松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

うきは市浮羽町古川 素戔嗚神社


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社殿は筑後川大石分水路のほうを向いており、その方向に鳥居も建っています。辺りを見回すと、これが異常だと気づきます。この神社を祀る集落のほうは向いていないのです。いちおう南に向かって建てたという理屈はあるのでしょうが、どこも必ず南を向いているわけではありませんし、どうしたものかと考えてしまいます。

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本殿裏手には正面向かって左から、複数のえびす様、天満宮、宮地嶽宮、水天宮、秋葉宮が並んでいます。

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さらには、多数奉納された十三仏とおぼしき石仏もあります。

おそらく素戔嗚神社(すさのおじんじゃ)という名前からして、元は祇園社という寺だったはず。社格が与えられにくかったのはあるでしょうが、なかなかの大きさです。明治以前は、そうとう大きな寺だったのでしょう。

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集落側の参道に移動してみました。横に墓地がみえます。むかし寺だったころの名残でしょうか……。

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墓石を拝見させていただくと、大幡主や大国主、事代主が使った亀甲紋や植物紋がずらりと並んでいます。いまどきの俗っぽい言い方をすれば「出雲系」のご先祖様をお持ちのかたがたなのです。ここは「出雲系」の拠点だったのでしょうか?

福岡県神社誌:下巻422頁
[社名(御祭神)]素戔嗚神社(素戔嗚尊)
[社格]無格社
[住所]浮羽郡大石村大字古川字古川町
[境内社(御祭神)]記載なし。
(2021.09.26訪問)