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鳥居が見えたので境内に入ると、拝殿だけが見えます。入り口に由緒を書いた案内板があるわりに大きな神社ではないのかな、と思いつつ足を進めると、入り口が真横に取り付けられていることに気づきました。
東西に、御神木、透き塀、拝殿、社殿が一列に並んでいます。その先に、ひと一人分の幅しかない歩道がつながっており、こちらが昔からある道のようです。
鳥居の建っている道があとから出来たのだろうと、推測できます。
案内板によれば、どうやら「蔵王の杜」と呼ばれていたようで、ここはもともと蔵王権現が祀られていたのだろうということが、わかります。蔵王権現は奈良・吉野の金峯山で姿を現したことになっていますから、吉野神社という名称は、そこからつけられたのだと思われます。
蔵王権現もまた熊野信仰、ひいては大幡主信仰の変型ではあるのですが、それを示す痕跡はすでになく、おそらく後世に勧請されたもののように思われます。
[社名(御祭神)]吉野神社(広国押建金日命(安閑天皇))
[現住所]愛知県犬山市犬山西古券523
[創建年]不詳(安閑天皇を祭る蔵王神社を合祀)
(2020.11.07訪問)