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福岡県神社誌では「津古神社」とあります。彦火火出見尊と豊玉姫を祀る神社です。
現地を訪問すると八龍神社とあります。八龍神社は、海幸山幸神話の山幸彦側関係者を祀る神社です。
この神社だけを単独で考えても、よくわからないと思われます。
あくまでも山幸彦と海幸彦の勢力関係を含めて、全体として考えるべきなのです。
鳥居をくぐり境内に入ると、まず埴安命と彫られた石碑があります。埴安命とは、大幡主のことであり、塩土老翁のことです。福岡県神社誌には記載がありませんが、この神社を祀っている氏子関係者は、この神社の性格をよく理解していたという証です。
No.010 ご神体を公表されている津古八龍神社 | 宮原誠一の神社見聞牒
八龍神社については複数の先行研究があります。そのなかでもとくに重要と思われるもののリンクを張っておきますので、是非、お読みになってください。
このホームページの方も玉垂宮神秘書を起点として記紀神話に疑念をもち、再構築を試みておられます。赤貧は学生のころ「高良の神様は神無月に格下が治める出雲には行かない」という伝承を聞き、神秘書の一部をコピーしたものを久留米大学図書館で入手し、読めば読むほど驚いたのがきっかけでした。直接面識はありませんが、どうやら2,30年こつこつ研究されてきた方のようで、引き出しが多く、ためになります。
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[福岡県神社誌(抄)]中巻200頁
[社名(御祭神)]津古神社(彦火火出見尊、豊玉姫)
[社格]村社
[住所]三井郡三国村大字津古字内畑
[境内社(御祭神)]若宮社(鵜葺草葺不合命)、天照皇社(天照大神)、日本武社(景行天皇)、素戔嗚社(素戔嗚命)、若宮八幡社(仁徳天皇)、厳島神社(市杵嶋姫命)
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(2020.01.04訪問)