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草野の祇園さまは、大昔いちど訪問したことがありました。まだブログを書きはじめる前のことです。おそらく20年は経っているかと思われます。
この楼門と社殿は、明治になってから6年がかりで建築されたものだそうです。当時の草野町の繁栄が偲ばれます。現在の国道210号線が郊外に出来て衰退がはじまり、往年は100軒以上の商家が並んでいたと言われても、ちょっとピンときません。
http://www.susanoojinja.jp/syashin1.html
http://www.susanoojinja.jp/syashin2.html
最もおカネがかかる彫刻芸術をふんだんに取り入れた社殿の美しさは、すでに公式ホームページで紹介されていますし、敢えて書かなくても先達がいろいろ取り上げていますから、ここでは触れません。
社紋に流れ三つ巴紋が使われています。崇神天皇・応神天皇の影響下にあるということであり、具体的に言えば、宇佐神宮ともなんらかの接点があったということです。この祇園社を勧請した草野氏は、同じく宇佐神宮を勧請して若宮八幡宮などを創建していますから、いまは祇園社であっても、過去にどうやら宇佐神宮系の八幡信仰が混濁した時代があったのかもしれません。あと、敢えて画像は撮影しませんでしたが、花菱紋も見ることができます。
花菱紋は玉垂宮をはじめ、正統な九州王朝の紋として使われてきたものであり、どうやら高良山の影響下にもあったようなのです。


久留米つつじの原種となった霧島つつじについての説明があります。
御神池から、梅の木とつつじをしばらく眺めます。時期になったら、さぞ美しいことでしょう。また来たいと思います。
福岡県神社誌:中巻190頁
[社名(御祭神)]須佐能袁神社神社(素戔嗚尊、伊勢大御神)
[社格]村社
[住所]三井郡草野村大字草野字南屋敷
[境内社(御祭神)]秋葉神社(軻遇突智命)、琴平社(崇徳天皇)、稲荷社(倉稲魂命)、天満宮(菅原神、加藤清正公)、粟島社(少彦名命)、水神社(罔象女神)、月弓神社(月読大神)、地主神社(伊邪那岐命)
(2020.12.26訪問)