小野十伝「一番わかりやすい はじめての方位術 奇門遁甲」(日本文芸社 2023)
小野十伝さんの新刊を買ってきました。
2020年の「増補改訂版」のほうが情報量が多く、市場在庫(中古含む)があるなら「増補改訂版」のほうをおススメします。
とはいえ、座山盤にかんする記述をのぞいて全体を再構成し、文章をあらため読みやすくポイントをまとめ直しているのは「はじめての奇門遁甲」のほうで、これからとりかかるならこのくらいのほうがいいか?ともおもってしまいます。見比べるとわかりますが「増補改訂版」が辞書や教科書に相当し、「はじめての奇門遁甲」が(多色刷りということもあって)講義ノートといった感じです。
ただ、六★占術あたりでほとんどのかたが「占い」に関する認識はとまっていますし、奇門遁甲まで踏み込んでくるのはそれなりのオタク気質を有しているかたがたと推察されます。このご時世、「わかりやすい入門書」がどのくらい間口を広げるかは、ちょっとかんがえてしまいます。
とくに奇門遁甲の場合、
時盤を10刻1局でかんがえるか、60刻1局でかんがえるか、
「座山・立向」の2種類か、作盤は1種類か、
の問題があります。
わたしがひごろ使用している「奇門遁甲WIN」でも、流派ごとの違いに対応できる設定項目が用意されています。むかしは「どちらが正しいのか?」を悩んでいましたが、ある時期からこのソフトで両方の結果を見比べ、判断するようにしました。
もし「はじめての奇門遁甲」を読んで興味をもったら、小野十伝さんの「増補改訂版」でもよく、黒門さんの著作でもよく、いろんなかんがえがあることに触れるとよいとおもいます。実践(実占?)という点では「どれで見てもダメな方位・時間帯はアウト(使わない)」くらいでかんがえれば、OKではないでしょうか?
電子レンジの危険性
ただ、上智大学理工学部・堀越智教授は「電子レンジの加熱は要注意」だとおっしゃっています。電子レンジで「鮭の塩焼き」を2分間加熱したものをサーモグラフィーで見ると、かなり“加熱ムラ”が生じています。赤い部分は100℃近くなっていますが、50℃以下の加熱が不十分な状態になっている緑や青の部分もあるということです。
<対策>
▼食材を細かく・薄くして火が通りやすくする
▼加熱ムラをなくすために、ひっくり返して位置を変える
▼低いワット数でジンワリ温める例えば700ワットで短時間で温めるより、500ワットで少し長めに温めた方がムラはなくなるそうです。
細菌性食中毒防ぐには? 電子レンジでの加熱が“要注意”な理由【Nスタ解説】(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
まだ朝比奈隆さんが存命のころ、何度か演奏会をご一緒させていただいたかたが、家電メーカー勤務でした。
このかたが、夏場の食品腐敗防止に、しっかり火を通すことを力説されておられました。このかたが家電メーカー勤務ということもあって、そのとき「電子レンジはダメ?」と質問したことがあります。
すると「電子レンジは構造上そういう用途には向いていない。ちゃんと火で加熱するのにはかなわない」と断言され、驚いた記憶があります。あれから20年は経っていますから、てっきり技術革新で改善しているのかとおもっていましたが、どうやらそういう話ではないようです。