美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

正直者すぎたのか。

少し旧聞になりますが、ある議員が下関北九州道路の「忖度」で副大臣を辞任することになりました。
あれからしばらくたって、政治にうとい赤貧にも状況が呑み込めてきたのですが。
まずこの議員は、都銀を辞めてA氏の秘書から政界入りした人物です。その彼がA氏のおひざ元で講演をやった。話術もサービスのうちとA氏ゆずりでしゃべっていたら、ついしゃべりすぎた。そこに政権に批判的なマスコミの記者が居て、録音をもとに批判の口火を切った。他社が追随してしまった。
発言の前後も含めると「ぼくはちゃんとうえにゴマをすったよ」という自慢話のなかで出てきた。もともと、A氏の弟が下関北九州道路期成会の会長か何かで、会合で「事業採択にむけて努力する」とやった。それを聞いてA氏周辺の議員がある議員のところに「A先生の弟が本気だすと言っている」と言いに行った。
これはゴマすりのよい機会だと彼らも本気で動いた。
つまり、身内に向かってだけ許される話(「ぼくらについてくるといいことがあるよ!だからおうえんしてね!ついてくるみなさんはおりこうさんだよ!」)を批判的な目をもつ人間が混じっていると気づかずペラペラと言い倒したことが、問題だったわけです。
細かく言えば、下関北九州道路の凍結は福田政権下で、民主党時代ではありません。そのくらいの事実誤認はあるが、話の本筋にはあまり関係がありません。

本音と建前の社会な状況は、むしろむかしよりひどくなっていると感じます。
福岡県知事選挙の結果が出ましたが、A氏が自動車関連企業の誘致を持ちかけたところ、誘致にかかる道路整備等の出費を渋り断ったのが、(福岡6区以前の)そもそもの断絶のきっかけだったという話を耳にします。「なぜVSダブルAか、考えたらわかるでしょ?」と、さいしょにこの話をしてくれたかたは冷笑込みで示唆してくれましたが、それがどこまで本当なのか、赤貧には知る由もありません。

わかるのは、全体の奉仕者とは無縁の世界だということくらいです。