松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年8月23日の日録

主は私を見棄てたようです(泣)

「主よ、あなたは今こそ沈黙を破るべきだ。あなたが正であり、善きものであり、愛の存在であることを証明し、あなたが厳として在ることを、この地上の人間どもにあきらかにするためにも何か言え!言ってください!」

(でしたっけ。じつはうろ覚え)

気分は遠藤周作さんの「沈黙」に出てくる神父さんです(名前忘れた)

吉をとるより、凶を避ける。

奇門遁甲には年盤・月盤・日盤・時盤の4種類があります。流派によってはさらに立向・座山に分割するため、最大8種類となります。

これ、なにが違うかというと最大有効期間が違います(厳密には応期という効果発現タイムが到来した時点で終了なのですが、把握しやすいようおおまかで大丈夫)。

時盤は60刻なので向こう5日、日盤は60日で向こう2か月、月盤は60月で向こう5年間影響を与えます。

この日記ではとくにことわりがなければ時盤を念頭において書いています。日常でいちばん登場するのはなんといっても時盤だからです。

十二時辰(じゅうにじしん)とは、近代以前の中国や日本などで用いられた、1日をおよそ2時間ずつの12の時辰(じしん)に分ける時法である。“およそ2時間”とあるのは、後述の通り夜と昼、季節で長さが変動するからである。?

十二時辰 - Wikipedia

奇門遁甲はむかしの占術なので、2時間単位でかんがえます。

子の刻は23時から1時を指すため、今の間隔だと一日の切り替わりが1時間ずれます。

時盤は、時間の区切り(時辰)を2つ越した場所を「根(起点)」とします。大事をとったとしても3時間も居れば確実に根付けが出来ているため、いちばん使いやすいのです。

これが日盤だと根付けのためには最低2連泊する必要があります。ほとんどの場合は自宅になろうかとおもいますが、子の刻(23時~1時)を2回、同じ場所(家なら同じ部屋の同じ位置。布団に入って寝れば確実)で越すことで、根付けができます。もし夜勤で子の刻を夜勤場所で越すかたなら、最低2連勤で根付けできます。

それ以外の時間は仕事に行こうが夜更かしして遊びに行こうが、かまいません。

逆に、目的地に到着しての最低滞在時間もおなじようにかんがえます。

なので時盤の効果をフルに期待したければ、目的地やその周辺に3時間滞在することです。

映画や演奏会など2時間近く拘束されるイベントに行き、その前後に会場周辺でメシを食うなりすれば、3時間すぐ経ちます。終わったあとに会食もいいでしょうが、つきあわせた相手が凶方位を踏まないよう、配慮してあげるのも重要です。

日盤利用であれば、子の刻(23時~1時)を最低2回、同じ場所で越すようにします。たいていの場合、ホテルの同じ部屋に連泊するでしょうから、クリアできるはずです。車中泊で長旅だったり、まいにちホテルをかえる場合は効果が薄れます。それでもゼロにはなりませんので、子の刻はしっかり寝床で休むと覚えておけば、あれこれ考えずに済みます。

これが原則です。

むろん、原則だけでは実際にはつかえません。吉方位を踏むことより、凶を回避しなければならない事例のほうが、はるかに多いからです。

  1. どうしても凶方位を目的地としなければならないとき、2時間以内(時辰を2つまたがない)に逃げ帰れば、被弾は最小限に抑えられます。会食などその場で発動してしまうケースがあるため必ず逃げおおせるとは限りませんが。
  2. 2泊の旅行や出張で、日盤で凶でも時盤で吉となる場合、同じホテルで2連泊にならないよう、どちらかを夜行バスやフェリーに差し替えます。これで被弾しなくなります。
  3. 前後を夜行バスやフェリー利用に置き換えることがむつかしいときは、子の刻を2連続で同じ位置で踏まないようにします。帰りに一杯ひっかけて連泊中のホテルへの戻りを23時以降に遅らせるか、カネがうなっているなら毎日違うホテルにしましょう。
  4. 2泊以上連泊する出張・旅行で、目的地は凶方位だが隣接する方位が吉だった場合、吉方位のホテルをとり、そこから通うことも検討します。この場合、最初の日はホテルから目的地まで時盤の影響をうけますから、その点も注意します。2日目以降は、初日と同じ時間に家を出て、方位慣れをうながします。
  5. 先に書いた有効期間中に帰宅するのであれば、帰りみちの吉凶は判断しません。現地に滞在しまくって有効期間を過ぎたときに、帰路はいつ出発するかあらためて吉凶の判断をします。
  6. たとえばホテルも航空券・特急券も会社支給になっていて変更ができないばあいがあります。凶方位の有効期間内に、その凶方位を打ち消す吉格に出かければ、プラマイゼロに持ち込めます。吉格・凶格の力関係はさすがにここではボリューム的に書けませんが、そこそこ厚めのテキストなら載っていますので購入をおススメします(このレベルの話になると、占い師のかたの著作権的にブログなどでたれ流せるかどうか不安もありますのでカンベンしてください)。

奇門遁甲をはじめ方位術を利用するとき重要なのは、市販のテキストに書いてあるような吉方位にむけて行程を組み立てることではなく、凶を踏まないといけないときにいかに被弾を最小限におさえるかです。市販の安いテキストやWEBサイトの自称占い師は、平気で「覚悟して凶を踏むしかない」とか寝言を書いてたりします。

信じられないことですが、それでもしカネ取ってたらほぼ詐欺だとおもうのですけどね……。