松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

8月13日の日録

もちつもたれつの業界。期待しないのが吉。

投信の大変革がこれから始まる【松井道夫氏インタビュー(前編)】~雑誌「ネットマネー2017年2月号」より | ロイター

日本の投資信託残高は、個人金融資産1700兆円の内わずか100兆円弱、米国の10分の1にすぎない。その理由は至極単純で、日本の投信はお客さまのためではなく、販売会社のためだからだ。運用会社も独立系はごくわずかで、大半は販売会社の系列になっている。要するに「製販分離」ではない販社主体の特異な構造で、そんな商品が消費者に優しいはずがない。
投信をこれでもかと設定し、お客さまに次から次へと乗り換えさせて販売手数料を稼ぐ、いわゆる“回転売買”スタイルが長くとられてきたうえに、その手数料率がとてつもなく高い。販売会社にとってこれほど旨みのあるビジネスはない。過重なコスト負担でハイリスク・ローリターンのこうしたカラクリに気づき、カモにされたくないから近づきたくないというお客さまが少なくないからこそ、日本の投信残高がなかなか増えないのだ。
実は今から20年前に、私は大変苦々しい経験を味わっている。当時は投信も普通に取り扱っていたが、日本の投信販売の在り方に私はずっと疑念を抱いていた。そこで、当時の投信協会規則に「販売手数料の勝手値下げは禁止」というのがあったので、「独占禁止法違反ではないか?」と問題提議した。直ぐに規則が改正されたのを受けて、300本ほど取り扱っていた投信の販売手数料を約3分の1の一律1%に値下げして、「ワンパー投信」と銘打ち販売すると宣言した。すると、「そんなことをされたら他の販売会社が困り、販売シンジケートが組めなくなる」との理由で、ほとんどの運用会社から販売契約を一方的に解除されたのだ。苦労して集めた投信口座を他の証券会社に移管すべく、お客さまに頭を下げて回った。

いまから6年前の記事です。

投資信託協会 - Wikipedia

投資信託及び投資法人など投資運用業等の健全な発展、並びに投資者の保護に資することを目的とする

協会の歩み - 投資信託協会

この投信協会という組織、業界の「健全な発展」という目的*1と、歴代協会会長一覧をみれば、官民挙げてのぼったくり支援、もとい、官民合意による業界支配のための団体だとわかります。

この記事の前後、松井さんとこの証券会社も投信取り扱いを開始します。

ExcelでETFとJリートの元本や配当の管理をするのに嫌気がさしていましたので、ラクがしたくて投信積立に全面的に乗せ換えました。

儲けは減っても、ラクなのがいちばんです。ラクに勝るものはありません。

まだネットにこの記事あったんだと、懐かしい気がしています。

てっきりもう消されたかとおもってました。

では、いまはこの業界、心を入れ替えて良心的になったか?

そんなことはありません。

2009年設定(運用開始)のインデックスファンドです。現役です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド|投資信託のニッセイアセットマネジメント

2013年に、私が継続して積立設定している商品が登場し、人気が出てきたとみるや、対抗馬として2017年に、新しい商品が登場します。

なにが違うかというと、信託報酬や経費率を下げて「slimと名前に付けくわえただけです(天下の●菱ですらこういう真似をする)。

既存の商品の信託報酬引き下げとなると、販売会社や信託銀行との協議を要します。納得しない販売店があれば、下げられません。そこで、まぎらわしいことに新たな商品を設定して、気づいた客にはしぶしぶ?そちらを売ってきたわけです。総資産6倍違っても、信託報酬が0.29%と0.04%ですので、図体のわりには儲かってはいません。ということは、まだまだ儲かるほうもカタログには載りつづけることを意味します。

えぐい商売なんですが、じゃあこれを金融庁がやめさせるか?というと、疑問です。

銀行や証券会社の監督をするための組織ということは、銀行や証券会社がなくなれば自らも存立意義がなくなることを意味します。

ふくおかフィナンシャルグループ - Wikipedia

2018年4月をめどに同じ長崎県内を地盤とする当社傘下の親和銀行と十八銀行が合併する予定であったが、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)に関する公正取引委員会の審査が難航し、2017年1月には経営統合を同年10月、十八銀と親和銀の合併は2018年10月以降に延期すると発表した。
その後も統合を巡って金融庁と公正取引委員会の対立が続き、2018年4月には村本孜成城大学名誉教授が座長を務める金融庁金融仲介の改善に向けた検討会議の報告書として、十八銀行と当社の統合が提言されたのに対し、山田昭典公正取引委員会事務総長から疑義が呈される事態となった。
2018年8月24日、公正取引委員会は条件付きで排除措置命令を行わない旨の通知を行った。
(略)
なお、経営統合に至るまでの一連の事態を受けて、政府は収益改善や金融サービスの維持を条件に地方銀行同士の経営統合を独占禁止法の適用除外にする時限付の特例法案を検討。2020年5月に成立し、同年11月27日に施行された。

地場に似たような規模の銀行が2つあって互いに食いあうより、金融庁があっせんして特例法までつくって無競争・統合温存の道を世話したわけで、いまも護送船団方式はしっかり生き残っています

まぁ、時代劇に出てくる商人とお代官の持ちつ持たれつに近い状況なことだけはたしかで、私たち庶民は、いまさら権力に目くじらたててもしょうがありませんから、どちらも味方ではない・敵でもない、という感覚をもってやっていくしかありません。

久しぶりの高良山

以下、はっきりとオカルトくさい話になります。

先日から生きる気力75%OFFだったのですが、食欲はあります。だるいといっても、熱中症でもコロナでも風邪でもなさそうです。下痢もありません。

ただ、日が経つほどはっきりと、寝入りばなと起きぬけに「生きてる意味ある?」「(生きることを)諦めたほうが良くないか?」「楽しいか?」としつこくどこかからささやかれます。

不思議な話です。いままで廃墟・廃寺・廃神社、いろいろ遭遇しましたが、こんな体調不良?におそわれたことはありません。

2分ほど思案して、高良山でも行ってみるかという気になります。

3階の自宅を出て、非常階段で駐車場までおりていきます。

妙ちくりんな雲です。雨がパラついています。

ほとんど信号停車することもなく、ひごろでは考えられないスカスカの道を走り、高良大社にたどり着きました。カーナビの予定時刻より早着したうえに、いちばん社殿に近い駐車場は誰も停まっていません。逆に、麓に近い駐車場のほうに車が停まっています(軽登山したいひとばかりなんでしょうか?)。

お参りするまえに、高良会館の展望台で休憩します。

転落防止のアクリル板ごしに久留米市街をながめていると、どうみても佐賀側(画像左手)は雨が降っています。

雨雲レーダーの画像をみて、驚きました。これがどうやら20分後には高良山側を通過するようです。いそがないと、濡れてしまいます。

展望台から社殿にむかう途中で、もう一枚撮影してみました。久留米成田山の観音像の位置からして、雨雲のいちばん降っている部分は、佐賀のみやき町・鳥栖市あたりを進撃中のようです。

最初に拝殿からお参りします。ジョギングや軽登山の途中で立ち寄るかたが多く、意外とひとが途切れず、うまく撮影できません。

社殿を取り囲む境内社をまわり終え、ななめ手前でかるく会釈して、退出しました。

山の中腹にある大学稲荷神社に向かいます。こんなに車が停まっているのは珍しいと驚いたのですが、ナンバープレートをみると、帰省されたかたがこっそりここに停めているようです。

つか、知床ナンバーって……。

youtu.be

はるばる北海道から……何日かけて里帰りしてきたんやろなぁ……。そんなことをかんがえつつ、この歌を歌いながら、手水で手を洗います。

まだ営業時間外のため、なかに入ることはできません。外から手をあわせます。

境内の三九郎稲荷の狛犬さんは、赤い花柄の前掛けをしていました。いい齢で花柄とはとおもいますが、還暦で赤いちゃんちゃんこを着たりしますから、案外幼児扱いも悪くないのかもしれません。

お宮の背後の狐穴にも手をあわせます。

 

車で麓までおりてくるころには、ワイパーが追いつかないくらいの雨になりました。

気づくとずいぶん肩の重みがとれましたが、ホント、なんだったんでしょう?

たまにはチェックする。

メインでありながら純金積立と投信積立は、きほんほっぽらかしです。あいかわらず、海外リートの損益率がいちばん好調と、世間のセオリーに反しています。

いくらセオリーといっても開始時期や積立の間隔・金額でいろいろ変動するわけで、それがあるから面白くもあるのですが。

もうしばらく毎日3,500円積立の設定のままで、様子見をすることにします。

*1:

wikiの記載は、

定款・諸規則等 - 投資信託協会

「一般社団法人投資信託協会定款」の第3条に基づく