦が居てお手伝いさんを雇えるような高収入層には、和食の伝統をつたえ、昆布や鰹節、いりこでだしをとる世界を伝えていってほしいと思います。

住む世界が違えば食うものも違っていいはずなのです。

スポンサーの手前なにがなんでも反論しないといけないんでしょうが、さすがにこの料理家さんの発言も見苦しく感じます。

私が足を運べるような外食チェーンは化学調味料ぬきでは成り立ちませんし、そもそも自分でなにかしらつくればほぼ「いの一番」に頼っているわけですから、化学調味料を否定はしてません。ただ、おカネがあるひとが「私は可能なかぎり化学調味料不使用で子を育てたい、生活したい」というのは、べつに否定すべきことではありません。

これ、純米酒と合成酒、本醸造醤油と新式醸造、伝統製法の味噌と速醸式の味噌、ありとあらゆる食の場面で言えることです。

 

21日の記録。

マイナス金利解除でなかなか喧々諤々になっています。円高・株安・金安に国債費の増加で歳入欠陥ぶんの穴埋めのため追加増税までたどり着くか、投資家(投機家)に足元みられて財政健全化(=国家生き残りが優先だ弱者はタヒね)が不発に終わるか、面白い博打をうってきました。

とうぜん下々に情報なんてありませんし、いまは様子見するしかありません。

起床して米ドルチャートを眺めていると、乱高下しています。どうも7月か10月に追加利上げという報道があった様子。

 日本銀行が10年以上にわたり実施してきた上場投資信託(ETF)の買い入れ停止を発表した。今後の焦点となるのが、日銀が現在保有する推定約70兆円の行方だ。仮に日銀が保有分を売却すれば、日本株市場に相当なショックを与える可能性が高く、現実的ではないとの見方が多い。

日銀金融正常化へ一歩、気になる保有ETF70兆円の行方-QuickTake - Bloomberg

株高のときにETFをこつこつ売り払って身軽にならないと意味がないわけです。いまなら含み益30兆円という記事もあります。まさかNISAだなんだとこれだけ煽っておいて、円高・株安・金安の局面で保有ETF大量売却で相場大崩れにはしないでしょう。

しばらくは様子見ということになりますが、荒れるでしょうね……。

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あれだけカネがないカネがないと言っておきながら、近所のホームセンターで新しい片手鍋を買ってしまいました。ほぼラーメンをつくるだけになってしまいましたし、でかい鍋は重いばかりでよくありません。アルミの軽い小さいもので、十分です。

今日も朝食はみそラーメンと味噌汁、事業所に持っていくごはんと丹参を準備しました。

帰宅途中、昨日と同じホームセンターで、お線香を買い求めました。ここ最近、晴れた休日は高良山に登ることが多いのですが、奥宮は線香をお供えできるようになっています。プラスチックの箱に入っているお線香の銘柄はバラバラで、どうやら参拝者が各自で奉納したもののようです。これを買え、という指定はないようなので、「新毎日香」を2箱買い求めました。次回、高良山の奥宮にお参りするさい、持参したいと思います。

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朝使った16cmの片手鍋が良かったのでなにげにまたキッチン用品のコーナーを眺めていると、軽いアルミ製のフライパンを売っていました。その場でamazonと見比べると、6掛けほどのお値段です。お線香といっしょに、買ってしまいました。

現在、6年前に買ったティファールのフライパンを使っていましたが、重いのが難点でした。鍋でもなんでも重いというのは蓄熱が利きますからそれ自体は悪くありません。とはいえ、だんだん齢をとってくると、洗うのも疲れます。

このフライパンでさきにスパゲティを茹で、お湯を捨てたらベビーハム(ほぼ九州山口限定で売っているマルハ製魚肉ハム)といっしょに炒めて、最後にエスビーさんのゴールデンカレーでカレーパスタにしました。

ほんとうは、ゴールデンカレーは海老とかイカをいっぱい使うと美味しいんですけどね……。

記憶のなかにあるシーフードカレーをしのびつつ、いただくことにします。