松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

甲子の財布(2)

甲子の日が終わりかけているのに残りを書くなと指摘されそうですが、補足しようと思います。
 
甲子の財布は、この日に使いはじめるのがポイントです。占い師によっては、この日に「買う」としているひとも居ますが、たいていよく読むと、「買ったその日に使いはじめろ」としています。同義と言ってよいでしょう。
 
もっと縁起をかつぐひとは、数日前から、日ごろ持ちなれない大金をわざと札入れと小銭入れに詰めて、神棚などに寝かせておき、財布に「くせづけ」をしたりします。赤貧は話には聞いたことがありますが、そこまでしたことはありません。
なにぶん、お金がありません。
 
そんな赤貧がおまじないがてらやっているのは、金貨を札入れに1枚入れておくことです。生まれてすぐ金貨を握らせると一生食いっぱぐれないというスイスの言い伝えがあります。すでに老年期にさしかかった赤貧とはいえ、札入れに1枚金貨をしのばせることで、多少なりともお金が寄ってくるようになれば……と思います。
 
では、どの程度の効果があるのでしょうか。
赤貧の感覚では、食いっぱぐれない程度ではないでしょうか。このおまじないを知った当初は、財布に十数万くらい常時入っていた時期もありましたが、次第に落ちつき、いまでは残りが4~6万程度になると、新たな収入があるといった感じになりました。
ただ、これは現金収入の話で、現給保証で新たな仕事に恵まれたり、買ったり負けたりしつつも株やFXの結果はプラスになっていますから、トータルだと相当な御利益があると言ってよいかもしれません。