それで?雑談のメモ(2)
きちんと筋道たててまとめる気力がないため、9月7日に知人と行った雑談の記憶にある範囲を記します。裏をとる作業を省いているため内容は保証しません。
夫婦別姓で総裁選だと?(下)
前編は以下。
「この太政官令ってのは、日本史上、全員が全員夫婦同姓だったわけではない、という証拠にはなりうると思う。ただ、それは選択的夫婦別姓の理由にはなりにくい。ここが問題。太政官令で言っているのは、男系優先という血筋のとらえかたの話で、だから結婚しようとどうしようと父親から受け継いだ血筋を名乗れという話ですよね。ジュニアが目指しているのは、どうするかは当事者で決めてよいことにしたい、って話だから、意味がぜんぜん違います」
「もし日本が天皇という神の代理人が中心となり統治する国で、この天皇の血筋は男系で万世一系である。これが前提なら、下々もほんらいは男系の血筋、要は自分の生家から受け継いだ縦の血筋とでもいうのか、それが優先になる。大化の改新で決めたルールは筋がとおるわけです。
ただ、それから千年以上たって何十世代もあとのいま、現実にはもう誰が起源なのか発祥なのか、わかんないひとばかりになってます。
たとえば私の場合、明治になってできた分家なんですね。本家がつぶれたんで本家の墓地を相続したけど、あくまでも明治の分家。さらに本家の本家の本家というか、ずっと上があって、そこは日田の代官所に出仕するまでは英彦山に仕えていた。坊主じゃありません。英彦山というのは江戸幕府が出来てがっつり領地を削られるまで、坊さんに食わせるための米や野菜、陶器、農具、筆、墨、いろんなものを生産する領民がいる自治国家だったんです。ご先祖さんはいまの福智山辺りで米作って英彦山に供給してました。この本家の本家には英彦山から放り出されてからの系譜はある。でも、それ以前はない。あくまでも伝承。だから源平藤橘のどれかの血筋だなんて、さらにむかしなんて当然わかるわけがない。
そういう私みたいなのが江戸時代も明治初期もいっぱいいたわけです。もう慣行をルールにしてよくね?という声が勝った」
「もしあんたの理解が正しいとします。日本会議とか神社本庁教とか、夫婦別姓に猛反対のところ。家制度が壊れるとぎゃあぎゃあ言っているところです。ああいうところからすると、あれだけ歴史と伝統を守れと言ってるんだから男系の血筋が優先で別姓が原理原則だと言ってもおかしくはないわけです。戸籍制度がはじまったとき、夫婦同姓か別姓かで、ごくわずかでも別姓を選択する人がいた。要は起源があきらかで、大化の改新以来の原則を理解しているひとが少しはいたわけです。ほんの少しでも」
「ここは考えないといけないんですが、下々にそこまで求めてなかった可能性はあります。皇室や皇族は神の一族で、下々とはちがいます。ルールを統一する必要はないんです。日本には神と下々が居て、それぞれが別々の世界で生きている。別々のルールで動いている。それでなんら問題はない。そして日本会議とか神社本庁教って、べつに歴史と伝統に向かって保守だと自分で主張しているだけで、あくまでも彼らの目標は明治政府のドグマを堅持するかどうかなんです。
たとえば私たちがよく話題にするA生という政治家がいますね。血筋で行けば大久保利通の玄孫にあたります。もし江戸幕府がそのまま続いていたら、大久保利通があんなに大出世したかどうかはわからないし、玄孫の代まで総理大臣輩出するほど名家として存続したかどうかもあやしい。
国家神道にしてもそうで、なんといっても聖徳太子の十七条憲法以来ずっと神道は仏教の支配下にあった。御寺泉涌寺を知らんひといないでしょ?明治で天下がひっくり返ったわけです。明治初期、仏教でまともに神道と戦ったのは浄土真宗。そもそも親鸞が公家の出身で大谷家は公家や皇室との結びつきがつよかった。だから強く出ることができた。それでも廃仏毀釈の標的になり神道関係者のルサンチマン大発散のターゲットにされ、生き残ってのいまがあります。
明治政府さまさまなんです。大化の改新とか聖徳太子とかどうでもいいんです。だって保守って言ってるだけで保守じゃないもん。あくまでも、自分たちを権力者に押し上げてくれた明治政府の決定を、ミリでも動かしてくれるな。毀してくれるな。と、既成権力とその後継者として言っているわけです。それが政治的に「保守」なんです。だから歴史や伝統に対して「保守」であることと、政治に対して「保守」であることは、必ずしも一致しない。ズレるのがこの国の特徴なんです」
「ただ、あんたの言うことをいちおう信じるとして、すでに江戸時代の庶民は嫁入り・婿入りで相手の家の名字を名乗るケースがほとんどだったわけでしょ。スジをとおして夫婦別姓を原則としたとき、慣行とのすり合わせはどうするんですか」
「婿養子みたいに養子縁組を一緒にさせればいいんです。相手をわが血筋に迎えるかどうかを別判断とすりゃいい。よく披露宴で言うじゃないですか「これからは我が親だとおもっていろいろ話してほしい」とか「我が子と同じように迎えたい」とか。ほんとうに養子縁組させりゃいいんですよ。婿や嫁を」
17日の記録。
もやしとキムチ入りの焼きそばを朝食につくります。あとはいつものとおり神棚と水筒用にコーヒーをつくり、昼弁当を準備します。
今日も出先の現場で、お昼はごはん+お茶漬けの素に水をかけていただきます。
3食入り焼きそばを食ってしまわないと、中途半端に残しても仕方がありません。朝食はキムチともやし入りでしたが、晩飯はしめじもいれて少し豪華にしました。