美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

或るラーメン店

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赤貧です。基本的に美味いと思ったら店名を出して紹介するのですが、今回はいろんな意味で「?」なお店の感想です。
いちおう、店の裏側からの写真だけ掲載しておきます。
赤貧が訪ねたのは12時半すぎで、ほかに来店客が居てもおかしくない時間帯でした。店には店主と赤貧と知人の三人きり。
ラーメン、チャーシューメン、餃子、焼きめしのみのお店だったので、チャーシューメンを注文しました。
出てきたラーメンのスープは、とんこつを濁らないように丁寧に煮立ててとったもので、あっさりとして美味いスープです。醤油だれの甘さも申し分ありません。
麺の湯切りをする店主の動作が小さく、あんなので水気が切れるのか?と疑問を感じつつ待っていたのですが、なんと出てきた麺は、もちもちの多加水麺です。
つまりこの店主、とんこつ仕立ての中華そばを作ろうとしているわけです。
麺は、意識してスープとからませていただくとたしかにこだわるだけの価値はあると思えるのですが、そのまま箸で取り上げると、くっつきやすくカタマリになってあがってきます。そして麺にとんこつスープがきちんとまとわりついていないため、スープの塩分はそれなりにあるのに、味が薄く感じます。この麺を使うならスープをもっと濃くすべきなのですが、そこに吹っ切れないのでしょう。
元がとんこつ仕立てなので、紅ショウガは意外と合います。
ただ、中華そばに紅ショウガを浮かべて食っているような見た目になり、違和感があるのも事実です。最後、もちもちの麺が伸びるころにはとんこつ仕立てのうどんのすめをすすっているかのような錯覚に陥ります。
和風ラーメンを目指すなら紅ショウガを置くべきではありませんし、もっと鶏がらなどで味を組み立てなおすべきです。どこに向かっても吹っ切れなさを感じる味と食感でした。
ただ、スープと麺それぞれは悪くありません。わざとやっているとしか思えないセンスにかなり違和感を覚えた昼食でした。