松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

8月17日の日録(ほぼ雑談)

新型コロナウィルスとコロナワクチンについて、目立ってナンボの陰謀論者に踊らされるのは、国家の大本営発表をうのみにするのと変わらないくらい恥ずかしいことです。

WHOが「新型コロナ変異株の異名にギリシャ文字を使い果たしたら星座名を使うかも」と明かす - GIGAZINE

ギリシャ文字の採用時点でバンケルコフ氏は「ギリシャ文字の24字を超える変異株が特定された場合は、新たな命名システムが発表される」としていましたが、WHOがギリシャ文字11番目の「ラムダ」の名を冠する「ラムダ株」を命名したのは2021年6月14日。1番目のアルファ株の発見は2020年12月18日だったため、約半年でギリシャ文字は11個も消費された計算です。
これまでのペースではギリシャ文字は2022年中には使い果たされると考えられます。このことから、バンケルコフ氏がギリシャ文字の次なる命名法則に検討していると明かしたのが、オリオン座・しし座・ふたご座などの「星座名」です。

そう思って昨日の日録を書いたら、これまた面倒な記事がgigazineに掲載されていました。

新型コロナウィルス変異株の名称に割り当てるギリシャ文字がこのままだと来年にはなくなり、星座名を使用するかも?とのこと。

人間による新型コロナウィルス制圧戦は、まだまだ困難をきわめそうです。

 

黒川敦彦 - Wikipedia

それにしても腹が立つのは、さも正義のように人権を振りかざす陰謀論者の存在です。

まず基本は「いかなるひとも他人に感染させる自由はない」ということ。たしかにワクチン接種を義務化するのは問題がありますが、こうやって反ワクチンを広め市中の感染機会を増やすことのほうが、もっと問題です。この陰謀論者の言いかたを借りれば、まさに憲法問題といえます。

他人の生命と財産を侵害できる自由なんて一般人に認めたら、ひとを殺して金品を奪うのが違法ではなくなってしまいます。このひとたちの主張は究極的にはそういうことです(マスパセも結局はそうですね)。

戦争と軍隊という誰もが知っている例外ケースは存在しますが、これは国家権力が制約なしで行う暴力であり、一般人の事例と比べられないのはあきらかです。

海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書について|厚生労働省

・接種証明書を所持していないことをもって、海外への渡航ができなくなるものではありません。
・接種証明書は、接種証明書を提示することにより防疫措置の緩和等が認められる国や地域に渡航する場合に限って申請していただくようお願いいたします。

ワクチンパスポートの議論にしても、ほんらい求められているのは「陰性証明」です。

簡略化のためワクチン接種証明をもって次善の策にしようというのが「ワクチンパスポート」で、ワクチンを打ちたくなければ、毎回、陰性証明書を準備すればすみます。むしろそちらが本式です。

それが何故か陰謀論者の脳内では強制接種の議論にすり替わっています。どこをどう短絡したらそうなるのでしょうか。

国境で「持ち込ませない」「持ち出させない」ための努力をしなければ、コロナ感染はおさまりません。これは、ひいては他人の生命と財産を侵害させないための行為であり、国家は国民をまもるために防疫をさらに強化するべきなのです。

スガーリンとオリンピック利権集団が誤ったのは、この当たり前のことを守らず世界各国から多数の外国人を受け入れ、夏場の感染爆発を招いたことです。自分たちが片方で利権のため行動しておいて、国民には自粛を求めるのですから、まったくシャレになりません。泥棒不倫やりたい放題の人間が「人の道」を説くようなものです。

オリンピック利権ファーストで、懐をあたたかくするために他人に犠牲を強いる。最低ですね。自●党支持者は、糾弾されてしかるべきでしょう。

まぁ、かりにいまの野党が与党であっても、利権をひっくり返せたかどうかは怪しいのですが。

 

新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

子どもへのワクチン接種は、先行する成人への接種状況を踏まえて慎重に実施されることが望ましく、また、接種にあたってはメリットとデメリットを本人と養育者が十分に理解していること、接種前・中・後におけるきめ細かな対応を行うことが前提であり、できれば個別接種が望ましいと考えます。やむを得ず集団接種を実施する際には、本人と養育者に対する個別の説明をしっかり行う配慮が望まれます。

子供へのワクチン接種にしても、新陳代謝が低下した(老化した)世代がまず人柱となり、安全性を確認したうえで、未来を支える世代に展開するのは(残酷ですが)合理的なことです。大人だろうと子供だろうとかかるものはかかります。

もし大人が積極的にワクチン接種をうけ、罹患の可能性を減らしたなら、子供は受けずに済むかもしれません。しかし現実には反ワクチン派は接種しませんし、どんどん変異株が出来て既に打ったワクチンもどこまで効くか不透明な状況ですから、大人だけの接種で封じ込めることは、困難です。

ちなみに、ワクチン接種を拒否している知人の看護学生は、将来の勤務を前提に或る病院からもらっていた奨学金を取り消されたとのことでした。病院にしてみれば、よりリスクのない職員が欲しいのは当たり前です。そもそも要請を拒否するような奨学生なんて、資格取得後に雇っても反抗的な職員になるリスクが高く、そりゃあ病院も嫌がります。

その看護学生が、インターネットを検索して「これは就職差別だ!」と騒ぎ、LINEを私にいれてきました(昨日の日記を書くきっかけはじつはこれです)。

既に就職済み、つまり雇用契約を締結しており、その契約書面(就業規則)にて被雇用者の義務としてワクチン接種に触れられていなければ、退職強要は難しいでしょう。実際、看護学生が検索した事例もそのようなものです。

ところが、この看護学生の場合、まだ雇用されてはいません。現状、実習で受け入れられないうえに、本人が反ワクチンで将来心変わりする見込みもないわけで、これで文句は言えません。

弁護士連れてきても、勝てないだろうとは言っておきました。

問題は、これがワクチン差別かどうかということです。

インフルエンザにおけるタミフルのような特効薬がない以上、頼るのはワクチンのみということになります。病院にしてみれば、内部感染者が出れば業務に支障をきたしますから、ワクチン接種拒否者を雇わないことは、おそらく合理的な理由となるでしょう。

将来的に、インフルエンザにおけるタミフルやリレンザのような薬が登場すれば、ワクチン拒否で採用拒否が合理的な理由とはならなくなるでしょうが……。

反ワクチンがすぐ持ち出すイベルメクチンは、効いたり効かなかったり確実な治療法ではありませんし、ましてやサリドマイド級の劇薬なんて、若い世代には使えません。

一点だけ念を押すと、自費診療であれば、どんな実験でもまったく問題ありません。効くか効かないかわからない薬だろうとなんだろうと、自己決定権の範囲です(付き合ってくれる医者をさがす必要はありますが)。

保険診療として公金と他人の社会保険料を使う以上、確実に治る治療法以外認めないのはわかりきった話です。なんでもかんでも保険診療の範囲にしてしまい、どんどん国保税・社会保険料が上がりつづける現状をこのまま若い世代に引き継ぎ、彼らを重税で押しつぶすのでしょうか?

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新型コロナワクチン、費用対効果を検証する | 公益社団法人 日本経済研究センター:Japan Center for Economic Research

ワクチン2回分の価格は、一番高いモデルナ製でも60ドル。1ドル110円として6,600円です。

かりにコロナに感染して、保険証握りしめて病院に行けば、6,600円では済みません。本人負担3割で騙されますが、残り7割がいくらか、計算してみてください。

国民皆保険の前提がある以上、国がワクチン接種に前のめりになるのは、当然なのです。うまくいけば、医療費の支出がぐんと減る可能性があります。

コロナの、それも重症患者になられてしまっては、こんな治療費では済みません。

反ワクチン陰謀論者を支持するひとも、コロナ感染がわかったら「保険証は使いません。全額自費でお願いします。私は一個人として自己責任と自覚し、自己決定権を行使します」と言えるのでしょうか?

 

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以前から、高校生のブレザーなどでよく見かける結ばないネクタイを愛用していたのですが、やっと葬式用の黒をネットで発見しました。

ついでということで、白とグレー(シルバー)含めた冠婚葬祭用3本セットで注文しました。16日に注文して、なんと1日で到着です。大阪からなんと1日、早いですね……。