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現地で花立山とか城山(じょんやま)と呼ばれる山のてっぺんにある神社です。
軽自動車が入れる車道が上までつづいていましたが、赤貧は自転車を麓の梨園のところに駐車し、リュックを背負って、かるく登山をしました。
到着すると、家族連れが軽自動車でやってきていました。拝殿のなかに荷物をしまって、裏手の社殿の脇に座り込み、熱心に祝詞をあげておられました。よほど熱心な信仰者が居るのでしょう。
福岡県神社誌では、御祭神はイザナギ、イザナミ、天之忍穂耳であり、田川郡添田町の英彦山神宮と同一です。つまり、筑後平野のど真ん中にある城山のてっぺんに英彦山の分社があることになります。この一帯にはほかにも、天忍穂耳神社や日子神社といった天之忍穂耳を祀る神社があり、熊襲の一大拠点であったことがうかがえます。
花立山から北東に、小隈地区があることも、考慮すべきです。
「隈」のつく地は、嘉麻市大隈を持ち出すまでもなく、前王朝(熊襲朝)時代から存在する集落です。
www.crossroadfukuoka.jp花立山は筑前町、小郡市にまたがっているのですが、筑前町側に、九州最大の前方後方墳が存在します(焼ノ峠古墳)。このことも、この地域の重要さを物語っています。
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[福岡県神社誌(抄)] 下巻420頁
[住所]三井郡立石村大字干潟字城山
[境内社(御祭神)]記載なし。
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(2019.10.06訪問)