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「五庄屋遺跡」の看板があるのですぐわかります。男性2名が川をながめながら遅い昼食をとっておられました。
筑後川の本流から、大石用水路が分岐する場所に、この水神様は鎮座しています。
境内のあちこちに大石堰と用水路を説明する案内板が立っており、ここが観光スポットとして定着していることを示しています。
神社そのものの案内板もあります。
社殿はこんな感じでした。裏手にまわりこんで、本殿を確認させていただくことにします。
本殿の扉は開いており、御神体を拝謁させていただくと、女の神様が2柱おられます。片方は笏をもち、もう片方は稲穂をお持ちになっておられます。福岡県神社誌では御祭神は罔象女神(みずはのめ)とされており、はて、もう片方は?
……どうやら、稲穂を持っているところからして、罔象女神の実子である天細女(あめのうずめ、オオミヤノメ、お稲荷さん、豊受姫)のようなのです。
天細女の父親は、スサノオさんです。
分水路をはさんで、スサノオさんが向いているのは、南ではなく、嫁と娘のほうなのでしょうか?
偶然かもしれませんが、わかったうえでこの配置を選んだのなら、やはりむかしのひとは、日本書紀や古事記といった偽史書にあたまから騙されてはいなかったのです。
福岡県神社誌:下巻422頁
[社名(御祭神)]水神社(罔象女神)
[社格]無格社
[住所]浮羽郡大石村大字古川字水道
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2021.09.26訪問)