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ゼンリンにもgoogleマップにも載っているため、現地を訪れてみて驚きました。
南天や雑草が生い茂り、そもそも鳥居すらよく視認できません。
福岡県神社誌に掲載がないところをみると、もしかすると個人の邸内社かもしれません。家は空き家となってだいぶ経つようで、ガラスがガムテープで補強されています。
背後にまわると、お稲荷さんの祠と、もうひとつお宮を見つけることができました。
蔦紋が打たれています。
これだけを見ると、まず疑うのは、高木大神が祀られている可能性です。
ただ、高木大神は男性ですから、「姫」ではありません(当然)。
では、高木大神の妃 天照大神でしょうか?それでは「月」姫ではありません。
月姫と言う名前だけで考えると、大山祇の一族で、神武天皇のお妃だった アイラツヒメだと推測できます。
大山祗は別名、月読命や月弓命とも呼ばれます。
お稲荷さんにお祀りされているのは豊受姫であり、天細女(アメノウズメ)や大宮売(オオミヤノメ)とも言われます。
アイラツヒメは、父方が金山彦(=カグツチ)であり、母方は大山祗の一族です。
天細女(アメノウズメ)は、大山祇の子です。
つまり、神武天皇のお妃の血縁者が祀られているお宮なのです。
神宮の外宮と内宮に反映した原型のひとつかもしれません。小郡の松崎には、とんでもないものが存在していました。
しかし、草ぼうぼうで鳥居にそもそも近づけず、空き家をはさんだ先に、お稲荷さんと蔦紋のお宮がある……あまりに珍妙でどうも納得がいきません。本当にすごい場所なのか、なにかの間違いなのか……。
もしくは、新宗教関係者の祭祀なのか……?
(2019.08.10訪問)