松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

2023年6月26日の日録

二重価格への抵抗感

Amazon出品ぶんのアクセス数を増やさないことには、検索の引っかかりやすさも改善しません。絵付け職人さんはSNSどころじゃありませんし、Amazon出品をお店のSNSで告知してもらうようお願いしたところ、あまり乗り気ではないようです。

理由は、店頭販売より高く値付けしていること。

「二重価格で商売しているとおもわれたくない」そうです。

簡易書留の郵送料+Amazonに納める出品手数料+今回調達した梱包用資材代の端数を切り上げてプラスした金額であり、むしろ店頭販売価格は「自分で店まで受け取りに来てくれるかた向けのお値引き額」なのですが、そういう商売の裏をみせることは、余計な説明を増やすものなのだそうです。

このあたりが、私のような商売人でないものと、商売人の感覚の差というものでしょうか。

 

「かくも長き不在」

かくも長き不在 (字幕版)

第2次世界大戦後、パリ郊外のうらびれた街角でカフェを営む女性経営者テレーズはある日、自分の店に立ち寄ったホームレスの男性を見て強く衝撃を受ける。彼が第2次世界大戦中、出征し、ナチスドイツに拉致されてから行方知れずとなっていた彼女の夫、アルベールにそっくりだったからだ。テレーズは、過去の記憶を失ったホームレスの男性と寄り添うように交流しながら、なんとか彼の記憶を蘇らせようと懸命に努力を続けるが…。

amazon prime videoをなにげに眺めていて「かくも長き不在」が視聴できるのに気づき、寝入りばなにながめています。

いまはもう翻訳書のほとんどが絶版となり、忘れられた作家と化しつつあるマルグリット・デュラスが脚本を手掛けた映画です。デュラスが亡くなったのが1996年で、過去作の復刊がひと段落したのは2000年代前半でしたから、約20年が経ちます。

テレーズの努力むなしく、アルベールの記憶がよみがえることはありません。最後、アルベールは走り去っていき、住んでいた小屋も棄てて、テレーズのもとを去ります。

冬になれば行く当てがなくて戻ってくるに違いないとテレーズがつぶやくところで、映画は終わります。

戦争が引き裂いた二人の姿に、もしかするとテレーズの問いに彼が反応してくれるかもしれないという希望と、それがかなわぬ絶望……。さすが名作と言われるだけのことはあります。

戦争の爪痕にあらがうテレーズの姿に、胸がしめつけられます。

 戦後10余年、映画のロケで広島を訪れたフランス人女優(エマニュエル・リヴァ)と日本人建築士の男(岡田英次)が、ホテルの一室で一夜限りの情事にふけっている。女はかつて戦時中、ドイツ人兵士を恋人にしていたことで、戦後頭を刈られて断罪されるという過去を持っていた。そして女は男との情事を通じて広島の惨禍を知る…。
マルグリット・デュラスの原作・脚本を得てフランスの名匠アラン・レネ監督が、広島というよりもHIROSHIMAを戦争、即ち人間の犯す原罪と捉えて描いた名作。

二十四時間の情事 [DVD]

「かくも長き不在」の2年前に発表された「ヒロシマ、我が愛(Hiroshima mon amour 、二十四時間の情事)」のほうは、台本やDVDを購入していろいろかんがえる機会がありましたが、「かくも長き不在」のほうは本で情報は知っていたものの、実物をながめる機会はありませんでした

amazonさんに感謝しないといけません。

 

トルコリラのようす。

政策金利の引き上げが不充分と市場から認識され、トルコリラ売りがとまりません。

すでにこの日記をお読みになられているかたなら、10円切ってから私がトルコリラに参入してしまったことは、御承知かとおもいます。現在もFX口座に10万いれて、自動売買で遊んでいるところです。

なぜトルコリラを当時えらんだかというと、理由はかんたんです。

10円切るということは、10円分しか下がりしろをかんがえなくてよくなります。

トルコリラのほか、米ドルと、英ポンドの週足チャートを掲載しましたが、どれも10円どころではない乱高下です。変動が大きいものを10万の種銭であそぶのは、無理があります。コロナ暴落時、200万くらいつかって日々決戦してましたが、変動幅がある米ドルあたりでロスカットにならないよう遊ぶなら、そのくらいは準備しないと、できません。

それが、あと10円だとおもえば、ひとつの建玉を数十リラにおさえれば、10万でも遊べます。60リラ買うのに必要な証拠金が27円ですから、米ドル1ドル買うより、安くあそべます。

まるで1円パチンコみたいなことをやっているわけですね。

通常であれば、経済成長性とか社会の安定性とかを重視して投資先を選ぶわけですが、下がりしろが10円、10万使ったバクチと割り切れば、まったくそういう要素は無視できます。

現在、60リラ単位で買建てして、日本円で3.5円利益がでたら利確する設定にしています。

これで、7か月で2,000円ほど利確しました。

昨年は数十リラごと買い建てして数円で利確という戦術にきづいておらず、米ドル円や豪ドル円をやるのと同じ感覚で大きめのロットでうっかりやってしまい、▲2万円の大損こいてしまいました。小さい単位でいっぱい買って、こまめに利確する。▲2万損こいて、やっとコツを会得したというか……。

それにしても、google先生やその他の検索エンジンでどう検索しても、こういうみみっちい、まるでバントだらけの野球の試合のようなずるくて地味な戦術を堂々と書いているひとにお目にかかりません。あまりに地味すぎて、アクセス数が稼げないからでしょうか。

じつは、平日常勤でネタが枯渇気味なのです。すみません。