松村かえるの「かえるのねどこ」

旧「美風庵だより」です。

甲子の財布(1)

むかしからのおまじないに、甲子の財布というのがあります。
甲子の日は、金運がひごろ良くないと感じているかたが、金運をリセットするのによい日とされています。
今日、9月29日は甲子の日です。
 
注意しないといけないのは、金運をリセット(やり直し)するものであって、どのくらい良くなるかどうかは、もともとの個人の運勢や時期に左右されるということです。好転する可能性は高いが、今がピークで悪化するケースも、10人も100人もいればなくはありません。
 
あきらかに良くないとされるのは、絶(空亡)の月です。
この月に巡ってきた甲子の日に財布を交換しても、意味がないとされます。
 
絶は、神仏が休む日で、神仏のご加護がないとされます。これは中国伝来の考えかたです。聖書でも神は世界を作られたのち、日曜日を休日とされました。
数日おきに休みをとるのが、全世界共通の発想といえます。
それが日本に伝来して、神仏が休む日だから「大凶」だとされるようになりました。日本の様々な占いの流派で、天中殺、大殺界と言い換えられ、暦では仏滅と言われるようになります。
もともとの由来を知っているひとには、仏滅にわざと競馬場に行ったり宝くじを買うひとがいます。
要は、神仏という傘(屋根)をとっぱらって裸一貫で勝負しようとしているわけです。
 
ただ、甲子の財布については、神仏のご加護で食いっぱぐれないよう願うものですから、絶の月に交換しても、意味がないとされます。願を掛けた相手が寝ていては、意味がありません。
子年・丑年生まれ 12月・1月
寅年・卯年生まれ 2月・3月
辰年・巳年生まれ 4月・5月
午年・未年生まれ 6月・7月
申年・酉年生まれ 8月・9月
戌年亥年生まれ 10月・11月
自分の生まれ年の干支を調べて、上記の6グループのどれに該当するかをみます。横にある月に甲子が巡ってきていても、残念ながらその月はあきらめましょう。
 
もっと厳密にいうと、毎月1日で切り替わるのではなく、占いは古来から伝わってきたものですので、二十四節気が月の変わり目とされています。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2018/rekiyou182.html
https://keisan.casio.jp/exec/system/1189949688
むかしはもったいぶって書かれた占い師の高額な書籍を横に置いて、自力で計算しなければなりませんでしたが、いまはインターネットの時代になり、はるかに便利になりました。
申年・酉年生まれ以外のかたは、今日、新しい札入れと小銭入れを使いはじめてみてはいかがでしょうか。
ポイントは、札入れと小銭入れは別にすること、色は黒~こげ茶~暗め茶色から選ぶことです。