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境内に古墳がある神社として、学生の頃からいちおう知ってはいました。
今回、ほんとうに久しぶりの訪問です。
かなり痛んではいるものの、立派な社殿が鎮座しています。社殿の脇に、さきほど書いたとおり、古墳があります。赤貧がぐるりと見まわして目視できたのは2つですが、久留米市教育委員会の案内板では、3つあるとのこと。あとのひとつは、もしかすると富松神社の本殿だったのかもしれません。
この八幡宮がある大谷集落は、高良大社(玉垂宮)の大祝(おおほうり)を輩出した土地でもあります。それを考えれば、物部氏であることを隠し、身を守るために八幡宮に上書きされた存在であり、元は玉垂宮であったのだろうと見当がつくわけです。
現地でよくわからなかったのですが、福岡県神社誌には大山咋を祀る山神社が境内社にあるとあります。大山咋は天之忍穂耳の子、崇神天皇の父親にあたります。山神社であれば大山祗を充てるものだと考えてしまいますが、ここで大山咋だとしたところに、過剰なまでの「忖度」を感じるのです。
この地に眠るのは、玉垂命本人か、それとも一族の重要人物か……。興味は尽きません。-
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福岡県神社誌:中巻162頁
[社名(御祭神)]八幡神社(応神天皇)
[社格]村社
[住所]三井郡高良内村字大谷
[境内社(御祭神)]天満神社(菅原神)、水天神社(安徳天皇)、山神社(大山咋)
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(2020.05.05訪問)