松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

造作法というおまじない

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4年前に紹介した本に、奇門遁甲造作法を簡易化したパワーボックスなるものが登場していました。
赤貧が学生のころ、住んでいたアパートの近くに某上場企業の専務の実家がありました。派手に敷地を掘り返しているのでのぞきこんだところ、顔見知りの土建屋さんが炭を埋めるのだと言うのです。20kgの紙袋でたしか10個分くらいあり鬼門と裏鬼門に掘られた穴にどんどん入れられていきます。余ったぶんは、水回りの床下にまくそうでした。
商売繁盛・子孫繁栄・財運向上のおまじないとして、造作法というのがあるのはこのときに初めて知ったわけですが、それ以降、じつはまったく気にしたことがありませんでした。炭と金属球を埋めたら財運が向上するとか、いったいどこのオカルトだよ?とバカにしていたということもあります。まぁ、縁起担ぎだとおもえばやらないよりやったほうがましなのだけれど、資材代だけでもバカになりません。

金持ちの道楽じゃないか、と。
 
当時の日記に書いたとおり、この本ではガラス容器を用意して、所定の材料を入れて方位取りすることで、開運をねらうというふうに簡易化されています。材料代はある材料(純金)をのぞいて1,000円くらいですから、腹もいたみません。

赤貧の家には純金は読者のかたならご存知のとおり、10gと20gのインゴットがたくさんあります。金貨もあります。金箔をわざわざ買う必要はありません。
(やってみるか)と思って最初のものをつくり、だいたい1年ごとに様子を見ながら作り直し試行錯誤してつづけてきました。

本に書かれているオリジナルより磁石の数が増え、コップの中に埋めているものも変化し、砂の色もかわってしまいましたが、いろいろ試してみて、今のところこれがいちばんしっくりくる気がします。

いかんせん、もともとを考え出したかたがおられるので堂々と盗作した成果を発表するわけにはいきません。もったいぶった書き方になってしまいますが、おそらく図書館とかに所蔵されているはずですから、気になる方は読んでみるとよいと思います。