美風庵だより

幻の花散りぬ一輪冬日の中

いろいろと見かけた2日間

29日、30日で上京しました。

旅行そのものの感想とは別に、ちょっとおもうことを。

(1)

29日、いつものように400番の博多駅行きを祇園で降車し、市営地下鉄に乗り換えました。福岡空港行きを待っていたところ、後ろから声がします。振り返ると知らない男がこちらに向かってなにか叫んでいます。

「なにか用ですか」と返事をすると、「お前に用があるか!」と返事が返ってきます。

「おれはお前の顔なんかしらんぞ。いきなり会ってお前ちゃなんか!」と、おもわず申し上げたところ、「おれもあんたなんか知らんわ!」とさらに返事。

(ああ、これはもしかするとデムパかも?しまった……基地外に声を掛けてしまった……)

気まずく電車に乗り込み、いまだ独り言を叫び続けている内容をよく聞いてみると、某宗教団体からカネを巻き上げられただの、信者に騙されただのという内容。それを赤貧ではなく、こんどは違う女性や男性に訴えています。訴えられた相手は当然のように車両を移りますから、そのあとに空いた隣に座ったひとが新たな餌食となります。

福岡空港駅で改札を出たあと、まず西銀のATMに軍資金をおろしに行きました。

そのため、そのあとどうなったかは知りません。少なくとも赤貧と同じ飛行機のお客さんではなかったようです。

季節の変わり目でもないのに、妙なのがわいて出たものです。

(2)

秩父神社からの帰り道、べつに急ぐ旅でもないため、各駅停車などを乗り継いで羽田空港まで戻りました。西武秩父駅飯能駅行きに乗りしばらく走っていると、4両編成の先頭車両に子供が2人走ってきて、乗務員室のドアをガチャガチャやりはじめました。「運転士さーん!話を聞け!開けろ!」と子供が叫びます。なにごとかと周囲を見回してみますが、殺人、強盗、暴行、強姦、なにか重大事件が起きている雰囲気はありません。

駅で停車すると、ホームに出て「運転士さーん!」と叫ぶので、とうとう乗務員室のドアを運転士さんが開けました。「ずーっとトンネルやん。ぜんぜん外が見えない!」と子供が2人で訴えます。「あとトンネルは1つだから。ごめんね」というと乗務員室のドアを閉め、走りはじめました。

これでこのガキがおとなしくするかとおもったのですが、甘かった。

また騒ぎはじめます。すると後ろの車両から男性が子供を抱えてやってきました。

どうやらこのガキ2人の親のようです。

説教でもするのかとおもったら、ただガキ2人の側に寄ってきただけ。赤貧の反対側の座席に座って、眺めています。親御さんとしてありえない対応にビックリしていると、駅での離合待ち中、また騒ぐガキのために運転士が乗務員室のドアを開けます。

「トンネルが壊れたらどうなるんね!」

「僕もみんなも死んじゃうねえ(^ ^)そんなことになったら困るよね」

と、これまた西武鉄道の運転士さんが優しい対応。

バカ親はなにをやっているかというと、なんとこの光景を スマホで撮影しています。

自分が座っていた席に手提げカバンと娘の絵本を置いて、場所取りしたうえで、ガキと触れ合う運転士の姿を撮影しています。

九州福岡にも相当なバカはいると思いましたが、さすが東京です。上には上がいます。

乗り込んできた老齢者が絵本に気づかず座り、感触に気づいて周囲を見回し、カバンを見つけて場所取りされていると理解したのか、舌打ちして立ち上がり、赤貧の隣に座ってきます。

自分たち家族だけが電車に乗っているわけではありません。他人の生命がかかっているのです。電車が事故ったら私鉄会社の責任、声を掛けて気をとられるほうが悪いとでもいうのでしょうか。

そのあと、ガキ2人は地べたに座り込みます。それを親らしき男は小言すら言いません。

この4人組は、赤貧と違う電車に飯能駅で乗り換えました。

西武鉄道の運転士さん立派だなあと思います。普通だったら車掌を呼んで対応させるのでしょうが。しかし、ガキに常識がないのはしょうがないとしても、親はなんとかならんのでしょうか。

公営交通の場合は公務執行妨害罪、私鉄であれば威力業務妨害罪というふうに、パッとアタマがまわらない……のでしょう。まぁ、アタマがまわるような親なら、運転士との触れ合いを撮影するようなことはしないと思いますが。