松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

「日本の名湯」

 

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赤貧の家の近所だとダイレックスがもっとも安いため、入浴剤はダイレックスで購入します。
いちばん安い会社の製品は、原材料名をみても並びに変化がありません。どれも同じ成分で、香りと色だけ変えているということです。さすがにそういう製品を選ぶことはしません。温泉名を冠した商品ごとに成分の並びが異なるのは、クラシエ「旅の宿」とバスクリン「日本の名湯」くらいです。この2つは、ちゃんと温泉の種類にあわせて成分をかえ、商品を作りわけているということになります。
この2つを比較すると、クラシエのほうが安く買えます。どんなときでも値引きが逆転したのを、みたことがありませんでした。
たまたまamazonを眺めていたのですが、なんと「日本の名湯」36包入りが1,058円でした。「旅の宿」をダイレックスで買うよりも、安いのです。
おもわず2セット注文しました。
 
到着後、さっそく「登別カルルス」を使用してみました。にごり湯のにごりかたが旅の宿と異なります。どこか透明感のある濁りかたです。原材料名をみると「酸化チタン」とあります。化粧品にも使われる成分です。高級です。旅の宿の濁り成分は「石けん素地」ですから、もっと白濁した濁りかたになります。このあたりは会社の考え方の違いでしょうか。
効き目については、お肌のつるつる感は「旅の宿」のほうが勝りますが、いつまでも身体が温かく肌が柔らかいのは「日本の名湯」のほうです。そして湯上がり後も「日本の名湯」は香りがほんのりと残ります。
高いものには高いなりの良さがあるとあらためて感じます。入浴剤なんて似たようなものだと思っていましたが、各社でずいぶんと体感がことなるものだと、あらためて驚きました。
赤貧は基本的にシャワー派なので、36包もあればおそらく1年は楽しめるでしょう。
それで1,058円ですから、ありがたい時代だと思います。
赤貧のような貧しい者には、ありがたいかぎりです。