30日、まえから一度行ってみたいとおもっていた妙見信仰の聖地、秩父神社に行ってみることにしました。
秩父だったら西武鉄道に乗らないといけません。いくら赤貧が世間知らずでもその程度は40年以上生きているのでどこかで覚えています。本当はちゃんと旅程を組んで旅をするべきなのですが、妙に忙しかったため、なにもやっていませんでした。
29日、就寝前にブログの原稿を作成し終わってから、いろいろとgoogle先生で検索してみます。どうやら池袋駅に行って、西武線の駅でICカードで一般改札を通過し、特急券をホームで購入すればよいらしい。
ああ、それだけで行けるのか。なあんだ。
起床後、穴守稲荷神社にお参りしたあと、京急線と都営浅草線で東銀座駅に出て、丸ノ内線に乗り換えるべく銀座駅まで歩きます。以前歩いたときはもっと近いような気がしていたのですが、意外と距離があります。たんに赤貧の体力が落ちただけかもしれませんが。
丸ノ内線で池袋駅に出て、西武池袋駅へ。一般改札を通過すると、10分後に西武秩父行きレッドアロー号が出ると行先案内表示が出ています。特急乗り場にいた駅員らしき男性に特急券の買い方をおそわり、さっさと乗車しました。
700円の特急券を追加で購入し、終点まで着席していればよいので、じつにラクです。
飯能駅を過ぎると、どこの田舎?と疑念がわくような山間地をトンネルで越えながら走ります。終点ひとつ手前の駅でトンネルを越えたとたん、いきなり都市が出現します。トンネルはありませんが、長崎本線の伊賀屋駅と佐賀駅みたいな感じです。
景色がガラリと変わります。
西武秩父駅はお土産物売り場に温泉までついたなかなか立派な駅でした。帰りにお土産売り場をぐるりと回って、お酒売り場や立ち飲みさせてくれるコーナーも発見したのですが、赤貧はすっかり弱くなってしまい、ちょっとお酒が入っても汗が出てしまうため、諦めました。よく見ると、一部のウィスキー愛好家にいま絶大な支持がある「イチローズモルト」もありました。次に来るときは、飛行機に乗る日ではなく、ホテルで宿泊できる日を選んで、旅程を組みたいものです……。
妙な形の山があり、先を歩いていた男性が振り返ってカメラを構えて撮影しはじめたので、赤貧も1枚撮影しました。武甲山という山は、どうやら石灰岩の優良産地だそうで、もともとの頂上は削られて無くなったのがこの姿とのことでした。香春岳のような存在です。
前日夜に見たGoogleの情報を思い出しながら、秩父神社までの道を歩きます。
最初はアスファルト舗装された一方通行の道路が、途中から敷石された道になり、突き当たりに神社の社号標がありました。
なにも迷う必要がない、とてもわかり良い道のりです。
楼門があり、それを通ると左手にお稲荷さんがありました。
まず、お稲荷さんに手を合わせます。
続いて拝殿へ向かいます。想像していたよりも小さい社殿ですが、周囲の空気がとてもよく、拝殿から見えるなかの雰囲気も落ち着いています。妙に荒れたところがありません。これは本物だと実感します。
この社殿は彫刻も見事で、鶴や左甚五郎作と伝わる「つなぎの龍」も素晴らしいものです。彫刻が神々しい神社なんてまずお目にかかれません。
この神社は、本殿の背後に天神地祇社があるのも特徴です。これは、全国の一の宮の神々を祀ったもので、高良大神や宇佐八幡大神もありました。同じ祠に5、6柱ずつ神様をお祭りしているのですが、組み合わせの順序がまったくわかりません。高瀬神社って北陸では?宇倍神社は鳥取では?向かって左側が東日本、向かって右が西日本かと思ったのですが、どうもそうではない?
謎ですが、とにかくいろんな神様を片っ端からお招きしているだけあって、ふつうよりもだいぶ空気感が違います。数の力でしょうか。
この秩父神社は数年前まで鎮宅霊符を頒布していたようです。
赤貧も欲しかったのですが、手に入れることができませんでした。
そのうち、また状況がかわることもあるかもしれません。
そのときにはまた来たいとおもいつつ、神社を後にしました。
帰り道は、行きほど急ぐ必要もない旅でしたので、飯能駅まで各駅停車で出て、それから有楽町線・東横線直通の元町・中華街行急行に乗車して、練馬駅に出ました。練馬駅から大江戸線に乗り、大門駅で都営浅草線・京急線に乗り換えます。
特急に乗らないといけないと思い込んでいたのですが、急がなければこの経路でも全く問題ありません。いつになるかわかりませんが、次回はこの経路で往復してみようとおもいます。