この件が報道どおりなら市役所がわるい。
2020年度から非正規で働く地方公務員の待遇を改善する目的で導入された会計年度任用制度。ボーナスが支給されるほか、フルタイムは退職金の支給対象になったものの、その名称の通り、働く期間は1年単位が原則。任期については、同制度が導入されるまで実質的には上限がなかったが、総務省が「再度の任用は原則2回まで」とのマニュアルを示していたため、多くの自治体が3年めにあたる2022年度が終了するタイミングで、会計年度職員を大量に雇止めするのではないかと危惧されていた。事件が起きたのは、そんな矢先のことだった。
ニュースサイトで読む:
狭山市、図書館職員を大量解雇…22年勤務のベテラン司書を雇止め、雇用保険も不支給の恐れ | ビジネスジャーナル
Copyright c Business Journal All Rights Reserved.
この記事では、図書館職員として22年勤めた女性職員が雇い止めにあったことが問題となっています。
この彼女の主張がほんとうなら、市役所側に問題があります。
(1)フルタイム勤務の会計年度任用職員になった時点で雇う根拠がかわるため、失業保険(雇用保険)とは無縁になることを説明していないか、本人に理解させていない。
正規雇用の公務員は基本的に失業保険をかけていません。民間企業との最大の違いです。
高卒大卒ですぐ市区町村の公務員になると失業保険というものを聞いたことはあっても自分とは無縁のものであり、じっさいの運用も制度も人事担当者にでもならないかぎり、知りません。だから「せっかくかけた失業保険が~(・へ・)」などと言われても、ピンとこないので対応がズレ、さらに怒りを増幅させます。
これ、会計年度任用職員制度に移行するさいに説明会をしているはずですが、そのときに「これまで協会けんぽだっただろうが半年以上雇用するフルタイム勤務の会計年度任用職員になったら公務員共済組合加入になる。これまであなたがたの掛けてきた雇用保険はパアになるので、それが嫌ならここでいったん辞めるか時短勤務で応募せれ。また縁があったら勤めさせてやる」と重々説明しておかなければならないのです。
まともな市役所なら「社会保険どうしますか?」と訊いてきます。国保or家族の社保加入+失業保険ありにしたければ「時短勤務(パートタイム)」も選択させてくれます。
失業保険の適用対象外となる勤務形態も、失業保険がもらえる勤務形態も「会計年度任用職員」と同じ名称にしちゃったことにわかりにくさの原因があるのです。よくありません。
少なくともフルタイム勤務の会計年度任用職員になれば雇用の根拠法令がかわる、身分がかわるとはどういうことか説明し、念書の一枚くらいとっておかなければ、こういうトラブルを生んでしまいます。
(2)市役所が妙な期待を持たせているのが悪い。
そもそも会計年度任用職員は1年ごとのバイトであり、予算の範囲内で人員を雇用します。根本的に非正規雇用であることにはかわりありません。各市区町村でどのような選考をするかは任されていますから、よそがどういう運用をしていようと、それはまったく関係ないのです。だから隣の芝生が青いからうちも芝生を植えろみたいなこのニュースメディアの話の持って行きかたは、そもそもが間違っています。
あくまでも条例や規則にのっとってどう運用するかの解釈権は市区町村側にあるのですから、おそらく裁判になれば、その点で争うことになります。
どこの市区町村でも多かれ少なかれ、正規職員のほとんどが企業でいう総合職採用のため、2~3年ごとに人事異動があります*1。業務に慣れたくらいで次に移ることになり、現場実務は人事異動がない臨時職員が事実上掌握しているケースが各地でみられました。
この記事に出てくる22年選手だった女性も、おそらく同様のケースでしょう。
この記事の当事者とその支援者からは反論があるかもしれませんが、仕事があまりに属人化している場合、敢えてひとを代えるというのはありえます。ありていにいえば「おつぼねさんの排除」が職場の新陳代謝として重要視される場合です。そもそも22年かけてなにかを成したとしても、それを今後も継続するかどうか(取捨選択の対象とするか)は当局(経営側)の判断であり、会計年度任用職員や経営判断にかかわらないヒラ正規職員は「吹けば飛ぶ将棋の駒」にすぎません。
(3)制度に問題がある。
そもそも、会計年度任用職員という制度に問題がある気がします。非正規雇用の待遇改善なら、たとえば任期付公務員(これも最大5年で雇い止め)という制度もあるわけですし、「定年まで身分保障」か「有期雇用」か、もう少し制度設計をわかりやすくしたほうがいい気がします。または(応募しても誰も来なくなるかもしれませんが)デメリットの面をしっかり告知するようにもとめるべきかもしれません。
もう少し踏み込めば、基本的には公務員制度そのものを大幅に見直すべきだとかんがえています。自衛隊のように2~3年の任期制で募集し、そのあいだに下士官になる選抜試験に合格してはじめて非任期制、つまり定年まで身分保障があるようにするのもテではないでしょうか。きちんと任期制・非任期制の境目をもうけ、わかりやすくしないと同様のトラブルが各地で発生します。運用は市区町村次第なので「隣の芝生」的な話も、いつまでもたってもなくなりません。全国統一で白黒はっきりさせるべきです。
惰性で臨時職員から会計年度任用職員への切り替え・移行をすすめてしまうと、じっさい雇い止めをするさい、もめるのはわかりきっていました。そういう意味では、ここの市役所が甘かった、市役所が悪いとしかいいようがありません。
6日の記録
所用で福岡市内に出ました。
さすがに夏休み期間中ということもあって、日曜9時台の電車は激混みです。
そしてびっくりするほど大人も子供もスマホでゲームやってます(立席乗車のため、見たくなくても画面が目に入ります)。
いくらだるい、揚げ物で気分がわるくなるといっても腹は減るため、現地到着後、付近の総菜屋さんで卵焼きと高菜ごはんを買ってお昼にしました。
一時期あれだけzoomだオンライン会議だと騒いでいたのですが、ブレーンストーミングこみの会議には向かないため、けっきょく、近場の人間は集まることになります。
一長一短あるということでしょうか。
ビターショコララテ | デザートなジョージア | ジョージア
帰りみち、あまりの暑さに駅のホームで飲み物を買い求めました。自販機の商品ラインナップをじっくり眺めることってあまりなかったのですが、あらためてみると、一時期よりコーヒー飲料、とくにブラックの比重が減っています。ほかもあちこちながめてみないとわかりませんが、甘さに回帰?しているのかもしれません。
排水口に漂白剤?(@_@)
キッチンの流し台やお風呂場掃除をしたあと「最後にかならず漂白剤を振りかける(流す)」という話をリアル知人にしたところ、おどろかれました。
けっこう有名な方法だとおもっていたのですが、そうでもないようです。
我が家のこ汚い流し台です。これでも3日にいちどは掃除しています。
以前は1Lの水差しできちんとはかっていたのですが、ここ最近はティーポットの洗浄がてら、640mlのティーポットを使用しています。
キャップ1杯分の塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)をめいっぱい水で希釈し、半分を流し台の排水口に注ぎ入れ、のこりを風呂場の排水口に注ぎ入れます*2
塩素系漂白剤を切らしているときは、水で湿らせて酸素系漂白剤の粉末を振りかけるようにします。これで、ヌメリがとれ、白いカビが浮いてくることもなくなります。
お店だと毎日終業後に行うよう求められますが、ひとり暮らしの一般家庭ですので、3日に一回で充分です。たぶん家族がいるご家庭でも、おなじくらいの間隔で大丈夫な気がします。
インターネットで「塩素系漂白剤はステンレスを傷める」という投稿をやたらと目にします。
ステンレス製品には、お使いいただけます。
必ず、製品に記載されている『使い方・使用量・つけおき時間の目安』を守ってお使いください。
つけおき時間が長かったり、液がついたまま放置したりすると、ステンレスでもサビが発生することがあります。つけおき時間を守り、使用後は水でよく洗い流してください。
花王さんのメーカーとしての見解は、使用目安を守るぶんには影響はないというもの。
キャップ1杯(25ml)を640mlのティーポットで希釈すると640/25で25.6倍になります(それ以前の1Lの水差しで希釈していた時代は1000/50で20倍です)。十数年やってきてまだ異変をみかけたことはないので、ネットで言うような「錆びる」という現象は、原液そのまま使った場合ではないか?と解しています。