松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年7月12日の日録

老舗のはなし。

創業ないし設立から100年以上経っている企業を老舗企業とすると、日本の老舗企業数は5万社(後藤俊夫)とも、10万社以上(横澤利昌)ともいわれる。帝国データバンクのデータベースによれば、老舗企業は日本に約2万社あり、企業全体の1.6%にのぼっている。そのうち200年以上経っている江戸時代以来の老舗企業は938社、300年以上の老舗企業は435社とだんだん少なくなるが、それでも結構な数にのぼる。

図録▽老舗企業創業年次ランキング

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日経BPコンサルティング・周年事業ラボは、2019年に、世界の企業の創業年数が100年以上、200年以上の長寿企業の数を国別に調査した。日本は共に世界1位となった。世界の創業100年以上の企業のうち、半数近くが日本の企業、さらに創業200年以上の企業では、その比率は65%まで上がるという(原データはここ)。

図録▽世界の長寿企業ランキング

ふとある企業さんの会社要覧をいただき、ながめていて気になったのでしらべてみました。日本は圧倒的に「老舗」好きといえます。変革を好まない国民性なのかもしれません。たしかに黒船がやってきて開国せまられてなければ、いまだに殿様が居て、侍さんがF15に乗ってたかもしれません。

なんせ日本には究極の、下手すると世界最古の万世一系の世襲家が君臨しています。

古いことが権威付けになる思考は、そういうところから来ているのかもしれません。