美風庵だより

幻の花 散りぬ一輪 冬日の中

「残りの雪」

 

 某物故作家の「ひ*ひ*の雪」を読んでいて、文章全体のユルさが気になってしかたがありませんでした。赤貧も文章はだらっとしているほうですが、この物故作家はひどいです。
口直しに、立原正秋さんの「残りの雪」を再読しました。里子と工藤の描かれかたがあまりに極端で、もう少し手加減してあげてもよいのではないかと、同じダメ男の工藤に共感する部分もしょうじきあります。里子と坂西の関係はこれからも続いていくでしょうが、どのような続きかたをするか、なかなか興味があります。もう作者は亡くなっており、この2人の続きがどうなるか、読者には皆目見当がつきませんが……。